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by 卓 坂牛
●二部3年後期 多田 脩二スタジオ優秀作品(構造をデザインしたオフィスビル)
理科大工学部建築学科一部二部合同の講評会を行った。11時から1時まで二部の二年生、三年生の優秀作品発表。常勤の教員に加え、非常勤の先生、(柳沢さん、上条さん、手島さん、新堀さん、高橋堅さん、木島さん、塩田さん、川辺さん、多田さん、青島さん、長谷川さん、古見さん)から様々なコメントをいただいた。昼食後1時半から一部の二年生、三年生の優秀作品発表。こちらも常勤教員に加え、非常勤の先生(坂口さん、井坂さん、山野さん、栃澤さん、内海さん、長崎さん)が来られた、一部二部を一日に一度に見るとプレゼン力の差が目立つ。聞くと一部は今日のためにかなり練習しているとのこと。こちらも少しやらせないと駄目かな。
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by 卓 坂牛
今日は長い日。9時から教室会議。10時から大学院の製図講評会。日建山梨が非常勤で見てくれたスタジオ。午後からゼミ、講義、そして夜は二部3年生のスタジオ。川辺、多田、青島、亀井スタジオでゲストは伊藤博之さん。今年は低調とは思いつついい作品もちらほら。最優秀賞は飯田橋の立体交差。不思議なものでいいと思うものは結局理屈じゃない。山梨もそう言っていた。これが今日の結論かな?
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by 卓 坂牛
どこかの大学で一番売れている新書だと言う野矢茂樹『入門論理学』中公新書2006を思わず読んでみた。高校生か中学生の高学年でやった論理学の基礎がとてもわかりやすく書いてあった。一番面白いのは排中律。AはBであるか、Bでないかのどちらかである。という命題がいつでも正しいというのが排中律である。中間を排除するということである。確かに僕は日本にいるかいないかのどちらかであるというのはいかにも正しい。しかし僕は富士山にいるかいないかのどちらかであるとなると富士山とはどこまでかがそもそもよくわからないのだからこの命題は正しいだろうか? と迷ってしまう。しかしそんなことを認めずどこかに富士山の領域がありそこにいるかいないかは半ば自動的に決まるという上から目線でこれを肯定してしまうのが排中律である。こういうのを実在論的立場で神の論理。一方証拠不十分でよくわからないという状況を認めるのを反実在論的立場で人間的論理だと著者は言う。
なるほど世の中おかしいことだらけだということを認めるのが人間的である。建築をそうやって排中律で切り崩していくときっとそこに人間的なグレーゾーンが見えてくるように思える。排中律が成立しないだろう事象はおもしろそうだ。
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by 卓 坂牛
連続会議を神楽でやって夜は四谷でアルゼンチン留学から帰国したばかりの門井と食事。真夏のアルゼンチンから帰国したせいか日焼けして逞しい顔になっている。アルゼンチンへ一緒に行った理科大生も集合。昨日アルゼンチンワークショップの記録でもあるあ『αスペーシス』をやっと入稿できたからその軽い打ち上げでもある。とはいえ院生たちは明後日が製図の締切ということで全員ソフトドリンクだけ。飲んでいるのは僕と門井だけ。
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by 卓 坂牛
今日は事務所の大掃除と忘年会。僕は終日大学の会議で夕方事務所へ。すっかりきれいになっていてびっくり。ありがとうごぜいます。その頃大工さんに作ってもらった模型材料を入れる箱も到着。スチボを立てて入れられる木の箱。
夜は事務所の忘年会。曙橋にある平井研の先輩である結城さんのお店を貸切。その名もChez Yuuki。OBが5人来て全部で15名。結城さんがメンドーサ(アルゼンチンの一番有名なワインの産地)のマルベック(ぶどうの種類)を大量に用意しておいてくれていて感激。アルゼンチンワインはどこで買ってもあの味に出会えなかったが、これは美味い。
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by 卓 坂牛
午前中現場へ。今日もえらく冷える。道路側のけらばの納まりがあまり良くない。そもそも施工図もないうちにできてしまったのが不満。それを直すべく雨の中、外でいろいろ指示していたら体が芯から冷えた。毎度毎度凍えそうである。外部は塗装が始まったところ。外断熱の上の平滑なしごきは素晴らしい。金鏝仕上げの真骨頂。塗装屋さんもまた腕がいい。銀を塗るのに下地にまず白塗って、その上にグレー塗ってその上に銀塗装。なかなかのできである。午後研究室へ。最後の校正。最後はもう間違いがないと思いたいところだがまだある。もう一回やったらまたあるんだろうなあ。夕方院の講義をして、夜二部4年生の卒論、卒計を見る。あと3週間弱。最後の追い込み。
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午前中配偶者と選挙へ行く。今回は家族で誰に入れるべきか議論になるほどの盛り上がりである。ノンポリのかみさんと政治嫌い(ノンポリとは違う)の僕と普通の娘が政治の話を家族の話題にするのは超レアである。それも言い出しっぺは配偶者なのだから驚く。投票所も列ができるほどだし、これは投票率上がるだろうと思ったのだが前回よりも低そうでがっかりである。さすがに今回の選挙に行かないのはまずいと思うのだが。昼前に研究室行って校正。やってもやっても終わらない。午後翻訳勉強会。この本、本当に面白い。きっと売れるな。夜はマンションの理事会。久しぶりである。
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by 卓 坂牛
研究室紹介ガイダンスを行3年生に対して行う。一部と二部両方に一回ずつ計二回。それぞれ15分ずつ。その間に校正したり、打ち合わせしたり。夜は事務所の元スタッフ平井君の結婚パーティー。小石川の住宅街の不思議なレストラン。大きなテラスに大きな熱風機おいてあり気持ちよかった。帰路荒木町を通り抜けると荒木公園がクリスマスライティングされていた。何時までついているんだろうか?一晩中?
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by 卓 坂牛
二部3年の製図の提出日、僕のスタジオはもとより、他のスタジオもやや低調。3年の製図は手書きもいればcadも多いのだが、大きなプリンターがないせいか貼りあわせのような図面が多い。そうなるとコンピューター上でレイアウトを検討できないせいか、出来上がりのレイアウトがめちゃくちゃである。
そういえば一部4年の卒計の中間発表でA3二枚40人分くらいが廊下に貼りだされているのだがこのレイアウトもまたひどい。
日建に入った時図面で一番重要なのがレイアウトだと教わった。その頃は手書きだから書き出しを間違えるともう直せない。だからまずは図面の通り芯とおおまかな輪郭を描いたら青焼きして(コピーのようなもの)図の部分をはさみで切ってA1の紙の上に置いてみるのである、それを壁に貼ってレイアウトを見てからその位置にしるしをつけて図面を描き始めたものである。そのくらいレイアウトは大事なのである。
プリンストン大学の建築学部出版会が出しているレイアウトの教科書がある。実に論理的にレイアウトのルールが書かれていて最後に美しいポスターなどのレイアウト分析がある。トレペのページをかぶせるとレイアウト原理が分かるようになっている。しかしなんていうことはない、レイアウトで重要なのは読みやすいことと、オブジェクトのラインをあわせること、加えて少し修辞的には目を引くポイントを創ることなのである。
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by 卓 坂牛
パルコ美術館でアンリアレイジの森永さんの個展をやっています。現代の日本のファッション界では最もコンセプチャルなデザイナーの一人。もっとも有名な作品の一つは身長2メートルのマネキンと1メートルにつぶしたマネキンに着せる服。あるいは玉に着せる服など。バランスのとれた人間を前提としない彼の服には可能性があります。対象を変えてしまう森永さんの発想には建築も大いに学ぶところありでしょう。