Archive

Jul 2013

ポストモダンポスト(笑)

On
by 卓 坂牛

%E5%86%99%E7%9C%9F130731%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88.JPG
Suuntoの測定器をつけて早朝ジョギングしてそのデーターをコンピューターにDLしてみた。これがなかなか分かりやすい。先ずジョギングルートが地図に明示され、次に横軸走行時間のグラフに縦軸、速度、高度、脈拍、その他指定したデーターがグラフ化される。さらにルートマップ上にマウスポインターを持っていくとルートのある一点におけるデーターがポップアップされる。あすは自転車でこれをやってみよう。皇居回りはおそらく20メートル以上の高度差があると思われる。
午後東京駅で人に会い大学に行こうと二重橋(千代田線)の方に歩いていると目の前に修復された東京駅のドームを冠したポストに出くわす。思わず苦笑。ポストモダンポストである。

高度と速度と心拍が一度に計測できる優れもの

On
by 卓 坂牛

130730suunto%E5%86%99%E7%9C%9F.JPG
年末にデンマーク王立アカデミーのレネ・クーラルが来日してワークショプをする。テーマはCicable City:自転車が作る(乗れる)街である。そのテーマで外堀、神楽坂、ひいては足を伸ばし金町まで分析対象にできるか検討中。ワークショップは実際皆で自転車に乗って街と自転車の相性を実体験しようと考えているのだが(イアン・ボーデンのスケボーみたいに)、そこで何を記録するべきか?考え中。先ずは自転車にカメラつけて街を撮影してみようと思っている。自転車eyeは車eyeとも歩行eyeともスピード感が違う。この違いが街の現れにどう関わるのか考えたい。次に神楽坂あたりの高低差のある町で自転車がどのように体に負担をかけるかは記録化したい。この半年くらい家の周りを自転車で走っているとこのことは特に実感する。これはまた東京とコペンハーゲンとの大きな差でもある。そこで高度、速度、心拍数などが一辺にログ化できないかと考えていたら。あるねえそういう便利な器具が。SUNNTOというメーカーのもの。やはり北欧生まれとは、、、、

ファベーラ抜きには語れない?

On
by 卓 坂牛

130729IMG_7034.JPG
夏の終わりにブエノス・アイレス・ビエンナーレに呼ばれている。そのついでにブラジルに足を伸ばし、サンパウロ大学の先生にお会いする予定。だいぶ前から計画中進行形でいつまでたっても完了しない。その理由は自分の大学のお役目の段取りが終わらない。二つ目はビエンナーレ中の僕のレクチャーの日時や展覧会の場所がはっきりしない。そしてなによりブラジルで見るべきものが決めきれない。
ブラジルではサンパウロをメインに、リオ、ブラジリアの3都市に行くつもりだが、どこに何があるかを把握できていない。2Gには二人のブラジル建築家がいてサンパウロはだいぶ分かってきた。でも未だ細かなところが分からない。ブラジル建築ガイドを探しているのだがアマゾンブラジルでも適当なものが無い。人に聞くにもまずは基礎知識がないので困った。丸善の洋書コーナーで聞いたらせいぜいトラベルガイド。仕方なく一冊買った。EYE WITNESS TRAVELのBRAZIL編。これはいくつかあるガイドの中では建築の情報も結構多い。ファベーラ(スラム)もしっかり説明されているのは驚いた。もうファベーラ抜きには語れないのがブラジル(ラテンアメリカ)の都市ということか?しかし今や山谷も外国人旅行者には人気と聞くから同じことかも?

本を読めば報われる

On
by 卓 坂牛

130723IMG_7030.JPG
今日は教育について考えてみる。
福田誠治『こうすれば日本も学力世界一』朝日新聞出版2011を読むとフィンランド教育レベルの高さは読解力に依存し、それは読書が生活の一部となっているライフスタイルに依るところが大きい。人口に比して図書館数が日本の5倍あるのも偶然ではない。
続いて濱中淳子『検証・学歴の効用』勁草書房2013を読むがここでも読書についての調査結果が興味深い。大学時代に読書をたくさんする人は、社会人になってからの読書も多く、そして所得も高いという相関である。この結果は僕の想像だが、本を読むと仕事のレベルが上がると言うよりは本を読む人は向上心が高くそういう人は所得を上げる確率が高いということだと思う。
いずれにしても、読書は生活を多面的に豊かにするということである。

今年の夏はおかしなことになっている

On
by 卓 坂牛

130727%E5%86%99%E7%9C%9F.JPG
午前中読書。午後ニューオータニのガーデンコートへ行く。川向先生がプロデュースしているヨコミゾさんとウエダマキさんによる展覧会シンポジウムへFBを通して誘われた。ちゃりを飛ばせば5分。「白い暗闇」というタイトルでおにぎり型平面の真っ白い部屋へ一人ずつ通される。照明がないので白いけれど真っ暗。なぜ白いと分かるかと言えば、本のわずかの光が入って来るから。そこにウエダさんがメークした3種類の匂いが香る。匂いの塊がそこにはある。展示を見終えてからお二人のシンポジウム。司会は川向先生。1時間ほどお聞きして残念ながら中座。帰宅してシャワー浴びて家族で舞浜へ向かう。付属の先輩が待っていてくれて浦安マリーナへ。先輩のヨットに乗って浦安花火を見ようと言う企画。船上で食事をしていい気分だったが、風が強いので今日は海には出ないとのこと。なので桟橋に上がって花火を見る。風が心地よかった。しかしそれも前半30分。運悪く雨雲が接近してきたかと思ったら豪雨と雷。クラブハウスへ逃げ込み待つこと1時間。花火は中止。残念。今日は東京では隅田川の花火が行われ、同様に30分で中止になったとのこと。今年の夏はおかしい。
I130727MG_7012.JPG

組織改革を学ぶ

On
by 卓 坂牛

130727IMG_6994%20%282%29.JPG
みんなの党の渡辺喜美が自民党を止めた理由を改めて知る。それは公務員制度改革が自民党内で腑抜けになり、それを根本的に実行するためであったようだ。それゆえみんなの党のマニフェストの一番目がこれなのである。なかなかぶれない人だと感心した。
それにしても組織を変えると言うことは大変なことである。表向きの新聞やテレビ情報を断片的に聞くだけだと、改革抵抗勢力とは既得権益にしがみつく悪者のように思ってしまうのだが、やり取りの詳細を知るとその攻防にそれなりの意味を感じてしまう。それでも改革というのは断行しなければいけない。組織が変わる時は仕方ない。
昨今大学の組織問題などに関与していると同様のことを考えるのだが、やはりやる時はやらないと何も変わらないと僕は思う。
(塙和成『自民党と公務員制度改革』白水社2013)

妖怪建築を教えるために妖怪を学ぶ

On
by 卓 坂牛

130727IMG_6994%20%281%29.JPG
僕の建築の規則の講義の何回目かは『妖怪と人間』というタイトルであり、バランスのとれた人間的建築と部分が肥大したような妖怪的建築の話をしている。というタイトルの講義をしていながら、正直言って妖怪のことは何も知らない。なので妖怪の展覧会を見に行きついで入門書を買って斜め読んだ。二つの本にはどちらも幽霊(お化け)と妖怪の違いについて書いてあっておかしかった。幽霊とは出る時間が決まっていて、出る相手も決まっている。妖怪は出る場所が決まっていて、出る相手は決まっていない。どうもそんな区分けになっているようだ。河童も鬼も天狗も山姥も皆妖怪に入るとは知らなんだ。
(柳田國男『妖怪談義』講談社1977(1956)、小松和彦『妖怪文化入門』角川ソフィア文庫2012)

高密度学食に驚く!

On
by 卓 坂牛

%E5%86%99%E7%9C%9F130726waseda.JPG
今日が前期最後の早稲田の演習。少々早めに終えたので今まで一度も食べたことのなかった文学部学食を覗いてみた。学食は健康食もあると期待して行ったらサラダバーがあった。それにしても12時前だというのにすごい混雑である。そしてそれを裁くためのドトールのコーヒーカウンターのような極小テーブルとその配置には驚く。これほど人口密度の高い学食は初めて見る(大袈裟じゃなく)。
食後、あゆみbooksに立ち寄る。前期最後である。今日は何故か気になる本が多くあり買った本が大量で重く二階のコーヒーショップで一休み。昨晩読み始めた本田勝一『中学生からの作文技術』朝日新聞出版2004を読み終える。この本タイトルの「中学生からの」という文言は作文技術が小学校から大学までどの時期にも教えられたことが無いという著者の経験に由来する。美しい文章を書くには才能がいるが、分かりやすい文章を書くには才能ではなく技術が必要と著者は言う。そして技術は学んで習得するものなのだがその技術が日本では教えられない。つまり普通に日本の教育過程を大学まで終えたとしても分かりやすい文章は書けないということになる。
だから作文技術は高校時代のどこかの論文指導の塾で学ばない限り、独学で学ぶしかないのである。作文下手だと社会に出てから恥ずかしい思いをする。皆さん独学で学んでください。本田勝一のこの本など良い教科書だと思うが。理科大の学生諸君!!
%E5%86%99%E7%9C%9F130726sakubun.JPG

久しぶりに紅灯の巷へ

On
by 卓 坂牛

IMG_6949.JPG
先月のある日、ジムでいつものように体重計にのってふと思った。信大にいたころより3キロ増えた。そしてその原因は夜遅くの食事とお酒だろうと想像した。そこで3か月でこの増えた分を減らそうと思い立った。つまり1か月1キロである。酒は飲まず、炭水化物、脂肪の摂取を減らす。加えて朝早く起きて走る時間を少し長く25分とする。まあそれだけのことなのだが体を慣らすのに最初は結構大変だった。しかしそれも習慣化すると慣性であり惰性となる。そして一か月。体重はみるみる減って63キロ。3キロ減った。当初目標の3か月3キロを1か月で達成した。その安心感ゆえか、今日は会議後に誘われるがままに紅灯の巷をうろつき、心行くまで天婦羅などを食した。ああ気分がいい。しかしその快楽の代償はすぐに数字で現れる。体は正直である。面白いものである。
また当分夜のネオンは見ない生活としようかな。

10年前のカレーの味

On
by 卓 坂牛

%E5%86%99%E7%9C%9F130723mitsui.JPG
10年以上も前のこと、日本橋に未だ高層ビルが建ち並ぶ前、M不動産に務めていた友人と千疋屋でカレーを食べることとなった。千疋屋とは高級果物屋だと思っていたがカレーも絶品だった。彼は高校の同級生で水泳部の主将を務め運動に長けていた。同じ主将をしていた僕とは運動仲間であるとともに、二人とも建築を志していたので将来のことなどを話し合う仲だった。結局彼は建築はやめて早稲田の政治経済学部に進み三井不動産に就職した。大学時代にはあまり会うこともなく過ごしたがその後僕が独立して第一園芸に造園の仕事を頼み、たまさかその友人が偉いさんとして出向していることを知り食事となったわけである。カレーを食べながら昔を懐かしみM不動産で働いているのは昔の建築への未練かと問うと、建築家に成るには才能がいるが自分にその才能があるかどうかは分からなかった。そこで、建築家を使う職に就いたのだと言っていた。そんな才能など考えたこともなかったよと言ったら、「そういうところが坂牛らしいんだよ」と言われた。そうかもしれない。いつも考える前に行動している方である。
今日とある用事があって久しぶりに日本橋に来て千疋屋で食事をした。10年前のカレーの味を思い出した。食後に建ち並ぶ高層ビルの一画でコーヒーを飲んだ。三井本館のコリント式柱頭が正面に見えるのに驚いた。彫りの深い立派なアーカンサスの葉に圧倒された。