Taku Sakaushi

Diary

sas杯

On April 8, 2007
by 卓 坂牛

中高の友がゴルフの会をやっている。その昔高校時代スキーにいっしょに行って騒いでいた仲間である。その会の名は名プレーヤーであり元祖幹事でもある人間の名をとりsas杯という。彼はその昔テニスで名を馳せた男である。関東大会で準優勝までした。決勝戦の前の日までわれわれと一緒にスキーをしていて、ちょっと行ってくるわと決勝当日出かけていって、その日の夜に「負けちゃった」と言ってスキー場に戻ってきたツワモノである。僕は今のところプレイでは参加せず、終わったあとの会食には行かせてもらっている。6組もとってやっている上に夜のみ参加組みも多くさながら同窓会のようである。職業分野は広告、銀行、建設、商社、医療、その他もろもろいや多種多彩である。この歳になると男も女も(働いている人は)それ相応のポジションにいるのでここでは書けないような話がごろごろあって面白い。そしてここが勝負なのかもう終わっているのか知らないが皆あと10年余りのサラリーマン生活の身のこなしかたに対して戦々恐々としている。

環世界

On April 6, 2007
by 卓 坂牛

ユクスキュル著『生物から見た世界』岩波文庫2005を読み始めた。客観的科学的な対象としての身の回りを環境と呼び、主観的な身の回りを還世界と呼びその差を重要視しながら生き物の世界像を探るという本である。動物が行動を起すための要素は自然に組み込まれている反応の因果関係によるのであり、実体の把握から目的に対する効率的な行動の選択によるものではない。つまりはそれぞれの個に組み込まれた身の回りからの状況選択の篩がその個の行動を決定していくという事実が述べられている。それはある意味種によって身の回りが異なることになりそれをユクスキュルは環世界と述べようとしている(未だ読みはじめなので誤読かもしれないが)。
この話を人間に敷衍すれば民族によってあるいは人種によって、環世界は異なる。それは生物学的差異が環世界の差を生みだしているとも言えるが、それ以上に文化的な差が環世界の差を生み出していると思われる。

新聞も建築も同じかな

On April 6, 2007
by 卓 坂牛

久しぶりに友人mと会えた。朝日のデスクをやっている彼は僕の中学からの親友でありサッカー部で同じ釜の飯を6年間食った仲である。お互い年度末の忙しさが峠を越えちょっと会うかということになった。しかしあいつが飯おうと言うと僕は長野、こちらが食おと言うとあいつは徹夜という状態が続いた。この歳になってもブンヤというのは社を空けられないようだ。が、今日はなんとか夜遅くに二人の時間が空いた。荒木町で飯を食ってジャズバーに行く。そこでスタッフを呼んでまた一杯。新聞社のデスクと言うのはいかにして部下に面白そうな記事を書かせられるかが勝負だそうだ。この辺が面白そうだというその登れそうな山の登り口と頂上を示してやるのが仕事だとか。なるほどそれは僕の仕事とよく似ている。与件をもとに目指すべき建築のおぼろげな姿とその手の付け所を示してやるのが僕の仕事である。ホー、業界が異なれど、世代に求められる役割というのは似ているのかもしれない。建築も新聞も何かあやふや姿形を見えるものにするという作業のようだ。ジャズバーでサッチモを聞いていい気分で帰宅。

ゼミ方式

On April 4, 2007
by 卓 坂牛

今年のゼミの本を考えている。ゼミと言ったって週一回である。普通に考えれば前期後期あわせて30回。去年までのやり方なら一回に一冊の本を輪読するから30冊の本を読むということになる。しかし、、、、そんなことではいけないのではと悩む。少しやり方を変えたい。基本的にはm1が主体となるゼミ。まあ入りたければ4年やm2も入っていいのだが、彼らは後期は制作で全部のゼミに出ることは難しい。だから前期だけは参加と考えると、4年で僕の部屋に来て卒業するまでに、60冊の本を読む計算になる。本嫌いの現代っ子だから、ゼミ以外でまともな本を読むとは思えない。となると3年間に60冊読んで卒業ということになる。やはり少なすぎる。せめて1年間に50冊は読ませたい。いや読まないと意匠論なんて身に付かない。そのためにはどうしたらよいのだろうか?やはり輪読は1冊としてもそれに密接に関連する本を提示しそれも読ませ適宜質問すると言うのはどうだろうか?上野千鶴子方式。質問して答えられなければその場で退場。そうするとゼミでは一回一冊だが、読むのは2冊。それなら3年間で120冊読むことになる。これならまだ何とかなる?そう、そのやる気のある学生だけを採るようにしよう。その気がない人は他の研究室が向いている。

4月なのに零下

On April 3, 2007
by 卓 坂牛

この寒さは応える。長野の何が嫌いと言ってこの寒さは大嫌いである。寒いのはイコール不幸である。ケビンリンチは都市の中で迷子になるのは不幸だと言ったが寒い方がよほど不幸だと僕は思う。迷子など誰かに聞けば解決する問題である、しかるに寒いのは誰かにすがって解消されるわけではない。ただただそこはかとなく物悲しく、耐え難いことなのである。下手すれば死にいたることだってある。昔長野で仕事をしたときにクライアントの偉い方が長野は寒くて嫌いだと言っていた。そのころはたまに来て夜遅くなれば暖かいホテルに泊まりいい気分になっていてこういう声をまともに理解してはいなかったが、片足を長野におく身となって初めてこうした言葉の意味がヨーク分かる。本当に寒い。

受胎告知

On April 3, 2007
by 卓 坂牛

4月3日
急に宗教づいている。『旧約聖書を知っていますか』の次に『新約聖書を知っていますか』を読み始めた。すると最初に出てくる話題は受胎告知なのである。おお、そうかそうかそれは知っている。とにかく知らない話ばかりなので知っている話題は嬉しい。先日国立博物館で見てきたぞ。そのうえ一昨日の日曜美術館でも壇ふみが久しぶりに派手な服着て説明していた。あれだあれだ。しかし読み進めると作者はダ・ヴィンチではない「フラ・アンジェリコって誰?」と叫ぶとかみさんが、「その受胎告知が一番美しい」とのたまう。「見たことあるの?」と聞くと「確かある」うーなんだか知らぬところでいろいろ見ているのだこの人は。知識をひけらかさないが厚みがあるなあ。そこへ行くとこの僕なんか、かなりペダンティックである。しかし世の中には10分前に得た知識をさも10年前から知っているかのように騒ぎ立てる人もおりそういう輩よりかは奥ゆかしいと思うのだが。
さてこのフラ・アンジェリコの受胎告知はネットで見ると確かにダ・ヴィンチのそれに比べて遥かに合点がいく。どこが?マリアの顔が。壇ふみも言っていたが、ダ・ヴィンチの描くマリアは私には身に覚えがないのにという驚きがない。一方アンジェリコのマリアの顔には「えっ!どうして」という怪訝な表情が描かれている。http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ed/Fra_Angelico_043.jpg

宗教

On April 1, 2007
by 卓 坂牛

阿刀田高の『コーランを知っていますか』を読むとコーランと旧約聖書や新約聖書のつながりがなんとなく分かってくる。たとえば預言者。コーランには旧約聖書や新約聖書に登場する預言者イブラヒーム(アブラハム)・ムーサー(モーゼ)・イーサー(イエス)たちは頻繁に登場するそうだ。そしてその最後を飾るのがマホメット。しかしそうなるとコーランを知るにはまず旧約聖書から理解しなければならないわけである。そこで同じ著者の『旧約聖書を知っていますか』を読んでみた。なるほどアブラハムやモーゼの英雄伝説が登場する。深い話だ。それにしても昨日まで読んでいたバルカン半島しかり本日の舞台であるパレスチナしかり、宗教的な差異がこれだけ平面的に連続していればいざこざが絶えないのも無理は無い。

またミッドタウン

On March 31, 2007
by 卓 坂牛

ROPPONNGI.jpg
今日締め切りの大学に提出しなければいけない書類作りが昼に終わった。アーよかった。高木徹の『戦争広告代理店』に次ぐ力作『大仏破壊』を読んでいた。ふと昨日訪れた東京ミッドタウンに散歩に行きたくなった。かみさんを誘いふらり出かける。近くのスタバでサンドイッチを買いタクシーに乗る。そんな混んでいるでもなく。なんでもない芝の広場を見ながらサンドイッチを頬張る。ああ気持ちいい。と思っていたらまた来たテレビのインタビュー。最近よくつかまる。前回はTBS。今日はフジテレビ。「今日はどちらから?」「家からです」「ここミッドタウンはどうですか?」「六本木ヒルズよりいいですね」「どこがですか?」「庭がいいですね。桜も」「東京の桜の名所になりますか?」「ええたぶん」。この何も無い芝が好きである。サンドイッチ食べてちょっと中に入り帰宅。

オープニング+退社

On March 31, 2007
by 卓 坂牛

朝一のバスで帰宅。事務所に法政大学の学生が来てレモンの展覧会のインタビューを受ける。25年前の卒制を思い出してのあれこれを語る。もうそんな昔のことは忘れてしまったのだが、、、、。その後打ち合わせ。5時に東京ミッドタウンで神成、吉野、日建の同期と会う。神成は日建のチーフとしてこのプロジェクトを設計から現場まで見た人であり、この仕事をもって日建をやめる。そのお祝い会が今日になってしまいそれが偶然オープニングと重なった。建物を案内してもらう。somや、青木さんや、隈さんや、坂倉など様々なアーキテクトがからみ日建がまとめたようである。しかしデザイン監修としてはいりこんだこれらのデザイナーの面影はあまり残っていないようである。そんな中で確固たるデザインを残していったのは安藤忠雄だけだと神成は説明してくれた。確かに安藤デザインはしっかりと存在を示していた。いろいろ聞くと本当に安藤さんという人は凄い人のようである。その後西村が加わり神成の退社を祝う。9年前に僕の退社を祝ってくれたメンバーである。あの時神成もすぐやめると言っていたのが早9年である。

春

On March 29, 2007
by 卓 坂牛

朝方研究室で雑用を片付ける。昼会議のため他の先生と車で松本へ。途中姨捨でそばを食う。高台にあるインターから見る姨捨の景色はすばらしい。かすんだ空気に春を感じる。会議には他学部の先生が多数いる。言語学の先生や医学部の先生は視点が異なり発言が面白い。これも総合大学の楽しさか?長野に帰る車中、坂本先生から電話。論文届いたのこと。久しぶりに読んでみたい論文だと言われほっとする。長野もだいぶ暖かくなってきた。やっと長野にも春が来た。

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