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Sep 2015

SANAAスタディー

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by 卓 坂牛

大学の会議と夜の打ち合わせの間に時間ができたのでGAギャラリーに来た。SANAAのスタディーモデルとゲーリーの写真が1階と2階に分けて展示してあった。最後に気がついたのだが、SANAAのところに展示してあったものを最後までゲーリーの作品かと勘違いしていた。そのことはとりあえず置いておいて、スタディーモデルの量はみな知っていることなのだが膨大である。展覧会には説明が無いので、PLOTを買って読んでみると、より具体的にその模型で何をスタディーしているのかが分かって納得した。
山本さんが、SANAAの建築がより多様に、オープンソースになってきていること、より関係性を考えるようになってきていることを指摘していた。今回の展示ではその辺りの多様な模型が展示されていなかったように思う。本当はその辺りが見たい、何を根拠に、こっちに進んだのか?恐らくそれはプロジェクトの最初期段階なのだろうが。PLOTで言うと、大倉山の解説がとても面白かった。

ニーマイヤー展

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by 卓 坂牛

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一度は行くのをやめようかと思ったニーマイヤーの展覧会だが、数名の方からぜひ見てきてほしいと言われたので行くことにした。さて行ってみるとなるほでお賛否両論あるのがわかった。私としてはニーマイヤーという巨大な建築家だけに、、、展示がその偉大さを示すには少々、、力不足と言わざるを得ないと感た。
助手のSくんも同感のようなのでこれは僕の極めて主観的な意見というわけでもないだろう。
さてそれはなぜかと考えてみるに、展示されている建物の半分以上を見たことのある僕にとって、ニーマイヤーの建築はブラジルだからできる、コンテクストなどは無視した、驚くようなスケールと空間の大きさなのである。これはおそらく気候も関連していて、寒い地方でこんなことはできない。加えてサンパウロ大学のウゴ先生も言っていたが、ブラジル建築の凄みはとてもつもない構造計算能力で生まれるとんでもない形を滅茶苦茶な施工精度(もちろん悪い)で作り上げるそのギャップにあるというわけである。
つまり構造の緊張感、ブルータルなテクスチャー、そしてアウトスケール。
この三つのどれかでもあの展覧会にあっただろうか?と考えてしまうわけである。
この写真は素敵だったが。

珍しいペルシャ絨毯

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by 卓 坂牛

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自宅そばにペルシャ絨毯屋があり、ショーウィンドウにその時々の売りの商品がぶら下がっている。この商品がいつもなかなかいい。特に今日見たものは色も柄もなかなか珍しい。そもそもペルシャ絨毯の柄としては幾何学模様が多いのだが、花柄もないわけではない。しかし植物柄の場合でもある幾何学的なルールが根底にあってその上に植物柄があしらわれているのが普通である。比較的ランダムに花びらが並ぶこういう柄はかなり現代的なものなのかもしれない。

活字漬け

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by 卓 坂牛

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読まなければならない本。今週末は2冊を課しているのだが、昨日は寝てばかりいたので今朝は早朝から読み始める。昼までになんとか1冊。昼食後2冊目にとりかかる。しかしこれが分厚い。少々飛ばしながら夕方読み終える。ああ疲れた。風呂に入って好きな本を読む。今日は本当に活字漬け。ニーマイヤー展に行こうかと思ったのだが時間がない。加えて、FBで信頼できる友人の評があまりよくない。一緒にやっているヨーガンレールなしでここまで来るのは辛いと書いてあったので、行かなくてもいいのかなという気になって彼女のFBにそう書いたら実物見た人に是非この展示を見てもらいたいと返信が来た。うーん実物をしのげるわけないしやっぱり行く時間が惜しいかも。

疲れ

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by 卓 坂牛

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どういうわけか今日は朝も昼も夜も寝たり起きたりして24時間の半分以上寝ていた。風邪をひいているわけでもないし、お腹を壊しているわけでもないから、これは出張疲れなのかもしれない。配偶者も先週展覧会の作品を出し終わり一息ついたところでたまった疲れがでたようである。夕方二人で夜の散歩兼食事に出かけると防衛省の電波塔が冷徹に光っていた。この塔はたまに白く光るのだが今日は赤である。いずれにしても不気味である。

美術建築家

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by 卓 坂牛

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日本の最初の建築家は辰野金吾。日本銀行と東京駅を設計した人である。この人の新しい自伝を読んでみた。分離派で建築が工学が芸術かを議論する前に辰野は美術建築家を目指していた。僕たちはもう一度辰野の状態から考え直してもいいのではないか。

残りわずか

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by 卓 坂牛

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千葉の現場にラテンアメリカから帰ってきて行った。内装板張りの目地がかなり複雑だし、ドアまわりのディテールをかなり新しい試みをしたが完璧にできていてありがたかった。若干塗装が、、、、という感じだが、全体的にはいいでき。なのだが進みが遅く少々イライラする。玄関入ってすぐのキャラリースペースもいいプロポーションである。残り頑張って。

おっと

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by 卓 坂牛

%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%90%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%93%E3%82%BC%E3%83%9F.jpg久しぶりにゼミをやってちょっと焦る。というか学生たちが焦っていないようなので焦る。数週間時間があったのにこれだけしか進んでいないのかと思うとがっかりである。①怠惰なのか?②論文の書き方が分からないのか?③論文を書く楽しみにたどり着いていないのか?
① の場合の処方箋は簡単である。真面目にやれ。
② の場合の処方箋も簡単である。巷に氾濫している論文の書き方ハウツー本をさっさと読め。
③ の場合が一番厄介である。真面目にやっていて、論文の構成や書き方も知っているが何が楽しいかわからないやつ。この場合はとにかく自分の獲得したデーターを上から下から斜めから見つめるしかない。例えばりんごの研究をしているとする。この集まったデーターをどう並べたらこの赤いりんごが黄色いと言えるか考えることである。自分の味方を提示することで今まで見えなかったりんごの側面を提示することが論文なのだから。

本漬け

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by 卓 坂牛

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朝から書評やら審査やらで山積みの本から3冊読んだら疲れてしばし寝る。起きてもうそっちの本に飽きたので読みかけの藻谷浩介『デフレの正体—経済は「人口の波」で動く』角川2011を読む。なるほどと思うこと多し。経済のことは本当に分からないことだらけなので、ここで納得していることが功をそうするのかも分からないが、今まであまり聞いたことがなくてでも的を射ていると思うことがいくつかあった。その一つは人口変動と経済の関係。すなわち今の日本はものを生産する人口が毎年減る。つまり定年する人が多い。それは消費する人が減ることを意味する。よって内需が減少する。内需が減少するのに一生懸命GDPを増やせば作ったものは外に売るしかない。売るために価格を下げるべく生産性を上げ、人件費を下げる。消費人口が減るのにその消費者の消費能力を下げるのだからさらに内需は減少するというこの悪循環が起こっている。この理屈はその通りと思わざるを得ない。著者の対策は3つある。
① 高齢富裕層の持つ資産を生前贈与で若者へ
② 女性に就労を
③ 外国人観光客の増加
一聴するとどうしてと?聞こえるが全ては上記の悪循環を断ち切り内需を拡大するものとなるのである。

快調

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by 卓 坂牛

いつもは外国から帰ると時差ぼけで夜寝られないのだが、今日は快眠で昼も快調である。こんなこともあるもんだ。朝から新しいダイアリーノートを作り(いつもダイアリーは手作りなので)午後から溜まっていた本を読むのに必死。読んで、読んで、読んで、そのうちお腹すいてきたので終わり。
ところで日本ついたら結構暖かい。飛行機の中が地獄の冷蔵庫だったので結構気持ちいい。それにしても欧米系の飛行機の中はどうしてあんなに寒いのだろうか?特にユナイテッドはひどい。