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Mar 2011

庁舎は神殿か?

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by 卓 坂牛

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●栃木県庁 日本設計 2007年 97,954 m²
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●群馬県庁 佐藤総合計画 1999年90,191㎡
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●茨城県庁 松田平田坂本 1999年 81,393m²
打ち合わせで栃木県庁に出かける。湘南ライナーで宇都宮まで行く。1時間半も乗るので車内で仕事をしようとグリーン車に乗った。このグリーンはホームでスイカに課金して車内で席の上部にタッチするとランプが赤から緑に変わる仕組みである。この仕組みが面倒くさいと言って怒っているインテリお姉さんがそばにいた。JRは独占企業で競争が無いからサービスが悪い。JALの方がよほどいいと怒っている。スイカをタッチするなんてそれほど面倒なことでもないだろうと思い怒られている若い女性車掌が気の毒に思えた。あんな風に文句を言いたくなる時がこないといいなあと思わず溜息。
宇都宮には来たことがあったが県庁に来るのは初めて。バスで下車して徒歩で近付き驚く。すげーゴージャス。栃木県の人口は長野とほぼ同じ200万位だけれど庁舎は天と地。
建物に入るとまた驚く。巨大吹き抜けで仕上げも石。こりゃバブルの産物かと思い、クライアントに会って聞いてみると「できたのは数年前。無駄そのもの、茨城県庁や群馬県庁に対抗して作ったようなものですよ」とおっしゃる。調べると確かに2007年竣工である。
もう少しなんとかならんのだろうか?それに役所建築ってどうしてどこもかしこも判を押したようにシンメトリーなのだろうか?庁舎は神殿か??

これが山梨にある塩の山

On
by 卓 坂牛

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●これが塩山だ
早朝あずさで塩山へ。いつも撮りたい撮りたいと思っていた写真が今日は撮れた。これが塩山である。ある時誰かにこの山は塩でできていて武田信玄がこの塩を敵にやったのだと言っていた。が定だかではない。
午前中午後と定例。後20日。
塩山への往路で『東京都知事』の都財政の章を読む。東京は全都道府県の中で唯一戦後地方交付税を受け取っていないそうだ。つまり地方税の税収が多いわけである。フィンランドの国の予算規模と同程度の12兆円という予算の3割は法人税で賄われている。ということは景気が歳入に大きく影響する。2009年度の税収はリーマンショックの影響で約1兆円減じたというし今後も下がると予想されている。
さて塩山からの復路ではジャック・アタリ(Atari, J.)林昌宏訳『国家債務危機』作品社2011を読み始めた。古来国家とは国力をつけながら(つけるために)債務を繰り返し、それを税収の増加で返済し、あるいはインフレにより解消したという。しかるに経済が下降線の時には債務の返済は不可能でありそれは滅亡へ向かって進むのだと始まった。なんと恐ろしや。しかもここに出てくる国家債務最悪の国としてあげられているのは他なる日本である。サルコジ大統領の政策アドバイザーと聞いてもよく分からないが、欧州復興開発銀行初代総裁と聞くと彼のもとに集まったデーターにはひどく信憑性を感じてしまう。