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Jun 2013

都市の夜空

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by 卓 坂牛

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研究室の机には誕生日に学生にもらったマウスパッドが置かれている。これは坂牛の牛模様(ホルスタインがら)ということなのだが、どう見ても牛には見えない。
たまたま最近読んでいる近森高明『ベンヤミンの迷宮都市』2007がベンヤミン特有の遊歩者は観察者であるだけではなく陶酔者なのであると主張している。
そう!この模様は陶酔者に見える都市の夜空にたなびく雲のようである。

僕のノートに足乗せて寝入ってしまった

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by 卓 坂牛

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今日は長い一日。5時頃目が覚め、ストレッチしてジョギング。このくらいの時間は街にまだ人がいないから気持ちいい。朝食をとって外国語のラジオを二つほど聞いていたら8時。家を出て8時半の浅間に乗って軽井沢。今日は先ずここで新しい計画敷地を見る予定。だが住所はあれども行き着かない。運転手さんがいい人で傍と思われる場所でメーター切ってくれた。しかしその後敷地にたどり着くまでゆうに30分。最後は施主の奥さんに電話が通じ運転手さんに説明いただいた。それにしても、、、、きちんと聞いておけばよかった。反省反省。先々週行ったその施主の家にはこんなかわいいミニダックスがいて僕のノートに足のせて寝ていた。こいつめちゃくちゃ人懐こかった。
軽井沢の敷地を後にして長野駅前で戸隠蕎麦を食す(昔スチュワートさんと食べたなあ)。ディーゼル飯山線で飯山に着くと再来年開通する北陸新幹線の新駅舎が既にできていた。でかっ!!タクシーで木島平へ。昔日建企画部のバイトや同僚とスキーに来て以来である。敷地には人がいない。と思ったら後ろから「坂牛さん」と声をかけられ振り返ったら千葉さんだった。しばらく立ち話。上越のワークショップでの再会を約して別れる。それにしてものどかな場所である。東京に戻り丸善でコンペに必要な資料を購入して帰宅。腹減った!!

夜の光にくらっ!

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by 卓 坂牛

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研究室は金町にあるのだが、授業は全て神楽坂で夜やっている。だから金町に夜いることはめったにない。しかし今日は始まったコンペの打ち合わせで夜金町。初めてではないのだが研究棟を出ると真っ暗である。キャンパスの中央を貫くブルバールの正面には20階建て近いマンションが屏風のように立ち塞がっている。昼間の外廊下にはうんざりだが、夜の光にはくらっとくる。

廊下掃除ロボットがしゃべった!

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by 卓 坂牛

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さて今日から久しぶりに研究室でコンペ。先ずはチーム作り。ホールや役所のプロ、木造のプロと連絡を取り協力体制を作る。そして研究室の志望者を集めオリエン。2週間の勝負である。アイデアが出なければそれで終わり。さてどうなるか。
研究室を出てゼミ室に行こうとしたら前方から何か接近。行く手を塞ぐと「進行を邪魔しないで通してください」としゃべった。その場をどいたら「ありがとうございます」と礼を言われた。お掃除ロボットが廊下掃除である。

人生最後の自由

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by 卓 坂牛

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先日特別養護老人ホームを小川次郎さんと寺内美紀子さんと見学した。特養とは精神上、肉体上「要介護」の人が入れる施設であるから当然入居者のほとんどは痴呆老人である。見学後「精神がままならなくなって生きているとはどんなもんだろうか?」と自問していたら寺内さんが祖母の話をしてくれた。彼女の祖母は九十過ぎて老人施設に入っている。精神は既にままならぬ状態。でも祖母は幸せなのだと言う。すべての人間社会のしがらみから解放されて自由なのだと。「まさか?」と思ったのだが、彼女は至って真面目にそう言う。
今日高橋源一郎の『ぼくらの文章教室』朝日新聞出版2013を読んでいたら小島信夫の『残光』の話が載っていた。どうもこの小説は、筋の通りづらい、読みづらい、解釈しにくい、文章が自由な文体として様々なところで称賛されているらしい。「でもそれって本当???」という疑問が多く投げかけられているので高橋によるこの小島称賛もどう解釈していいものやらと思うだが、、、、高橋曰く、小島のこの文章はもしかすると小島がボケて書いた、そのままなのかもしれないと言う。そしてボケて世の中の常識としての文章ルールを無視して書いたこの文章の「自由さ」が「ボケ」の境地を暗示しているというのである。それは誰も分からぬことだが「ボケ」とは人生の最後の自由なのかもしれないと言いたげである。
そんなことは誰も分からないしそれは自分の肉親がそうにでもなって、そして推測することなのだろうが、今まで考えてみたこともない考え方を聞いて、もしかするとそういうこともあるのかもしれない、、、、、、と思う今日この頃である。

古希の坂本先生語る

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by 卓 坂牛

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●坂本展水無瀬の巨大シートの前で坂本先生語る。
お昼から八潮の特養を見学させていただく。10人1ユニット10ユニットとショートステイ10室の3階建ての施設。6年間八潮をうろうろしてこんな施設があることを初めて知る。見ているつもりで見られていない。2時半にお暇して八王子に向かう。
八王子美術館での坂本一成展覧会場でOB会(例の会)を行うと言う斬新な企画。一般のギャラリートークが終わる4時半頃到着。ちょうど終わったころで大勢の人があふれていた。その後到着したOBのためにトークをしていただけた。知ってはいたが、先生はこの手の展覧会をすでに10回以上行いその殆どを外国で行ってきたのである。これはやはり並大抵のことではない。改めてその偉大さに感嘆する。その後駅前の東急ビルのスカイラウンジに場所を移して先生の古希のお祝い、新作の紹介、OBの自己紹介などが行われた。なんと古希のお祝いは一つは先生の新作HOUSEAOのケーキ。ただでさえ何気ない形がケーキに成ったらますます何が何だか分かない形になった。先生の意図通り。二つ目は先生の住宅エレベをグラフィカルにデザインしたネクタイ。これは素敵。幹事さんお見事。
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●House AOのケーキに喜ぶ坂本先生
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●坂本作品のエレベーショングラフィクス。昔何かの雑誌の表紙になったような気がする

建築系ラジオの坂本展覧会インタビューアップ

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by 卓 坂牛

午前中は早稲田の演習プレゼン。先週はとても面白かったのだが今週は知識紹介型の発表が多い。学年の問題?先週は3~4年が多かったが、今週は2年生主体。この時期の1~2年は大きいかな?やはり。
昼はしばらく丼物は止めて蕎麦に変更。午後事務所へ。木島さんから散田の家と水無瀬の家に行ってきた話を聞く。明日美術館でOB会なのでこれに行くとこの1か月くらいに4回も八王子に行くことになるそうだ。そう言えば僕も先日行ってきたばかりである。みんなして坂本詣出である。その時の建築系ラジオのインタビューが既にアップされている。興味のある人は聞いてみてください。そして展覧会に行ってください。http://architectural-radio.net/
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●本来インタビュー受ける前に読むのが筋だが、インタビューから帰ってきてつい読み返してしっまった一成さんの博士論文『建築での図像性とその機能』。東工大の図書館サイトでダウンロードできます。   

リピート機能で聞こえる言語がまるでミニマルミュージック

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by 卓 坂牛

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Icレコーダーの最新機を買って遊んでいる。この手の最新機は再生速度を変えたり、音程を上下させたりすることができる。また会話の聞き取れないところだけリピートする機能もある。早速ネット上のいろんな会話を入れて聞いてみるのだが、このリピート機能が笑ってしまう。歩きながら聞いていると50回くらいすぐリピートしている。言葉だと思うととても変なのだが、音楽だと思うとそうでもない。まるでミニマルミュージックである。

壊れた足を治すためにダイエット

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by 卓 坂牛

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恐らく理科大に来てから3年で3キロくらい太ったと思う。さっき体重計に載ったら66,7キロあった。理由は明らかで夜の授業終わった後の遅い食事、遅い酒が増えたこと。
信大時代、夕食はきちんと6時に学食。酒は長野では月に1度も飲まなかった。考えてみればこんな健康な生活を送っていたのがウソのようである。
最近足首の傷みが全く取れない。朝起きて歩くと足を引きずる。慢性的にくるぶしのあたりが腫れている(いや内出血している??)。これは体重が増えたせいだろうと考えることにした。いやこれは勝手な思い込みではない。チャールズ・ムーアも食い過ぎで巨大化した上半身を足腰が支えられないのだと言っていた。
そこで体重を3キロ減らすことに決めた。目標は1か月1キロ。

坂本ワールドが八王子に

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by 卓 坂牛

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八王子夢美術館に坂本先生の展覧会を見に行った。週末にここでOB会をするのでその時見ればいいと思っていたのだが、建築系ラジオで坂本先生について語って欲しいと頼まれ足を運んだ。しかしなんだか変な感じである。坂本先生について語るなら本人が語るのが自然である。なので直接本人にインタビューすることを勧めたのだが、なんとなくお茶を濁された。展覧会は大型の写真(シート)と可愛い模型のコンビネーションで作品数も多く、坂本ワールドが堪能できる仕組みに出来上がっていた。しかも新しいプロジェクトの5分の1模型があったのは驚きである。
一通り見てから小一時間インタビュー。その後大学の製図に向かうが中央線で事故。立川で京王線へ乗り換えたら10分遅刻。