庁舎は神殿か?
●栃木県庁 日本設計 2007年 97,954 m²
●群馬県庁 佐藤総合計画 1999年90,191㎡
●茨城県庁 松田平田坂本 1999年 81,393m²
打ち合わせで栃木県庁に出かける。湘南ライナーで宇都宮まで行く。1時間半も乗るので車内で仕事をしようとグリーン車に乗った。このグリーンはホームでスイカに課金して車内で席の上部にタッチするとランプが赤から緑に変わる仕組みである。この仕組みが面倒くさいと言って怒っているインテリお姉さんがそばにいた。JRは独占企業で競争が無いからサービスが悪い。JALの方がよほどいいと怒っている。スイカをタッチするなんてそれほど面倒なことでもないだろうと思い怒られている若い女性車掌が気の毒に思えた。あんな風に文句を言いたくなる時がこないといいなあと思わず溜息。
宇都宮には来たことがあったが県庁に来るのは初めて。バスで下車して徒歩で近付き驚く。すげーゴージャス。栃木県の人口は長野とほぼ同じ200万位だけれど庁舎は天と地。
建物に入るとまた驚く。巨大吹き抜けで仕上げも石。こりゃバブルの産物かと思い、クライアントに会って聞いてみると「できたのは数年前。無駄そのもの、茨城県庁や群馬県庁に対抗して作ったようなものですよ」とおっしゃる。調べると確かに2007年竣工である。
もう少しなんとかならんのだろうか?それに役所建築ってどうしてどこもかしこも判を押したようにシンメトリーなのだろうか?庁舎は神殿か??