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Jul 2015

英語で考える

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by 卓 坂牛

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ゼミのパワポを英語で作ってきた学生がいてその理由を聞くと英語でないと考えがまとまらないとのこと。この彼はその昔ニューヨーク大学で経済を勉強しており、経済と建築を関連付けて考えたいので英語で考えたいとのこと。それでプレゼンは日本語なのだから面白い。英語で考えて日本語に翻訳して語る日本人。

オーストリアに習う

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by 卓 坂牛

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NHK広島取材班+藻谷浩介『里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で働く』角川新書2013の中でオーストリアが一つの日本の未来モデルとして掲げられている。オーストリアは人口が日本の10分の1以下1000万に満たないがひとりあたりの名目GDPは日本が27位で3万6千ドルなのに対して13位5万1千ドルである。日本の1.5倍である。そんなオーストリは70年代に原発直下で自身の可能性が指摘され国民投票で核エネルギ―使用禁止の法律ができ、80年代のチェルノブイリで反原発が加速され、99年に新憲法が制定されその中に脱原発がうたわれた。なんと速やかな流れだろうか、そして原発に代わるエネルギーとして木質バイオマスが開発されている。
日本よりはるかに森林面積の少ないオーストリアでそれを可能にしているのは徹底した木材利用を励行しているからであり、石の街を木の街に作り替えているからでもあるようだ。では日本はそう簡単にオーストリアの真似ができるかといえば、セメントの原料である石灰石が自給でき、製鉄産業が力を持っている中で全ての建築を木造にしようとカジを切ることはまあ難しいし、すべてが木造になって欲しいとも思わない。しかし現状ではあまりに木造の可能性に法的な限定が強すぎる。この改善をして、そして木造資源を地域の自給エネルギーとして活用できるようにするべきと思う。
明日ウィーン工科大学から一時帰国している谷さんにお会いするのでこのあたりのことを聞いてみよう。

オルボー大学ピーターのレクチャーは刺激的

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by 卓 坂牛

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オルボー大学のピーター・マンダル・ハンセン准教授は毎年学生を50人近く連れて日本にやってきて、京都、広島、直島、金沢、東京を3週間で旅する。これを既に10年近くやっている。この学生ツアーは23万円だそうだ。安いといえば安いが毎年50人近く来られる学生の経済力もすごい。48人の内半分は母国に帰り、半分はあと3週間くらい日本を旅して帰るらしい。やっと解放されたピーターを理科大に来てもらってレクチャーをしてもらった。風邪気味で申し訳なかったが、話し始めたら饒舌。タイトルはデンマークの現代建築。BIGをはじめとるすOMA的な建築の連続。一応その新しいトレンドはpragmatic architecrueと呼ばれているが本当か?僕がpretending というと苦笑いしていた。デンマークの現代建築はかくのごとくオランダ建築に影響されている。ピーターにレクチャー後一体ノルディックアーキテクチャーとの連続性はどこにあるのかと聞くと、それは重要な問題。今度体調が良くなったらまた話そうと言われた。
しかし久々に形が舞う建築たちを見せてもらった。これはこれで刺激的である。

ピーター来日

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by 卓 坂牛

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明日の夜大学間協定を結んだデンマークのオールボー大学のピーターマンデル教授が理科大に来てレクチャーをする。そのレクチャーサマリーをポスターに載せたく、だいぶ前に送って欲しい旨メールをしていたのだが、今朝送られてきた。うーん明日レクチャーというのに、遅すぎるとも言えるが、律儀とも言える。オールボー大学には去年の夏訪問してウッツォンの遺作のホールでレクチャーをさせていただき満員御礼だったのだが、さて明日はどうなるかちょっと心配である。
Contemporary Danish Architecture
The architecture of Denmark has throughout the 20th century been strongly grounded in the modernistic tradition combined with a special Nordic approach. However, in the past 10 years the Danish architectural scene has been challenged by the emergence of a number of architectural studios, led by younger architects who are been inspired by the new Dutch architecture. This “new wave” of Danish architecture is characterized by a pragmatic approach, a joy for the architectural design and use of strong concepts for the architecture.
The lecture will take its outset from this new departure for the contemporary Danish architecture and show some examples of the new wave in Danish architecture – with BIG, as the most internationally renowned architectural studio. The lecture will show current works by COBE, NORD and Transform, but also include examples of the Danish architecture outside the new wave, among others Lundgaard Tranberg, Henning Larsen Architects, 3XN and Dorte Mandrup Arkitekter.
デンマーク建築はノルティックの特徴的なモダニズムだったのがオランダ建築の影響を受けて大きく変わったという。そして話はやはりBIGに行くのだろうか????

憲法とは

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by 卓 坂牛

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橋爪大三郎『国家緊急権』NHKブックス2014。憲法の一番大事なことが書かれている。それは憲法とは政府が国民を律する規則なのではなく、国民が政府を律する規則であるということ。つまり主権者である国民が政府の暴走を防ぐものが憲法なのである。然るにその憲法の解釈を政府が主権者の了解なく変更することは言語道断である。多くの憲法学者がこれに異を唱えるのは当然である。

茨城町づくり

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by 卓 坂牛

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アジサイ祭り中の茨城町に研究室の学生15人でおじゃまする。廃校になる小学校の利活用計画技術指導の2年目最初の打ち合わせである。去年もこの時期訪れたが梅雨の中休みで快晴で暑かったが今年は雨。アジサイがしっとりと綺麗に咲いていた。去年までは廃校2校を対象に案を作っていたが、今年は1校に絞り、来年度予算から手当される地方創生の助成を獲得すべく検討する予定。