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Dec 2016

疑心暗鬼

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by 卓 坂牛

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独立戦争を読み、南北戦争を読みそして20世紀を知りたく『オリバー・ストーンの「アメリカ史」講義』(オリバー・ストーン&ピーター・カズニック、夏目大訳)を読んでみた。昨日のロベルトの強制収容所を生み出した軍事政権がアメリカ政府のてこ入れでチリの次に作られたことが書いてあった。それを遡ること10年アメリカはキューバーを認めたブラジル政府を転覆して軍事政権としていた。これに反発したアジア諸国の中で最初に目をつけられたのはインドネシアのスカルノで対抗勢力のスハルトを持ち上げ、100万近くの人々を史に至らしめた。これはベトナム戦争の陰にかくれた20世紀最大の大量虐殺である。
アメリカ憲法には国民自らが武装して自らを守れと書かれている。この国のトップは常に疑心暗鬼となりまだ見ぬ敵を追い払おうとする。この大国の小心が建国以来この国を支配してきているのである。そして世界中で世界の警察のふりをして自国に不利になりそうな気配を感じてはその消火にあたる。そしてその消火が逆の攻撃を受けそしてまた消火に出向く。トランプもまた同じことをするのだろうか?同じ地球の人間であることを今一度考える器量はないだろうか?

記憶と建築

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by 卓 坂牛

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ロベルトのレクチャーを葛飾キャンパスで行う。80人くらいはいただろうか。盛況だった。記憶をテーマに彼の二つの作品、移民の博物館と、強制収容所の記念館を説明してもらった。かれはこのテーマで博士論文を書いている。内容はとても深く学生たちにその話がどこまで通じたかわからないが、記憶に残るレクチャーにはなったと思う。日本では考えられない歴史と対峙した建築作品だった。

記憶の構築物

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by 卓 坂牛

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ロベルト・ブスネリは昨日付き、今日は都内の建築見学中。明日理科大で一般向けのレクチャーを行う。タイトルはMemory in the Construction of landscape and Architectureである。これはアルゼンチンが軍事政権時代に作られた強制収容所の一つを記念碑として建てもの丸ごと保存したプロジェクトについてである。このプロジェクトは国家的なコンペでロベルトとその親友でアルゼンチン建築博物館の館長だったエルナン・ビスマンが勝ち取った仕事である。
南米のほとんどの国はアメリカの裏工作で政府がアメリカ寄りに転覆されほとんどが軍事政権となった。そしてそれに反対する国民は強制収容所に送られ拷問を受け仲間を白状させ挙句に飛行機から海に捨てるということをしたそうである。アルゼンチンでは30000人がそうして行方不明となった。遺体がみつからないのであくまで行方不明なのである。
彼らのとったデザインは建物には一切触れずガラスと鉄をインスタレーションしながら空間とサインを作っていったのである。まさに過去の構築物が持つ記憶の継承なのである。
https://www.youtube.com/watch?v=iQVUJs1A3qY
僕は去年学生とこの建物を見てきたが明日は更にもう一つの記憶のプロジェクトを見せてくれるとのことである。楽しみである。公開レクチャーなので是非ご参加を。

24時間ワープ

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by 卓 坂牛

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坂町アトリエ合宿は一泊して朝食を食べて掃除して水抜きしてゴミを捨てて直行東京で13時に到着して終了。ぴったり24時間である。午後は仕事をして、夜神楽の警備室行って、鍵を借りてロベルトを迎えてゲストハウスに案内する。前回シルベルファーデンが泊まったところである。

坂町アトリエ合宿

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by 卓 坂牛

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OFDAとスタジオ2Aの建築合宿を宮さんの処女作で行う。20年前の建物だが元気である。夜は那須牛を食べながら美味しいワイン。坂牛の南米スライドを披露。

建築はスポーツである

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by 卓 坂牛

今日は2部の遅れた卒計の中間発表を聞いた後一部のうちの研究室の3人の卒計の話を聞いた。一部はちょっと前まで卒論書いていたので2ヶ月で卒計やらなければいけないので部が悪い。その上彼らの考えていることが稀有壮大だしで考えがまだまとまっていないので今日の話の時点ではかなり出遅れている。まあそれでも卒計なんていうものはスタートダッシュして途中も走って最後も走る。結局スタートが良くてずっと走れるやつが勝つのである。400メートル走みたいなものである。100メートルは無呼吸で走らなければいけないけれど400メートルはそうはいかない。呼吸はするけれどペース配分なんてない。ずっと走る気力と筋力と持久力である。つくづく思うけれど建築はスポーツである。

大学院の製図

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by 卓 坂牛

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大学院生図の講評会。最後に皆濃い案を持ってきてれて嬉しかった。この製図は日本設計の大野さんと佐々木さんに指導いただいたのだが、少ない人数でも設計やりたい人が集まったいいスタジオになった。それを可能にしたのは日本設計の二人と助教の岩澤さんのこまめな助言があったと思う。皆さんご苦労様。

建築グラフィクス in English

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by 卓 坂牛

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『建築プレゼンのグラフィックデザイン』をウィーン、タイ、チリなどでプレゼンしたところ殊の外大きな反響だった。是非英訳して欲しいという話がどこでも起こった。全部やるのは大変なので、少し削りながら、事例も3分の2くらいにして4月から翻訳家の小西建さんの力も借りながら英訳をした。その上で再度中野さんにレイアウトしていただきやっとたたき台が出来上がった。以前に『建築の規則』のサマリーを英訳したのでこれはそれに続いての著書の英語版ということになる(だろう)。現在校正中であり、その後なんらかの形で海外に発信する材料にしようと模索中である。

アーユルチェアー

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by 卓 坂牛

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だいぶ長い間使っていたアルキャストの革張りオフィスチェアーのジョイントが割れて壊れて修復不能になってしまった。つなぎでアリンコチェアを使っているがやはりどうも腰のあたりがフィットしないので書斎の小さいスペースに入り、アームがなくて、回転してキャスターが付いていてなおかつ腰にいい椅子はないかとだいぶ探していたがやっと一つ発見したのがこのアーユルチェアである。形はなかなか腰に良さそうだし小さくて書斎でも邪魔にならなさそうだがさてどうだろうか?誰か使っている人がいたら使い心地を教えて欲しい。

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by 卓 坂牛

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ある日、radio americaが突如入らなくなった。仕方ないのでradio ukと言うアプリをダウンロードした。するとradio America 同様100局を超えるイギリスのラジオ局が登録されている。BBCだけでも70局近いのには驚く。