長期出張前は毎度のことだがto do listが終わらせる量より増える量の方が多くなりパンクして成田を出ることになる。今回もそのような気がする。先日西谷さんがフェイスブックにあげていたので注目していたアンリアレイジのパリコレライブは結局放映されなかった(のか見られなかった)。その代わり(?)その次の日に事務所に秋冬コレクションの展示会の案内が来た。3月末なのでバルセロナ出張が延びれば行ける。相変わらず錯視を駆使したデザインのようだし、案内状も上の塩ビを動かすと字が動く。
来年度の研究室運営を考える。今年度は留年、留学の院生が多くM2、12名、M1、6名、4年2部16名、1部3名 計37名。おそらく学科の中では最も大きな所帯であろう。人数が多ければ多様性もありそれはそれで楽しい。完全なる社会人が2名、留学生が2名、他大の学部から来た院性が4名である。
まずは役割分担を考える、来年も富士吉田、茨城との共同研究は続き、トークイン、新宿アートは継続する。輪読、1時間設計の担当も考える。
次にゼミの進め方、今年から院生の進め方について抜本的な改革をすることを考えている。もっときちんと設計を考えるゼミにする。そのために、M1は2年前期で論文を終わらすようにスケジュールを組む。M2は10月で論文を終わらす。加えて11月以降のゼミでは毎回必ず模型を持ってくるようにする。それは小さいものでいい。大室くんの作った川崎長太郎小屋の模型の大きさでいい。とにかく建築を持ってくること。概念と形は常に並走するようにする。さらに11月からはOBも呼んでエスキスチェックを行う。それによって先輩後輩の繋がり、就職のアドバイス等もでき一席二鳥と考えている。
さて輪読だが前期は以下の本を読むことにする。
1デザイン 坂牛卓 他 建築プレゼンのグラフィックデザイン 2015 鹿島出版会
2芸術 椹木野衣 後美術論 2015 美術出版社
3音楽 渡辺裕 聴衆の誕生-ポストモダン時代の音楽文化 1989 春秋社
4経済学 宇沢弘文、内橋克人 始まっている未来-新しい経済学は可能か2009 岩波書
5経済学 水尾和夫 資本主義の終焉と歴史の危機 2014 集英社新書
6経済学 宇沢弘文 社会的共通資本 2000 岩波新書
7社会学 ジグムント・バウマン リキッド化する世界の文化論 2014 青土社
8社会学 見田宗介 現代社会の理論 1996岩波新書
9、10建築 エイドリアンフォーティー 言葉と建築 2006 鹿島出版会
11建築 山崎亮 ソーシャルデザインアトラス 2012 鹿島出版会
12、13 建築 エイドリアンフォーティー メディアとしてのコンクリート 2016 鹿島出版会
手前味噌だけれど、どれも基礎的な本である。