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Jul 2014

茨城町ワークショップスタート

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by 卓 坂牛

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茨木町の町づくりプロジェクト最初の打ち合わせで茨城町へ。町づくりの核として廃校になる小学校をリノベすることを既に決めていて、来年再来年に廃校になる小学校を6つ見た。六つ見ても仕方ないのではと思っていたが見てみると結構差があるものだと感じた。建物自体は全て北側廊下の南面の作りで建築自体は6つはほとんど変わらない。何が差になっているかといえば周囲の環境でしかない。しかし周囲の環境でこれだけ建築が変わると言うことがよく分かって面白かった。茨城町はアジサイ祭りがおこなわれていて谷沿いに未だアジサイが満開。紫のアジサイが素晴らしい。

講評会2連ちゃん

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by 卓 坂牛

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藤原さん小西さんの院生の課題講評会
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学部3年生最優秀の増田案
1時から金町で大学院1年生の製図講評会、藤原さんと小西さんの課題。構造オリエンテッドな課題ではあるけれどプログラムと指導がいいのか、学生がいいのか分からないが、単に構造を重視したと言うだけの結果に終わっていない。とてもいい作品となって現れた。中間講評から様々な形で優れたデヴェロップメントが感じられた。とてもいい気分で夜は神楽で学部3年生の講評会。残念ながらこちらは見るべきものが少ない。京都から森田さんをお呼びして、日本にたまたまいるケン大島さん、これもたまたまJFの助成金で日本に来ているフェデリコもお呼びしたのだが見せるのがさびしい案が多かった。昼間院生を見ていると言うこともあるのだが今回の学部生の案は不作である。

年金機構

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by 卓 坂牛

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年金事務所に行って事務所スタッフの年金、保険の打ち合わせをした(開設者として)。これは行く前から腑に落ちないと思っていたことだが年金、保険の額を決める算定根拠は4月~6月の給与をもとに一年分決めるのである。来年は来年で同じ4月~6月の額を算定根拠とする。しかし設計事務所のように忙しさで支払が変わる職種はこの時期たまたま残業代が多いと言うことがある。実際締切がこの時期有った人は算定根拠額が上がり年金、保険の支払額があがる。どうして1年平均にしないのかと聞くとそういう方法もありますでも申告が必要ですと言う。面倒くさいですよという顔をしている。1年平均をデフォルトにするべき職種もあるだろうにと思う。
打合せをしたのは天井高の高い大きなホール。こんなホール必要なのかしら?どうも昔の社会保険庁の負のイメージが大きくて疑心暗鬼になる。

オルボル大学の先生来校

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by 卓 坂牛

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デンマークオルボル大学のピーターとハンス両教授が理科大に来校。オルボル大学はヨーロッパでは珍しく工学系の建築学部だそうだ。その意味では日本の建築学科と近い。デンマークの大学は多くの学生が国外から来るので院の授業は全て英語で行う。また春スタートも検討するととても協力的である。9月にコペンハーゲンに行くと言ったらオルボルでのレクチャーを依頼された。理事長、学長との食事も用意し日本大使館にも連絡すると話はどんどんヒートアップ。

神殿

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by 卓 坂牛

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1981年にできた私の住むマンションは耐震基準を満たしていない。2005年に信大に勤め始める時に下高井戸から事務所のある四谷に引っ越してきた時に買った。下高井戸に住んでいたら長野と事務所と家の移動がもはや不可能と考え事務所の傍に住処を探したのである。賃貸でいいやと思っていたが都心は賃貸なら買った方が得だと言うのが当時の結論。たまさかすぐに売りたがっていた方がいて広さに対して値段が安かったし、事務所から近かったので購入を検討。耐震基準を満たしていない時期の建物だったが竹中が施工していて構造図を手に入れることができたので日建の構造に見てもらった。14階建だが私の3階の部屋は日影の関係で上部がルーフバルコニーになっており上が崩れ落ちつぶれる心配だけはないので決心した。最後にデザインを見ると80年代ポストモダンよろしく、神殿の如くドリックオーダーの門が二つ東西の入口の前に置かれている。なんだか今見ると滑稽だがこれも愛嬌である。

スマホ機種変更2台で4時間 トホホ

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by 卓 坂牛

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4年使っていたi-phoneを買い替えた。バッテリーが駄目になってきて一日持たなくなってきたからというのが主たる理由。かみさんもついでに機種変更すると言うことで二人で近くのソフトバンクに10時に行って終わったのは2時半でした。2台分あるから時間かかるとはいえ、、、、こんなに時間かかるってこっちの理解力が低いからか相手の説明能力が低いのかもう分からん。話が複雑なのはそれぞれ各社のシステムだから仕方ないとしてそれならそれを上手に説明できるように教育してほしいものだが、、、買ったスマホに大好きなオレンジのカバーつけたらついに手帳もスケッチブックもスマホもカメレオン3つ子状態。ちょっと気持ち悪い。

『住宅論』のアクチュアリティとは?

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by 卓 坂牛

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10+1 web siteで隔月連載をしている「建築理論研究会」の第6回目で『住宅論』を議論すると言うことで今日はリクシルギャラリーに行ってきた。因みに過去5回は以下の通りである。▼主意文(南泰裕さんによる)
http://10plus1.jp/monthly/2013/09/post-81.php
▼第1回──レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』をめぐって(丸山洋志さんをお迎えして)
http://10plus1.jp/monthly/2013/10/-01.php
▼第2回──原広司『空間〈機能から様相へ〉』をめぐって(西沢大良さんをお迎えして)
http://10plus1.jp/monthly/2013/12/-02.php
▼第3回──コーリン・ロウ『コラージュ・シティ』をめぐって(鈴木了二さんをお迎えして)
http://10plus1.jp/monthly/2014/01/-03.php
▼第4回──槇文彦ほか『見えがくれする都市』をめぐって(若林幹夫さんをお迎えして)
http://10plus1.jp/monthly/2014/04/-04.php
▼第5回──アルド・ロッシ『都市の建築』をめぐって(田中純さんをお迎えして)
(6月後半掲載予定)
南さん天内さん飯尾さんを交え2時間『住宅論』の現代的意義を討論。いろいろな話がでたが、なぜ45年前のこの本に未だにアクチュアリティがあるのかと言うと、このアフォリズムは①建築家が本能的に欲することが書かれているから。そして②ここに書かれていることは真理だから。と私には思えた。こうして数名の方と話して相対化することで篠原一男の現代性がまた少し明らかになった。

土浦亀城の徳田ビル

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by 卓 坂牛

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○土浦亀城 徳田ビル 田中厚子『土浦亀城と白い家』鹿島出版会2014掲載 
継続的ではないのだけれど「戦間期の日本のモダニズム」が気になっている。そんな興味から土浦亀城の本が目にとまり読んでみた(田中厚子『土浦亀城と白い家』鹿島出版会2014)なるほど土浦は戦間期にはやはり敬遠されたインターナショナルスタイルではなく切妻の家を作っていたようだ。それは坂倉や前川と一見すると同じである。しかし土浦は日本的スタイルがあるのではなく世界の中での日本と言う地方のスタイルがあるのだと主張していた。そのスタンスは当時の建築家の中では珍しかったのではなかろうか?
土浦への興味はもう一つあり、ライトに学んだのになぜコルビュジエのような家を作ったのかと言う点である。これは結局よく分からない。しかし彼はタリアセンにいる頃から徐々に、ライトの装飾に疑問を呈していたようである。
とは言え土浦帰国後1932年に竣工させた徳田ビルは土浦にしては珍しく角丸であり、1939年にできたジョンソンワックスを予言するかのようなライト的デザインである。現代的だとは言わないけれど半世紀後にできも旬なデザインである。
この本川嶋さんが編集担当。いい本ですね。

古本100冊

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by 卓 坂牛

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毎朝5時起きは夜の授業の次の日はちょっと応える。さすがに今日は起きて走ってからもう一度1時間ほど寝てしまった。午後一でコンペの打ち合わせをしてから輪読、1時間設計、そして製図。来週が講評会なので今日は最後。帰宅すると廊下に本が溢れている。何かと思って聞くと、ここ数年僕の本棚から溢れた本をbook offに下取りしてもらう前に娘が読むために自分の本棚に入れていたものとの。もう読んだからか読んでなくても不要となったからなのか処分したく仕分けしたようだ。100冊以上あるのだが見てみると結構また読みたい本があるではないか。でもそんなことしていると元の木阿弥。大学に送って学生にあげようかな?

借りの哲学

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by 卓 坂牛

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人間社会はもともと贈与に対して借りを意識しそれに返礼をしていた。それに対して貨幣が生まれ資本主義社会となり人は物の等価性に重きを置き等価交換を行い等価性が崩れると負債を生む社会となった。ナタリー・サルトぅー=ラジュは(高野優、小林重裕訳)『借りの哲学』太田出版2014の中でこうした等価交換―負債の関係を批判し贈与交換―借りの関係を復活せよと言っている。その理由は、贈与に返礼をするとその価値は必ずしも等価ではないのでつねに借りの意識がどちらかに働き贈与返礼が継続的に続く。その結果そこにお互いの信頼の人間関係が生まれるのだと言う。柄谷行人も贈与による経済活動を推奨していたがその本質を良くつかめなかったが。要はこういうことなのであろう。人間関係を継続することに意味があるといいうことだ。