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Jul 2007

いじられキャラ

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by 卓 坂牛

東大の講義後現場。事務所にトンボ帰り。2時からのofda内でのプロジェクトレビュー。木島さんの2つのプロジェクトをレビュー。2つとも海のそばの住宅。1つは加藤さんが担当。もう1つは平井君。どちらも崖のような敷地で施工は大変そうだが景色は魅力的である。夕方終了。久しぶりにさっさと帰宅。夕食後瀬沼文彰『キャラ論』2007をつらつら読んでいた。ある調査ではあるグループ内の認識可能なキャラの最大数のものはいじられキャラとのこと。こう言うキャラは少数派(マイノリティー=いじめられ)と思っていたのだが、どうも違う。いじられ役はいじめられ役とは違うものでそれは一種の笑いをとる重要な主人公のようだ。そうなのか。研究室にもいじられ役がいるが、彼は可哀想な人ではなく。おいしい役なのか?

東京女子医大

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by 卓 坂牛

昨日の診断は何だったのだ??朝また持病再発。東京女子医大の緊急外来に飛び込む。応急処置をすると、外来に見てもらえと言われる。この病院はとにかく混んでいるのだ。そんなことをすると午前中がつぶれてしまう。しかし背に腹は代えられない。仕方なく打ち合わせ先に電話をし打ち合わせを午後にしてもらう。玉突き状に他の打ち合わせがその後にずれていく。しかしこの病院すごくシスティマティックに良くできているし新しくて快適である。採血スペースなどまるで銀行のロビーのようである。整理券を取ると15くらいあるカウンターの前の電光掲示板の数字が次々と変わり自分の番号が光ったカウンターに行き採血である。終わるとエコーに回される。そして血液検査の結果が出る頃エコーも終わりそのまま問診となる。ここでも全ては陰性反応であり先生も原因分からないとのこと。薄気味悪いが仕方ない。まあひどい病名を宣告されるよりいいのだが。
午後外で打ち合わせ後事務所でhenrikeの作った中国の模型を見ながらエレベの打ち合わせ。だいぶ具体性が増してきた。

CT

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by 卓 坂牛

7月18日
いやはや長野まで来てCTをとるはめに陥るとは。長野と言わずCTを撮るのは生まれて初めてである。CT室に入りあのドーナツのようなX線発生器の中に横たわり上を向いていると機械がブーンブーンとうなり始める。そして静かに動き始める。無愛想に天井についている天井付けのエアコンから冷気が体に降り注ぐのだが、一方でドーナツ型の機械は熱を発している。撮り終わり1時間もするとお腹のスライス写真が出来上がる。「うーん、悪いところは無い」と医者は言う。「もう一回内視鏡いれましょうか」「はい是非」やってみるとどこも悪くない。保険を使って2万円近くも医者に支払ったのははじめてである。とういうことは今までかなり健康体であったということかもしれない。午後講義、ゼミ、コンペ打ち合わせ。ぎりぎり最終のアサマに飛び乗る。

3年生講評会

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by 卓 坂牛

午後から3年前期2つ目の課題の講評会である。ゲストには高橋晶子さんをお呼びして行なう。図面のレベルはちょっと低いが模型のレベルは少し上がった。でもまだまだのような気がする。この原因は個人の資質というよりは世の中の普通の大学で3年生がどのくらいのレベルの図面や模型を作っているかを知らないからだろうというのが僕の中での結論である。まあ確かにがんばれがんばれと言ったところでどこまでがんばったらいいのか分からなければがんばる目標も立てられたにということなのかもしれない。どこかで借りてくることにしよう。

新潟県中越沖地震

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by 卓 坂牛

朝9時に大学を出発して一路長岡。コンペの敷地調査に向かう。高速に乗り1時間突如前方の車のストップランプが光る。止まった。動かない。5分、10分。前方の車の運転手たちが降り始めた。そのとき携帯が振動する。かみさんである。「大丈夫?」という声に「何が?」と答える。「地震」「どこで?」「長野も震度5よ」「へー、今長岡に向かう途中なんだけど」「・・・・・うそでしょう」「なんで」「新潟はもっとひどいよ」「ふーん」。しばらくすると車は動くが高速を閉鎖するとの電光表示。降りたところが柏崎近く。また携帯が鳴る。「着いた?」「いや柏崎」「・・・・・そこ一番危ないみたい。朝からニュースは柏崎よ」そうなんだ。案の定市内に入ると動かない。コンビニに駆け込み地図を買う。店内はショーケースが倒れ、酒瓶は落下し割れて床はアルコール。雑誌は散乱。トイレは断水で使えず。道路は地割れ、橋のジョイントはのきなみ段差。信号は倒れ、倒壊家屋も数軒目にする。取材のテレビやら新聞社やら。空中にはトンボのようにヘリが低空飛行。朝日の友人に電話をすると何でもいいから写真を送れとのこと。院生が撮ったコンビに風景を写メールで送る。「これ使える。とりあえず写真部にまわすよ」とのこと。いやはや。出発してから7時間。長岡に到着。着いただけでもありがたい。なんとか現地調査ができる時刻。ここも震度6だったはずだがその痕跡はあまり見られない。帰り道は快調とはいえないものの何とか今日中に大学に戻ることができた。ほっとした。

学会二日目

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by 卓 坂牛

昨晩考え事をしていたら殆ど眠ることができなかった。そのせいか今朝も体調は悪い。持病が治らないせいもあるのだが、体からエネルギーが吸い取られていくようである。今日は午前中学会の研究発表会の司会。昼食富山大学に赴任されている貴志先生と大学の後輩である横山君と昼食。貴志先生も大学から事務所まで4時間かかると嘆いていた。午後はシンポジオンに出席。学生の自主的活動に耳を傾ける。がんばる子はがんばっているものである。JRに就職した中尾君が今回の発表のためにわざわざ長野に来てくれた。嬉しいことである。夕食をともにし、再会を期して分かれた。夕食後研究室で読書しようと思ったが考え事が頭をもたげ進まないので学生のレポートを読みながら自分のコメントを書いてみた。構造についてである。http://ofda.jp/lab/lecture/word2007/bbs/2007/07/12.html
<最後のコメント>

工場

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by 卓 坂牛

7月14日
建築学会の北陸支部大会を信大で行なう。初日である。開催大学ということもあり準備に追われてきたが、初日はなんとか終わった。総合司会を行なう。北陸建築文化賞の表彰後受賞者のプレゼンテーションを聞く。4つの賞のうち3つがスーパーゼネコンで皆工場施設であったのが印象的である。工場が効率性を剥き出しにした機械そのものであった時代は終わりを告げた感がある。生産の場は環境と一体となった農業的様相を呈してくるのかもしれない。第二次産業の第一次産業化である。
しかし賞を取るだけのことはあってこれらの作品のレベルは高い。特にそのディテールの質の高さは敬服する。

研修生

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by 卓 坂牛

7月13日
朝一の講義。最近の東京の学生は行儀が悪い。授業中に平気で室内外を往来する。小学生ではあるまいしこう言うのが普通なのだろうか?友人にその話をすると最近の新入社員は学歴は高いがとにかく躾られていないと嘆く。先輩と食事というと先輩が最初に来て新入社員は三々五々やってきて遅刻を詫びるでもなく飲み食いして帰っていくとのこと。何かが教えられていないということだろう。講義後現場。現場には一昨日ofdaに到着したアーヘン工科大学からの研修生ヘンリケが来る予定。初めて会った。身長はぼくよりも高く177 もあるそうだがまだ大学3年生で表情にあどけなさが残る。現場では所長が「グーテンモルゲン」と挨拶したのには驚いた。ヘンリケは大喜びである。午後事務所に戻りリーテムに打ち合わせに行く、中国から来る質疑その他の書類のピントがずれているのにはほとほと閉口する。どうしたらよいものか思案。良い解答はない。しばらく地道に交信することにする。明日からの学会に備え今日長野入りしなければならないのだが、その前に来週転勤で渡欧する友人と夕食。最終に飛び乗る。車中佐藤俊樹・友枝敏雄編『言説分析の可能性』東信堂2006を読む。なんだかやたらと面倒臭い本である。

建て方

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by 卓 坂牛

朝6時半の新幹線に飛び乗る。昨日の寝不足のせいか新幹線社中は熟睡。帰宅し少し休み現場へ。今日は朝から建て方である。木造三階建ての建て方はじめて見る。小さめのクレーンを使いプレカットした材木を吊り上げる。一本も寸法ミスがなくきれいにはまっていく。昼から小雨が降り始めたが最後まで組み立てる。2時頃信大の片岡君が見学に来る。終了し中に入らせてもらう。2階、3階に上がるととても明るい。周囲にも3階建ての建物は多いのだがやはり視界が広がる。3時頃工務店の専務がくる。そして雨も止む。なんとも皮肉なものである。

講評会

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by 卓 坂牛

7月11日
午後から4年生前期の課題。今年はデザイン選択者が少なく10人の発表となった。ゲストに日建の山梨氏、非常勤講師3名、そして指導していた私を含めた3名計7名がジュリーである。4年生から1年生まで150人くらい聞いていたようである。これはとてもよいことである。数日前から図面を見てその未完成度が気になって憂鬱だったが模型は良く作りこんでいた。でもやはり図面の迫力の無さは山梨にも川上先生にも指摘された。そりゃそうだよな。つい最後の講評でもプッツン切れた発言をしてしまった。
今回はコンペのように最後に前面画面に学生とジュリーの名前の表を写しそれに得票を記入していく方式をとった。最優秀賞1名と優秀賞2名を決定した。これはこれで結構楽しい企画である。