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Jan 2017

アメリカを選ぶ理由

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by 卓 坂牛

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この本何気無く買って放っておいたけれど読んでみたら名だたるアカデミックな社会学者9人がジャーナリスティックな社会学者古市憲寿に社会学のなんたるかを説いている。
その一人上野千鶴子は説く
「古市君プロの研究者になる気ない?・・・なりたいなら選択肢はありません」海外に「行くべきです」
「どのタイミンがいいですか?」
「早ければ早いほどいい」
「でもどこに行くか・・・」
「アメリカ以外の選択肢はないと思う」
その理由はアメリカにいれば自然に必要な人が集まってくるからだという。鵜呑みにするつもりはないがこの人が言うのだからこの分野ではそうなのであろう。さらにこういう
「これからはグローバルな学術ネットワークを作らないと一流の研究者とは言えません・・・これまでの日本のアカデミック・コミュニティは、日本語という非関税参入障壁に守られてきたけど、グローバル化の圧力のもとでは・・・そのまま地盤沈下していくでしょうね」
上野さんは偉い。ここで登場するアカデミックな社会学者は誰も海外留学経験もない。もちろん上野もである。しかし若手にきちんとこのことを言えるところがさすがである。

探し物

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by 卓 坂牛

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原稿書くための本の大半は家の書斎においてある。教育的に必要と思われる本と建築の写真集などは大学においてある。とはいえ家の書斎は限界があるので時々家からまとめて(コルビュジエ関係とか)研究室に送る。というわけでどこに何があるのかは正確には把握できなくなってきた。なんとなく自分の頭の中で仕分けられている。しかし曖昧な仕分けが記憶から抜け落ち両方の本棚を探し回りどうしても見つからないことが多々ある。しかも大学でも大事な本は自分の周りにおいてあるのだが、学生側の本棚に紛れこむともはや自分の記憶容量範囲外であり助手や学生に聞き回るしか無くなる。今日も家で見つからぬ本を探し廻るものの見つからず。

今こそ都市の記憶を残す時

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by 卓 坂牛

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震災後のカトマンズの半壊した建物は前回のヒアリングでは100年を超えるものについては保存するがそれより新しいと壊して再建するということだった。カトマンズ中心部でも4階建ての集合住宅が路地のように連なる中層神楽坂のよう場所があるのだがここもかなりやられていて建て替えるそうだ。しかしこいう時ことこれを使うということができないものかと考えてしまう。日本だとどうなるのだろうと考えていてこの本に行き着いた。日本でも壊されるだろうというのが後藤さんの考え。その原因は法律と経済性。法律が現行の法への完全一致を求めるから(欧米ではもっと柔軟な法運用を行なっている)。また壊して建て替えることが経済促進のために良いとして国がそれを後押しする形になっているからである。こうした二つの反省をネパールではよく考えて欲しい。今壊すともう何も残らない。都市の記憶を残すのは今である。と思いながら2月22日のプレゼンの資料作り中。

論点を分かるようにして欲しい

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by 卓 坂牛

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国会でも閣議でも日本の政治において討論というものをみたことがない。あるのは質疑である。政策の是非を、主張をぶつけ合う中で決定するということがないと感じていたら実際ないということがこの本を読んで分かった。議員内閣制の母国イギリス、そしてフランス、アメリカでは国会での発言の中で討論とカウントされるものが二〜四割であるのに対して、日本は1%に満たないのである。これはしかし国会に限らず、大学の会議しかり、会社の会議しかり、根回ししてスムーズにことを運ぶのが美しい姿で、空気を読んで余計なことを言わないのが人から好かれるという日本の悪しき習慣によるのであろう。議員ばかりを責められない。でも少しは改善して討論する中で論点を国民に明らかにするように国会運営の方法を改善したらいかがだろうか?

研究室にもアユールチェア

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by 卓 坂牛

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研究室にもアユールチェアを入れることとした。家で使ってみて快調だからである。そもそもなんでこの椅子を使うことになったかというと、ダイゴの書いた集中力の本に姿勢のことが書いてあったからである。加えて建築家の職業病で(今はそうでもないのかもしれないが)その昔なったぎっくり腰予防のためでもある。つまり姿勢のよくなる椅子でデザインがよくてぼくの小さな書斎でも出しゃばらない小さなものを探していたのである。
年末にこれを発見して即購入して使っていたらぼくが使っていることが知れ渡り売ってくれた方たちが取材にやってきた。写真もたくさん撮られてどこかでぼくのインタビューとともに公にされるらしい。でも自信をもって推薦できる。この椅子は座面を58という高さで使うのがぼくにはあっている。ということはテーブル面を高くしなければいけなく、ここではレンガをいれて83にしてある。たまに立ちながら仕事するとなかなか調子いいのである。

ひどすぎる

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by 卓 坂牛

修論が11編あるから当然、英文アブトラクトも11個ある。これをネィティブでない私が見るのも僭越だけれど見ないわけにもいかない。と言って一人で全部見る自信はないのでネィティブの人と準ネティティブの二人の院生の力を借りてチェックすることにした。しかるに僕のところに届いたのを見てげっそりである。そもそもその下敷きとなっている日本語が滅茶苦茶なのだろう。滅茶苦茶な日本語を滅茶苦茶な英語で翻訳したから出てきたものは滅茶苦茶の二乗である。これは悲劇である。手伝ってもらっている院生二人には心からお詫びをしたい。今頃どこかで頭を抱えていたら許して欲しい。そしてまず日本語をまともに書けと持ってきた学生に言ってやって。

眼が先に疲れる

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by 卓 坂牛

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朝から11編の梗概を読んでいたら少々きつくなってきた。何書き追加というと小さい字が見えない。この虫眼鏡で大きくしているのだが、それでも見えないくらい小さかったり薄かったりする。本人は見えているのだろうか??みなちゃんとプリントアウトして確認してください。
物の本によると脳みそが疲労するということはありえなくて疲労するのは肉体。つまり眼なのだそうだ。つまり眼が弱い人は集中力が持続しないということであある。僕は眼がいいホウだったのだが逆に近いものが見えずらくそろそろ今日の限界かもしれない。疲労して仕事を続けるといいことはないので今日は終わり。

さてと、、

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by 卓 坂牛

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1月末に提出する修士論文の梗概が10編机に並んだ。今年は修士2年生が多くつらそうなので助手の佐河君に露払いをしていただき、すでに2回赤をいれてもらっている。なので心地よく読めると期待して、一つ目を読んだのだがなかなかどうして結構真っ赤になった。しかし、しかし、やはり露払いの甲斐あって全体の流れはだいたい見える。去年とはやはり違うという実感もある。さて10編(実はまだ出ていない1編があるので全部で11編)気持ちよく読めることを願う。

キース来日

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by 卓 坂牛

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キース・クローラックが日本に着いたとメールをもらい、今晩しか時間がないけれど飯食うと聞いてきた。それは万難を排して会わねばなるまい。彼の宿は日本橋のマンダリンである。そのそばでどこか知っている場所はあるか?あれ、、、ホタルイカは意外に近いかもしれないと地図を見たら確かに近い。というわけで8時に会うことにした。しかし彼は30分遅れるとのこと。8時ちょっと過ぎくらいに着いた彼はすでに夕食をとっていた。大変ですねボスとの付き合いが。でもそれも仕事。

トランプはカンペを読んでいた

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by 卓 坂牛

池上彰のニュース解説番組で1時間以上トランプ就任式の話をしていたが、出演者全員が明らかに否定的にコメントするので面白かった。それだけ客観的に見て冴えないものだったということである。面白かったのはトランプの演説が明らかにカンペを読んでいたという指摘である。それなのでアドリブなら一息で言ってしまうようなイディオムをその途中で止めて読んでいる。つまり読んでいることがネィティブならすぐわかるのだそうだ。一体なんでカンペを読んでいるかというとアドリブで暴言を吐く可能性があるので周囲が読むように頼んだのだろうと言っていた。