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Nov 2014

デ・クーニングから元気もらった

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by 卓 坂牛

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今日も朝から部屋の整理。というか棚卸である。どこにどういう本があるか再度確認して、今書いている本の章ごとに棚を割り当てて手持ちの本を分類して棚に入れ直した。夢で本が出てきて朝起きたらまだ4時半だったがそのまま起きて分類していたら昼になった。気になる本、忘れた本は再度中を読んでいるから時間がかかる。でもそれによってこれ使えるという本が数冊出てきたのは嬉しい。午後は全体の流れを考えていたのだが、どうも不満ばかり出てくる。こういうネガティブな感じは好きじゃないし、僕らは創る人たちなのであって文句言う人ではない。基本のところが外れている。そう思ってジョギングスーツに着替えて出光美術館を目指す。が流石に八重洲まで走るのは疲れるので途中電車に乗って降りてまた走る。大好きなデ・クーニングを見る。ウーシビレル。この肌色、、、、それに交じり合う明るい色。オランダからニューヨークきた人なのに色が透き通っている。ポロックと同じ時代に生きて、抽象の時代に具象で自分の世界を作り上げた。これを見ていたらどんどん元気が出てきた。こうじゃなくっちゃ。僕らは創る人なのだ。

軽井沢現場

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by 卓 坂牛

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軽井沢の現場に11時に到着。いい昨日定板を打ったばかり。昨日搬入された基礎型枠があちこちに置かれている。東京は降っていなかったのだが、軽井沢は豪雨。クライアントと第一建設の木村さんと20分くらいだけ現場を見る。それ以上は雨が強すぎていられない。ベタ基礎の底板が地面より1.5メートルくらい低く、1FLが80センチくらい上がっているので地下ピットは人が立てる高さである。ここをワインセラーにしたらけっこう良さそうなので食品庫下をちょっとした第二食品庫にすることとした。雨が一向に弱まらないのでオフィスへ移動して打ち合わせ。打ち合わせが終わるころ晴れてきた。そして気温も上がってきた。

言語は進(退)化する

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by 卓 坂牛

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コンペの打ち合わせ、修士設計の打ち合わせ、卒業設計の打ち合わせ、お腹減ったので皆で飲みに行き。抱腹絶倒。笑いすぎてもう倒れそう。今日は新しい言葉を教えてもらった。ハンパ無いというのを短縮形で「ぱねー」と言うらしい。「やばい」とどこが違うかと聞くと、「ぱねー」はpositiveにしか使わない。やばいはpositiveにもnegativeにも使うという差があるとのこと。言語はどんどん進(退)化する。

漱石の借家は3廊下の家によく似ている

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by 卓 坂牛

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○プランは中廊下と言われるけれど3廊下だ
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○女性の居場所である茶の間は北側の寒そうなところ(そこから書斎の方を見る)
明治初期の和住宅と洋住宅を見たくて明治村にやってきた。①漱石、鴎外の借家、②幸田露伴住宅、③西園寺公望別邸、④芝川又右衛門邸、⑤神戸山手西洋人住居、➅長崎居留地二十五番館、⑦東松家住宅。①②は一軒家の和風住宅、③は西園寺の公邸、④は洋館、⑤➅は外国人の住まい、⑦は長屋の商家である。
何が見たかったかというと女性や子供がどこで暮らしていたかということを見たかった。そもそもこの頃は男性本位のプランなので女性や子供は北側の寒そうなところに暮らしている。かたや洋館はもう少し女性の地位が高く暖かそうな場所で過ごせたようである。ということを見てきたのだが、確かに今日も午後になると寒くなってきてああこんな北側の茶の間って寒いなあと実感しながら見てきた。
ところで漱石の家は中廊下と言われているけれど真ん中の廊下は途中で止まっている。一方北と南にも廊下があり、これは僕の設計した3廊下の家になかなかよく似ている。ふー気づかなかった。

加湿器

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by 卓 坂牛

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今日は冷たい雨が降り続く。学会の仕事をしなければと思いつつ、結局終日原稿を書いていた。まあ原稿ものは設計と同じで頭が乗ってきたら止めるのは勿体ないのでしょうがない。流れに身を任せるしかない。そうこうしていると頼まれた書評の本が届いた。最近多いなあ。でもどれも読もうと思っていたところに仕事が来るのでちょうど良いタイミングではあるのだが。最近我が家が快適である。理由は冬になる前に調子悪かった加湿器を処分して新しいのを二つ入れたからか?三菱のこの加湿器スチーム式なので音が全くしない。そして設定湿度と現在湿度が大きな字で現れる。スチーム式はその上少し部屋が暖かくなるので寒い日には気持ちいい。

素敵な装丁

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by 卓 坂牛

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北川佳子『イタリア合理主義ーファシズム/アンチファシズムの思想・人・運動』鹿島出版界2014を読み始めた。最近必要があってファシズム体制下での建築家に求められるものと、それに対する建築家の対応を調べている。イタリアはもとより、ドイツ、スペイン、そして日本。どれもが独自の動きを持っていて興味深い。ファシズムと一言で言えども内実はそう簡単ではない。
それにしてもこの本は装丁がちょっと古めかしいが素敵である。デザインは高木達樹さん。いいね。

神楽坂で買い物

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by 卓 坂牛

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家で12月のワークショップの計画を練り、いろいろメール。午後は原稿の最後の結論のところを悩む。夕方配偶者を連れて神楽坂校舎へ。今日は理大祭なので祭り気分を味わいに。建築学科有志の建築展覧会を見学。みんな自分の作品に誇りを持っていていいね。すばらしい。大学を出て神楽坂を上がり、ドルチェ・ヴィータでバルサミコ、オリーブ、ドライトマトを仕入れ、隣の大野屋で豚、牛、ベーコンを買う。神楽坂は物価が安い。さてこれから夕食じゃ。

街がキャンパス

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by 卓 坂牛

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昨日は結婚記念日で配偶者が発見した四谷のスペイン料理屋で夕食をとった。ワインはいろいろ注文をつけて、トスカーナの赤ワインだったけれどハズレ。ちょっと硬い感じで苦手な味。とはいえ二人で一本空け(と言ってもほとんど僕が飲んだのだが)た。それでも対して酔うわけでもなく、いつもはもっと飲んでいるということねと配偶者に指摘された。というわけで帰宅後バーボン飲んでいたら少々酔って、今朝は少し残った。昼から神楽坂で翻訳読み合わせ。いよいよ佳境。日本語だけを読んで読める日本語になっているかの最終チェック中。今日から理科大の大学祭で外堀通りに面した広場には夜店がたくさん出て賑わっている。理科大のキャンパスってかなり画期的だと思う。とにかく街がキャンパスなのだから。

助手いじめ

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by 卓 坂牛

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以前東工大における教授の助手いじめの本を読んだことがある。この話は悲惨だったが人は弱者が好きなのかその続編、続続編が出た。その助手は最後には助教授になるが過労で死んだ。そんな助手いじめの東大版が出たと聞いたので本屋で手に取ると著者は哲学者の中島義道である。この人のカントの本は結構面白かったが彼の「いじめられ」の歴史はカントに輪をかけて面白い。しかしこれがノンフィクションだとするとこの人は本当に卑屈な人だなあとちょっとかわいそうな気がした。
それにしてもどこの大学にもこういう権威を傘に威張るやつがいるんだよな、トムヘネガンが言っていたようにどこの大学にも優秀な先生もいるけれどson of a bitchもいるということである

3年生の講評会

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by 卓 坂牛

3年生の製図講評会に坂茂さんのパリ事務所で番頭していた浅見さんをゲストクリティークでお招きしてショートレクチャしていただきました。木造7階建てのオフィスには驚きました。坂さんの建築は明快だなあ。プリッツカー賞取るだけのことはあると改めて感心した。
講評会はいい作品もあり中間発表の時から見るとぐんと進歩していて安心した。我々の班は後半はスペインの建築家を招いてのWSなので12月に入ってから始まる。院生と3年生の合体WS。楽しみだし、祭りがテーマというのも全く想像がつかずワクワクする。