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by 卓 坂牛
沖縄コンペの結果が来た。残念ながら最終の5名には残れなかった。ただ「審査員の1名以上の得票がありました」、という親切なコメントがついていた。1名以上とは1名なのか2名なのか分からないが、350名くらいの中からとりあえず目に付いたことで今回は良しとしよう。研究室のコンペ3つめで少し手ごたえがあったということだ。俎上に上るという感じが皆でつかめたのではなかろうか。次が勝負というところだが、次はもう1ヶ月先というのがちょっと厳しい。
今日はゼミと授業が集中する。ゼミ中も一日中東京からファックス、メール。携帯にメールが飛んでくるので容赦なくビービ鳴る。逐一チェックしながらも修士論文、卒論ゼミ。後期は修士と4年を一緒にやる。修士は4年のお手本たれという主旨である。その後m1を中心とした輪読。今日はカネリスクの『モダンの五つの顔』の前半を読む。(この本は稲葉振一郎の『モダンのクールダウン』の中で重視されていた本なので取り上げた。余裕のある学生はこちらも読んでみて欲しい)。その後山形プロポの打ち合わせ。最終のアサマに飛び乗る。車中『論文捏造』を読む。この本実にスリリングで傑作である。テレビ番組を本にしただけあって、まるでテレビを見ているようである。
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by 卓 坂牛
大学冬の時代である。これから5年にわたり人件費を縮減するという会議が行われた。まあ大学に限らず民間の会社はどこでもやっていることだから大学だって当然である。しかしそれを給与を下げるのではなくポストでやりくりしようとすると結構大変である。一体どういう方策があるのか?しかしニーズに応えて行くしかないのではなかろうか?もうこうなると予備校みたいだが、それもまた仕方ない。これからますます少子化で大学は淘汰されるのだろう。僕も何時までここにいられるのか分かったものではない。厳しい時代だな。でもそういう世界に皆生きているのだから頑張らねば。
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by 卓 坂牛
快晴。ロサンゼルスのようにこうした天気が一年中続くと嬉しい。先日台風の無い国に行きたいと言ったら、山本さんが納得した顔で笑っていた。
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by 卓 坂牛
朝一東京戻る。某クライアントを尋ねるが不在。お手紙を置いて帰る。本当にいい天気で気持ちも少し晴れる。帰宅すると娘が試験勉強。いっしょに理科をやる。夕刻かみさん帰宅。家族で神田明神にお参り。行事もないのにこんなところにくるのは生まれてはじめてである。招福除災の神に拝む。これ以上アクシデントが起こらないように。ついでに湯島天神に行き、娘は試験勉強、僕は論文。祈祷。
唯物論者だったのだがついに神頼みをするようになってしまった。自分の力だけでは生きていけない現実を知ったからだろか?
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by 卓 坂牛
10月7日
朝塩尻に。塩尻のコンペの2次ヒアリング。すでに聴衆は150人くらい来ている。市長もいらっしゃった。公開ヒアリングで5名に残っているのは。香川さん、柳沢さん、福屋さん、佐藤光彦さん、関谷さん。先ず1名ずつのプレゼンと質疑。そして全員集合しての、共通質問。山本理顕さん、高橋晶子さん、図書館専門家の常世田さん、信大人文教授の中島さん、市の助役、僕の6名の審査。午後4時頃1回目の投票を行った。一人2票。なんと光彦さんと柳沢さんの2名が5票で並んだ。その後また質疑をい。一人1票の決戦投票。ここでまた3対3で決着付かず。その後また質疑。そして再度決選投票。4対2で柳沢さんに決定した。
本当に我々も真剣勝負だった。ふらふらだった。柳沢さん。頑張っていいものを作って欲しい。
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by 卓 坂牛
10月6日
ひどい台風の朝長野に向かう。金曜日は午前講義、午後製図。2年生の製図は須坂で行うということで学生は電車。教員は来るまで現地へ。市の方に案内してもらい敷地の測量。大雨の中で最悪のコンディション。
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by 卓 坂牛
午前中ゲストスピーカーとして早稲田大学に行く。早稲田にはオープンスクールと言って、どの学部の人も受講できる教養講座のようなものが用意されている。タイトルは「感性の問いの現在」というもので年間を通して開講されている。様々なゲストが呼ばれて話をしているようだ。その全貌は知らないが僕は僕のかみさんとともに3年前から呼ばれ僕は建築かみさんは書について講義をしている。
この講座は早稲田大学で行われているのだが、仕切っているのは東大の小田部先生で僕も彼に呼ばれて毎年参加している。今日の演題は「建築の規則」まるでブルデューのパクリのようだが、パクリである。本当は小田部先生に敬意を表して「建築の条件」にしようかとも思ったがそれは来年にする。内容はまあ今書いている論文を一ひねりしたもの。論文発表会の予行演習のようなもの。でも100名近くが一生懸命聞いてくれて楽しいレクチャーだった。終ると質問に来る学生もいて熱心さが伝わってくる。やはり文系の学生の方が僕の言うことは伝わるのかもしれない。
レクチャーが終わると、小田部さんがこれを本にするなら文系の学生も買うでしょうと言ってくれた。文系の学生もと言うより、文系の学生の方がと言うべきかもしれない。更にこのオープンスクール全体を統括している早稲田の酒井先生から2年後くらいに新しい学科ができるので協力をお願いしたいと頼まれた。ついでに小田部さんからも来年美学での協力を依頼された。文系の学生との対話は望むところまああとは脳みそと時間の使いよう。やれるところまでやるしかない。
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by 卓 坂牛
午後一で東京。新幹線の中で『ドキュメント検察官』中公新書を読んでいた。テレビの潜入警視庁なんて番組見ているようだったが本を持ったまま寝ていた。事務所に着いていろいろ雑用して銀行行って。ああ本当に苦しいこの状態。なんとか脱出しないと。普通の会社なら経営者クビだ。
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by 卓 坂牛
朝から研究室でお仕事。後期のゼミ輪読本を決める。建築的なものにしようと思ったが、やめてモダニズム、ポストモダニズム論をいろいろ読むことにする。この手の本はまとめて数冊読まないと駄目というのが僕の持論。論文ゼミの日程も決める。人数が多いので4年と修士をいっしょにやり発表は隔週ということにする。それでも5人ずつやることになる。
自分の論文の手直し。あるはあるは直すことが。もう何度書き直しているのだろうか?9月頭には一応書き上げそれから、5回は少なくとも書き直している。それでも読むたびに出てくる論理の乱れと内容のダブりと根拠不明瞭な勝手な推測。そして誤字脱字。いい加減嫌になってしまうが、耐えて読み直すしかない。
夕方院生が新たな公募プロポの話を持ってくる。山形大学記念館。1ヶ月しか無いがやることにする。なんだかこの時期自殺行為のようでもあるが、A3一枚なら一か八かやってみたい。
明日から講義が始まる。言葉と建築第二部。読み返していたら、ここにもミスがある。マイッタ。今晩は駅前の平安堂に行って、本でも眺めよう。
信州の夜は少し冷え込む。
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by 卓 坂牛
後期も始まり最初の会議。朝から昼まで。大学というのは民主主義だから、トップダウンではない。小学校のホームルームのような場面が結構ある。それはそれで結構なことだが、時間がかかる。民間会社にいた人間からすると奇妙でもありのどかでもある。
午後は研究室で仕事。後期の製図の打ち合わせなど。夕刻学会賞をとられた中込先生のお祝い会。構造の学会賞がどれほどのものかは知らないが、でも立派なものである。おめでとうございます。その後飲まない私も数軒つきあい10時頃お開き。