Taku Sakaushi

Diary

修論発表会

On February 10, 2010
by 卓 坂牛

この四日間信大の一番大きな会議室で合同会社説明会が行われている。順番で回ってきた就職委員として今日の午前中の挨拶など行う。数十社集まっていたが8割は東京の会社である。日本経済を象徴している。こういう日に限って電話が数回鳴る。電話なんて昨今かける時しか使わない。だいたい仕事の話は事務所にかかる。僕あてならメールが大半。だから電話の用件は緊急を要すること。そして緊急と言う場合だいたい、いいことか悪いことのどっちか。今日の場合一つは悪く、一つは良いことだった。あーあー。なんか悪いことの方が勝っていて憂鬱である。午後は修士論文の発表会。悪いことは続く。僕の研究室の学生による「建築家の言説における形容詞の研究」という論文がとある先生によって血祭りにされた。曰く「どこが工学的な論文なのか?文学部の論文である。形容詞の数を数えているだけではないか?建築とどんな関係があるのか?」などなど。この先生は相手を徹底して追い詰めていく。この言葉を聞いていてふと、昔東工大のとある先生が言っていたことを思い出した。言説研究で有名なこの研究室の学生論文の発表会後、判定会議で当時まだ在職していた某先生が徹底して批判したそうだ、曰く「そんな論文は設計の何の役にも立たない」。この時は言われた先生が切れて、これまた別のある先生が仲裁にはいったとか。まあ役に立つか立たないかはその建築家次第であり、この批判はあたらない。戻って工学的な論文かどうかを審査の基準とする意味は薄い。そもそも昨今工学とは何かは再定義されるべきだろうし、文学部的で悪いと言う理由はましてない。まあそこまで言われると『言葉と建築』なんて言う本を訳している僕としては立つ瀬がない。ただも少しこういう研究の意味や意義はよく伝えないとエンジニア系の先生には分からないだろうと少し反省。判定会議でそのあたりを説明したら「そんなもんですかねえ」とにこにこしていた。やはり日本の建築は以前エンジニアリング強しというところだろうか。

卒論発表会

On February 10, 2010
by 卓 坂牛

今日は9時から夕方まで卒論発表会。発表を聞きながら、頭の半分は週末の住宅のプランが蠢く。その上体育館コンペの構造と雪問題も頭を浮遊する。最近はタイトルを聞くと何研の話でどんな内容か察しがつくようになってきた。と思っていたら、誰がやっているのか分からない新鮮なテーマが登場した。夜間電力を使った躯体蓄熱冷暖房システム。とある電力会社の委託研究らしい。すぐにでも実際に使えそうなアイデアである。コンペの設備計画にいれてもいいかもしれない。発表会は大きなミスをする学生もなく無事終了。判定会議の後、構造のI先生に長径50mのポストテンションのお皿を細い柱で浮かす案を説明。可能性を問う。ワイヤーで下から束立てはいるだろうとのこと。やはり雪が3メートルあるからシザのようにはいかないか。しかし細い柱をたくさん建てるのなら耐震壁はいらないかもしれないと言われた。設備の先生に帯雪方法が妥当か問う。滞雪はいいがやはりキャンチの軒先は融雪ヒーターがいるとのこと150メートル60センチ幅で90㎡。100Wで9kW。1時間18円。けっこう安い?計算間違いか?夕食後別のコンペの打ち合わせ。模型を切った張ったしながらプランを調整し、立面を変えていく。なんとなくの方向性は見えてきた。これでいけるだろうか?時間はあと一週間である。うーそれにしても人出がない。3年生はもう先輩の手伝いもないのだろうに、、、、12時ころ終えて事務所から送られてきた図面を見ながらカウンタースケッチを書いて送る。打ち合わせは金曜日。しんどいなあ。

雪問題

On February 8, 2010
by 卓 坂牛

朝から研究室所属のガイダンス、希望調査をとったら今年の希望者は比較的少ない。選考は少し楽になりそう。午後は住宅のスケッチをしていたがなかなかうまくいかない。時間切れで会議。会議をしながら考えていたらまったく違う案が思い浮かぶ。人事案件が多くて終わったら夕方。急いで夕食をとり研究室に戻る。市内の某設計事務所来研。とあるコンペを共同で考えましょうと誘われ、今日が第一回目のミーティング。ものは体育館。雪国の大空間で常に問題になるのが屋根の形。長岡のコンペもそうだった。雪と言えば信大のA先生はオーソリティ。過去に日建を始めはるばる相談に来られる建築家がけっこういる。その先生の話を聞くと滞雪型(屋根に雪を載せたままにしておく方法)に分がありそうである。融雪型はランニングコストがかかるし、落雪型は周囲に安全な落雪スペースが必要になる。もちろん3メートルくらいの重い雪に耐えるのだから構造が大変にはなるのだが。長岡の時も密集市街地でとても落雪スペースなどとれず結局陸屋根(滞雪型)だった。そのおかげで梁せい1メートルのトラス梁をかけた。しかし今回は公園の中。屋根の形はよく見える。ここで陸屋根はちょっと考えにくい。滞雪型のdでも陸屋根だけとは限らない。大きなお皿が浮いているようなイメージはどうだろうか?しかも防水を考えるとRCでやりたい。軽いRCである。東工大の建築学科のキャノピーで安田さんがとんでもなく薄いRCのキャノピーを作っていたが、あれを使いたい。学生に「丸い体育館、皿のような屋根、薄いRC知らない?」と問うと、シザのプールの屋根を探し出してきた。これRCだろうか?かなり美しい。しかしポルトガルで雪って降るのだろうか?
打ち合わせ中に携帯が鳴っていた。S先生からだった。電話をしてみるとポートフォリオが届き、見たら思っていたものとかなり違ったとのこと。これは作品集というものとは少し違い、情報空間だ。とおっしゃる。「情報空間」その意味が即座にはよくわからなかったが、建築と言う実体をメディアの中で操作して作り上げた「情報」だという意味だと少し間をおいて理解した。そうかもしれない。コルの作品集のように実体とは別の水準の世界を作り上げていると言う。大学で建築とメディアの研究をしているとこうなるのだろうか?簡単に言えば、ある種のヴァーチャルな世界を構築しているということである。しかしメディアとは本来そう言うものである。コルと同格に扱われるのは身に余る光栄であるが、、、、で実体はどうなのだろうか?

甲府から長野

On February 7, 2010
by 卓 坂牛

午前中の電車で甲府に向かう。住宅設計の最初の打ち合わせ。「住宅の仕事では往々にして、クライアント側にプランのイメージが出来ているもので、それとのずれが最初は問題になる」と、打ち合わせ前にスタッフのT君に言っていたら、案の定駐車場のとり方がクライアントの予想とは全く逆で我々の案は却下となった。急遽プランをその場で書き替えて反転。原型のゾーニングが出来たところで今日の打ち合わせは終了。
甲府からT君は東京、僕は長野に向かう。今日はなぜだか知らないがかなり疲れた。松本までは、ぼーっと過ごし少し眠る。松本からは鈍行で車両がぼろいせいか隙間風がすごく寒い。寝ていられない。仕方なく読書。土屋淳二『モードの社会学(上)』学文社2009を読む。ファッションと言う概念をかなり厳密に取り扱おうとしている本だと、ある人から聞いていたが、確かにそのようだ。でも疲れた頭には面倒臭い。
8時ころ長野に着き自転車で研究室へ、この数日連日雪だったようで、道がバリバリに凍っている。研究室でコンペの打ち合わせ。想定外のことがいくつか起こる。

女子美

On February 6, 2010
by 卓 坂牛

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新校舎のサイン。素敵なロゴとテクスチャ
朝、とある出版社の方と打ち合わせ。一月に作ったポートフォリオの出版の打ち合わせ。何と言っても部数と定価が問題なのだが、だいたい満足いく条件で出せそうなので、お願いする方向とした。ついてはintroductionを書いて欲しく、数名の方にお願いをする。快諾いただきほっとする。早速試作品を郵送する。
土曜日の朝はジムが定例化した。12時のエアロビクスに出られるように打ち合わせ後自転車を飛ばす。エアロビクスの前に、ランニングマシンで心拍数を150まであげようとしたが、体が馴れてきた成果、必死にやっても上がらない。先週は軽く150になったのだが、心肺に最大負荷をかける前に腿が動かなくなった。
午後かみさんと東高円寺の女子美に行く。東工大同期の桑原の設計した新校舎のオープンハウス。行ったら同期の稲葉尚人や西村博司に会う。建物は住宅地の中に静かに建っていた。PCのレンガ色のルーバーが以前の建物イメージを継承しているようだった。
帰宅後久しぶりにS先生と電話でお話。設計製図第五の講評会のゲストクリティークと講演会のお願いをする。だいぶ先だが、早くお願いした。今年は第五での成果を期待したいしなんとかいいモノを作らせたい。自分にプレッシャーをかけ、本気にさせるために、本気にさせる人にクリティークを頼むことにした。そして快諾戴いた。こりゃ大変だ。酷い物を見せられない。

目に見えないもの

On February 5, 2010
by 卓 坂牛

早稲田の講義の作り替えをするために去年のパワポを全部見ていたらなんだかかなりひどいものである。これでも一昨年講義前に徹底して作り替えたつもりだったが、2年たってみると酷い。こんなこと教えていたかと思うと赤面である。繋がりが支離滅裂で分かりづらい。内容がひどく希薄。これを直すのは大変だなあ。最初から全部一人で作った方が結局は早くていいモノができたのだろう。でも今さらそんなこと嘆いても仕方ない。
講義の一つに「視覚の変容」がある。建築は写真に撮られたものを通して知ることが多いけれど、写真には写しきれない何かが重要である。それは一言で言えば体感性のようなことだが、写真家という人たちも写真に写せない何かを写したいと言う自己矛盾をかかえているはずだと勝手に思っていたらやはりそういう人がいた。笠原美智子は『写真、時代に抗するもの』青弓社2002の中で「見えるものと見えないもの」について書いていた。そこでは米田知子の「Between Visible and Invisible」という写真をとりあげている。この写真集には例えばこんな写真がある。反戦家ヘルマン・ヘッセの愛用したメガネを通して兵士の写真を見る写真。もちろんここに視覚的に見えない何かが見えるわけではない。視覚表象と記憶表象が融合しながら目に見えない何かが形作られることを意図しているわけである。このメカニズムは建築でも時折見られることである。
事務所でフランスのインターンシップの学生Janaiaに初めて会う。今までの研修生の中で最も静かで寡黙な人である。文学を学んでいたせいか?日本の血が入っているせいか?もくもくと10時まで日曜日のプレゼン用模型を作っていた。

大雪

On February 4, 2010
by 卓 坂牛

8時の鈍行電車で直江津へ。そこから北陸線で金沢へ向かう。ところが、また信越線が止まった。大雪のためロータリー車が出ているというアナウンスが車内に流れる。「ロータリー車」というこの響きが妙に懐かしい。幼稚園児の時に眺めていた電車図鑑の絵が蘇る。あんなものが本当に動いているなんて!と思ったら本物を見た。まるで生きたシーラカンスを見るような衝撃である。屋根の上に1メートル、屋根の下に3メートルの雪が積もっている。電車の音は雪に吸われ、車内は薄気味悪いほどの静寂である。読書するにはちょうど良い。神林恒道・仲間裕子『美術史をつくった女性たち―モダニズムの歩みのなかで』勁草書房2003を読む。女性は古来アートの創作対象にはなっても創作主体にはならなかった。というのが一般的な言われ方である。しかしそれは本当なのか?「いるだろうこういう人も」。と歴史を再探索したのがフェミニズ美術史の始まりのようだ。しかしどうもその問いには限界があった。例えばエコール・デ・ ボザールは19世紀の終わりころまで女性の入学を禁じていたそうだ。その理由は笑っちゃうが、男性裸体デッサンがあるから。しかも女子学生が男性裸体を見ることが問題なのではなく、男性裸体を見る女子学生を見る男子学生がいると言うことが問題だったようだ。とまあその滑稽(と思える)な理由はさておき、女子が偉大な芸術家になる登竜門を通過できなかったことから考えても、女性芸術家の絶対数に限りがあったのは事実のようである。そこで本書は20世紀になってからやっと前線で活躍できるようになったアーティストからディーラーからパトロンまでおよそ女性であれば論考の対象として、彼女らの苦悩やら変革やら読み解き方を考察している。最近ジェンダーものを意識的に読んでいるが、日本ばかりか「ヨーロッパもそうなのね!」ということを再認識させられる。6時間電車と待合室を往来し、なんとか金沢に着いた。融雪装置で溶けたびしゃびしゃの雪の中を学会へ向かう。1時間遅れて北陸建築文化賞の審査に加わる。来月は現地審査。この支部は広くて不便な場所が多く車の無い私のようなものは最悪である。審査場所まで東京から行っても、長野から行っても4時間かかる。しかもボランティア活動である。そう言えば今日の交通費も出ていない。6時ころ学会を後にして駅へ。なんとか最終のはくたかに乗れた。今日はもう金沢に缶詰かと思ったが電車は動いていた。帰りは疲れたので内田樹の本を読む。阪神震災時の話が書かれている。内田氏は神戸の大学の先生をしているので大学は地震直撃だったようだ。彼は復旧のため1カ月土方作業に明け暮れた。教員の中には土方は教員の契約に入っていないと言って休講=お休みを決め込む人もいて、そういう人に限って、とりあえず大学が使えるようになるとばりっとネクタイを締めて教授会の席で「この震災から何を学ぶか」などと発言した。彼はそういう発言をまじめに聞く気になれなかったと言う。なるほど人間には土方型とネクタイ型がいるわけだ。はなはだ単純な二分法だがこの切り口で分けられた二種の人種の差異は鮮明である。もし僕も同じ状況になったらきっと土方型だろうなあと思う。恐らく、土方型はネクタイ型ほど功を成すことはないだろうから(内田氏は成しているが)、理性が働けば僕もネクタイ型になるかもしれない。でも理性の前に体が動くのだと思う。なんて書くと坂牛はなんて熱い奴なんだ、なんて思われても困るのでやっぱり僕はどう行動するか不明ということにしておこう。でも心の中は内田的である。その意味ではこの人けっこう気が合うかも、と思うのである(この本全部読んでいると、余りに同じことの繰り返しと、彼特有の言い回しが最後のころには鼻につくのだが、、、)。

じわっと大学

On February 3, 2010
by 卓 坂牛

昨日はべたっと大学の仕事に浸かっていたが、今日もどっぷりである。誰かが大学の先生が働くのはこの時期(だけ)だと言っていたが正しい。9時に学生がインターンシップの相談。大学にいるときはなるべく対応してあげようと、知っている事務所に電話。しかし9時に来ている奴はそういない。携帯かけてもまあ出ない。組織の人は通勤途中。アトリエの人は睡眠中。やっとつかまったW君に快諾いただき助かった。10時に別の学生が進路相談。人生相談なんだか、精神カウンセラーなんだか?能力の限界を超える。昼まで電話。昼食後博士入試。最近は社会人博士が実に多い。今日の受験生も全員そうである。会社は偉いものだ。やっと少し空いた時間でやっと金箱さん確保。中国現場での中国設計院の設計方法について質問。それをクライアントに伝えたいのだが時間が無い。土木修士学生の副査を頼まれ研究室を出て雪の中会場へ。歩きながら電話。やっと出たクライアントは羽田空港飛び立つ直前。話せたのはものの3分。綱渡り伝言ゲーム。1時間かけて一人の修士審査とは土木の方式はなかなか濃密。でも院生が少ないからできること。建築でこれをやったらパンクする。部屋に戻り早めの夕食。食後m2の発表練習。彼らの準備がいいからなのか、疲れて頭が回らないからなのか、もはやこの時期にという達観からなのか、問題なく終わる。それから副査を頼まれている5本の修士論文に目を通し始める。「もう今日は論文は読みたくない」と頭がだだをこねている。仕方なく梗概だけをさっと認知して(読むのではない、読字である)概略を抑え今日のところは終り。さあもうないなと思いきや、来週頭のガイダンスのことを今日やっておく必要があることに気付く。気付かねば良かった。いそいそと去年の資料に目を通しながら、いいアイデアを探るが浮かばない。とりあえず書類は作る。事務所から今日の図面と模型写真が届く。うーんいいような悪いような。
先ほどメールで来た情報を載せておこう。信大の2,3年生で興味ある人は是非おいで。坂牛はゲストで両方に顔出している。
① 2月16日13時 千葉大学卒業設計講評会 13時~17時 西千葉
② 2月23日18時 東大、東工大、芸大修士有志の論文や作品についてのセッション
タイトル>
『6Q ~6の問いから始まる即興建築トーク~』
内容>
新しい建築のトークイベントを二部構成にて開催します。
●第一部:プレゼンテーション
東大・東工大・藝大の三大学院の修士論文・制作を基に、各発表者が一つずつ「問いかけ」を行い、計「6つの問い」を会場に投げかけます。
●第二部:ディスカッション
ディスカッションに関するテーマは決めないという方式を取ります。第一部で挙がった「6つの問い」に対して会場と共にディスカッションを行い、即興で本イベントの全体テーマを浮かび上がせるという新しい試みを行います。
日程> 2010年2月23日(火)
時間> 18:00~21:30 [16:45~(受付) 17:45~(開場)]
場所> Uplink Factory (渋谷)
料金> 500 yen (1 drink)
定員> 80名程度
発表者(敬称略)>
東大院—- 服部一晃(論文) 林盛(論文)
東工大院– 中川大起(論文) 岩間直哉(制作)
藝大院—- 秋田亮平(制作) 中村紗惟子(制作)
③ 前田紀貞さんのバーオープン以下前田さんからのメール抜粋(許可なく載せてすいません。でも宣伝なので)
さて、突然だが、僕の狛江オフィスの半分を改造してバーがでた。
名前はTENZO(典座)といいます。
これは、今の建築界の一部にある いたって表層的な動向を危惧するからであって、僕が今年50歳になることを契機に、若い建築家や学生たちと本気で語り合う場を持ってみたいと考えた。TENZO(典座)を基地にして、これからの人生賭けて、建築界のひ弱で腐った部分を命賭けて壊してやろうと思っている。
その第一弾が昨年からスタートしました「建築塾」であり、このTENZO(典座)は第二段です。
店内は、「建築コーナー」「バイク/自動車コーナー」「書籍コーナー」「音楽コーナー」と4つのコーナー席に別れていて、殆どがゆったりとした大型のソファー席で構成されているよ。
デザインは、狛江アトリエ(天井高4m)をモダニズム初期の荒々しい空間に近づけてみた。
あと、店の運営は、すべてアトリエのスタッフたちが行う。これも、事務所の若衆たちの建築の精進のひとつだから。料理は、20年間のアトリエの宴で出していたメニューをパワーアップしたもので、とても美味しく提供できていると思うよ。
僕も、殆ど毎日、夜は店にいるから、是非、寄ってみてな。
待ってます(^_^)v
TENZO(典座) HP
http://www5a.biglobe.ne.jp/~norisada/TENZO/00TENZO_toppage.html

べたっと大学

On February 2, 2010
by 卓 坂牛

朝、学科会議。来季の役職決め。難を逃れる!昼まで、たまった事務処理で納品物の検品。段ボールを抱え庶務と研究室を往来。このシステム簡素化できないものか?昼食をとりながら地元設計事務所長さんと懇談。20人クラスの事務所を長野で35年続けている。立派なもの!午後市役所の審議会。今日は実に平穏。審議する内容がほぼ0で拍子抜け!戻ってきて夕食までコンペの打ち合わせ。徐々に煮詰まり人出が欲しい。いっしょにやろうと声をかけてものってくる学生が少ないのは淋しい限り!夜4年生の発表練習。初めて聞いたにしては珍しく理解可能なものが半分。分からないものは分からない。分からないことをしゃべる罪は軽い。分かられていないことを分からないのは重罪!終わって2年生のデザイン論のレポートを読む。とある建物を現地見学させた上で批評させた。恐ろしいことに39のレポートはたかだか4つくらいの主題に類型化された。ピロティ、ルーバー、ランドスケープ、照明。感性が陳腐、凡庸。一人だけずば抜けて面白い子がいる。まるで美学にいそうな語り口。

読字

On February 2, 2010
by 卓 坂牛

最近、ブエノス・アイレス大学に旅立った修士の学生からメールが届く。時差があるのでいいタイミングで返事が出せる。これがアメリカだと異国情緒も薄いのだが、antipodas(地球の裏側)からのメールだと思うと感慨深い。午後事務所でスケッチ、打ち合わせ、スケッチ、打ち合わせ。3日空ける事務所での作業の方向性と、明日から来るインターンシップの学生にやらせることを考えていたら夜になった。外はみぞれ。オー寒。終電のアサマで長野へ向かう。車中内田樹『邪悪なものの鎮め方』バジリコ㈱2009を読む。邪悪という言葉にひかれて買った本だが、なんのことはない、彼のブログの中から邪悪に関係する文章を抜いて並べた読み物だった。しかし売れっ子というのはブログも金になるのだからたいしたものだ。その中に文科省が推奨する小中高向けの「朝の読書運動」についての文章があった。朝の10分程度の読書が何の意味があるのかとバカにしていた著者だったが、学生の指摘を受けて目から鱗だったとか。それはこの運動の意味は読書させることではなく、読字にあるという指摘だったそうだ。人間は字をいきなりシークエンシャルな意味の流れとして捉えるのではなく、先ず絵として認識する。そしてその次の瞬間にそれらの絵を意味の列として理解する。なるほど。そうかもしれない。そしてこの絵としての認識能力が極点に達すると、絵は一瞬にして意味の体系へすり替わるところまで行くのだと言う。速読とはそういうことのようだ。ゆえにこの読書運動は読字訓練と考えると意味がある。というのが著者の結論。それを読んで、先日ネット上で遭遇した我が親父のことを語るある文章を思い出した。それによると彼(親父)はとんでもないスピードで本を読むのだそうだ(そんなことは50年間一度も聞いたことはなかった)。その時はへーそうかと思っていただけだったが、今日の読字の話を読んで、昔親父も似たようなことを言っていたのを思いだした。曰く「読まなくても見れば分かる」。その頃は冗談だろうと思っていたが、半分くらい本当のことなのかもしれない。

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