On September 7, 2016
by 卓 坂牛
カトリカ大学で教えるディエゴ・グラスに今日は1日サンディアゴを案内してもらう。彼が彼の事務所と大学と学生とで再生、修復、改善を計画している墓地を見せてもらう。ラテンアメリカ1の巨大な墓地で入口から奥に向かって埋葬される人々の社会階層が上から下へと変化する。もちろん敷地の大きさもそこに置かれるオブジェクトも巨大な霊廟からただの十字架まで変化する。社会の縮図が展開する。昼にエッフェルの設計した魚市場で食事をしてついにかの有名なウニにありついた。日本で買ったら(食べたら)5分の1で2000円くらいするような代物が1500円弱だった。シーフードのスープはイカタコ満載で大満足である。午後ディエゴの事務所でパートナーの建築家と会う。ふたりともフランス人である。ディエゴのお家も拝見したがまたまた世界の建築家の豊かさに参る。32歳で150平米の家は実に広い。
On September 6, 2016
by 卓 坂牛
リマとサンチアゴはただ南下している様に見えて時差が2時間もある。だいぶ西に移動していることになら。これで完全に東京の軽度としては裏にきた。今東京は朝の7時半。
去年ブエノスアイレスからサンチアゴにきた時は密度の薄いスカスカの街に来たと感じたけれどリマからやってくると都会的で洗練された街に見えてくる。今日は移動日で時差があるせいかホテルに着いたらもう夕方。朝ジョギングができなかったので走るついでに買いものをする。さすがチリ。スーパーにおいてあるワインの数が半端ない。ホテルは去年と同じオルリー。予約がいっぱいとかでとてもスーペリアルダブルを提供してくれた。ありがたい。
On September 5, 2016
by 卓 坂牛
ラテンアメリカの国でスラムのない国はない。リマも例外ではない。リマのダウンタウンは3種類の場所で構成されている。所謂ダウンタウンと、インディオが多く住むリマックという場所と、黒人の多く住む場所である。そしてその外側には巨大なスラムがありそのスラムを抜けたあたりにPreviがある。スラムはルイスと一緒だからかもしれないが、アルゼンチンやブラジルのそれほど荒廃している感じはないし、それほど密度が上がっていない。その理由はある時期からリマへの人口流入を規制しているからなのだそうだ。ブラジル同様、スラムは都市周辺の丘に張り付く様に形成されている。そしてその丘を登るスラム内専用三輪タクシーがあるがこういう急階段もある。
スラムの建物はアルゼンチンでもんブラジルでもコンクリートとレンガで統一されているので山岳都市のような民家集落の様にも見える。こうなる理由は単に経済性と限られた材料によるのではなく、スラム住民の働いている場所が中流階級の工事現場でありそこでの建築ヴォキャブラリーが滴り落ちてくるからだとルイスは説明していた。
On September 4, 2016
by 卓 坂牛
今朝も朝の天気は小雨。この時期はずっとこんならしい。工学技術大学までちょうど1.5キロくらいを走る。この建物はアルゼンチンの巨匠クロリンドテスタのロンドン銀行を彷彿とさせる骨のような壁柱。しかし設計はコンペに勝ったイギリスのグラフトンアーキテクツである。打ち放しが最近のラテンアメリカのコンクリートは綺麗。
On September 4, 2016
by 卓 坂牛
大学の競争資金というものがある。一生懸命やっている大学には金を出そうという国の施策である。しかしこれは政治的である。国が伸ばそうと思う産業、国交、思想に力を入れる研究教育にはお金がでるのである。去年アルゼンチンで駐アルゼンチン日本大使とお話ししたら首相がラテンアメリカに来てもブエノスアイレスには来なかったそうだ。そうなるといくらアルゼンチンとの共同研究なって言ってもそもそもそういう助成の枠組が生まれ無い。今日ルイスにその話しをしたらペルーも同じだと。彼はアフリカの研究をしているがペルー政府はそんなことには見向きもし無い。政府はみなアメリカを向いている。だからルイスがアフリカの研究と言っても「はあ??」という話しになるそうだ。しかしそんなことをずっとしていると世界はいつまでもアーキペラーゴであるる。日本はアメリカと西欧だけが世界だと勘違いし続けるのである。
On September 2, 2016
by 卓 坂牛
海外に行くときはいつも1週間くらい前に一度レクチャーのパワポをラフに作って行く前ぎりぎりに精度をあげて修正するのだが、今回は留学生の受け入れ騒動でえらく時間をとられ、それをする時間がなかった。いろいろなことが後手に回り昨晩やっとグラフィックの英語原稿に目を通して平瀬さん、中野さんに回した。押し寄せる雑用をやっと片付けた。しかし結局国費留学生の受け入れについては最終的に不可との見解を国際支援(しない)課より通告され無念である。ここで断念するのは心苦しい。日本にいれればあの手この手を尽くすのだが、海外にいて大学上層部を相手にするのも難しいだろう。そうなると少々腰砕け気味である。仕方ないのか?少なくとも来年以降に備えて制度づくりをしなければ。
夕方の飛行機なのだが腹が減ってサラダを食べながら成田の夏の空を眺めがら腹の虫を落ち着かせる。
On September 2, 2016
by 卓 坂牛
アンリアレイジからの郵便だが、よく見るとkeisuke kanda(森永氏の親友)の名前やasicsの名前が見える。3者が一体となって新しい店でもできるのだろうか?場所は南青山5−2。8月26日オープン。今をときめく日本の代表的デザイナーは実は早稲田大学出身である。川久保と山本が慶応出身だったことを思い出す。