久しぶりにセルバンテスインスティテュートの館長アントニオに呼ばれた。彼とは最近なぜかバルセロナから電話で話すことが多かった。彼は昨年からEU各国の文化会館の館長が集まる会議の議長だそうでEU文化大使である。そこでEU vs JAPAN建築会議を開きたく理科大の力を借りたいということだった。その会議を理科大でできるかという話題になったが理科大(神楽)にはその手の会議をやる広い場所がない。小さいホールはあるが国際会議に必要な通訳ブースがない。残念ながらセルバンテスの地下ホールの設備が圧倒的にいい。場所はセルバンテス。
EUからはイギリス、ドイツ、オーストリア、チェコ、スペインの建築家を呼ぶことがすでに決まっている(人選はこれから)。そこでテーマを何にするかで少々議論。「サスティナビリティ」か「テクノロジー」という。まあ代わり映えしないテーマだこと。そしたら誰かがグリーンアーキテクチャーはどうだというのでそれもつまらない。だったらブルーにしようと僕が提案。それ何?と聞くのでグリーンの向こう側。これはしかし僕のアイデアではなくエルンストたちがウィーンで使っていた言葉使いである。でも面白いのでお借りした。そこで決まった. 来年1月20日にEU大使館で本会議して決まればこれで行く。行うのは6月半ばくらいかな?乞うご期待。
Robert Frank:Books and Films, 1947-2016 in Tokyo の最終日。芸大陳列館には長蛇の列。僕はかなり前に彼のThe Americans を購入し建築の授業で使っていた。そんなわけでこの展覧会には飛んできた。何故最終日にきたかというと本日鈴木理策と松下計の対談が行われるから。この対談とても面白かった。この手の話しによくある裏話はもとより、鈴木とフランクの共通性(日常性)が垣間見れたのが興味深かった。さらに松下曰く、作品作りは言葉が先にあるのではなく直感が先にあるべきで言葉はそこについてくる。フランクはそういう人だという指摘に頷いた。