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Apr 2017

イッタラの底

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by 卓 坂牛

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イッタラのコップは底から見ても絵になる。デザインってそういうところが重要な気がする。いつも見えないところがちらりと見えた時にぐっとくる。カバンの裏地が目の覚めるようなストライプだったり、、、、建築もそういうところがあってあれこんなところがかっこいいというのがぐっとくる。

嫌いなこともする

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by 卓 坂牛

「毎月自己のきらいなことを二つずつ行うのは魂のためによいことだ」と言った人がいるそうだが、最近結構そうしている。昔は決して考えもしなかったり、そんなことは自分とは関係ないと思っていたり、やっても意味がないと思っていたりすることを敢えてしている。気分転換という意味と、脳を柔らかくするのと、自分勝手にならないため、というよな意味である。でも魂のためにいいのかどうかはわからない。

プロダクティビティ

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by 卓 坂牛

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オルターナティブを作る、比較する、criteriaを確立する、選ぶ。設計ってその繰り返しであるということを教えるのが今回のWSの目的の一つ。最近のプロジェクトのプロセスを見せながらファイナルレビューの日に説明した。東京を出てから毎日一案のペースでスキームが作られた。このくらいのプロダクティビティを維持しているといいスキームにたどり着く。

person

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by 卓 坂牛

カトリカ大は大学ランキングではペルーで一桁だがラテンアメリカで二桁、世界では三桁である。それは理科大も同じである。留学していたUCLAは世界ランキングでは一桁、東工大は二桁。その差はその数字が示すほどはないが僕らがやっているようなWS活動もこうしたランキングに差を生み出す要素である。だから国はそれを奨励し、国に奨励された大学もこういう活動を評価する。でも僕らはランキングをあげるためにこうした活動をしているわけではない。必要だと思っているからやっているにすぎない。
  学生や教員の研究・教育にとって大切なことはこうした活動を行う信念と行動力である。そしてそれを可能にするのは人格である。本当は教員を評価するものは人格である。しかるに大学が定める評価基準は数字である。客観的だからである。仕方ないと思いつつも煮え切らない。
  というようなことを常々思っている時にルイスが最後に学生にこう言った。It is very happy to have Taku here in Lima who is good architect, good teacher and good person と言ってくれた。建築家として、教師として、そして人間として受け取られることは尊く嬉しいことである。

感謝

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by 卓 坂牛

建築家と建築の話をすることはもちろんあるけれどなかなか夜を徹してとか数日連続でということは難しい。それに自らの主張をきちんと説明するにはそれ相応の時間がかかるし、相手がそれを真面目に聞いてくれないと無駄に終わる。
海外でワークショップをやると受け入れてくれた教授はだいたいこの条件を満たすことになる。まずはこちらのレクチャーを主催してくれるのでその内容を真面目に聞いてくれる。真面目に聞かないとその後の質問ができないからである。その理解のもとにワークショップが始まりそして数日間(少なくとも4日間くらい)は朝から晩までほぼ三食を(朝は一緒じゃないことが多いから二食)共にする。夜はアルコールも入るので口調も軽やかになる。基本は建築の話をしているが、いつしか政治、経済、家族などと全人格的な付き合いにならざるを得ない。こうなるとお互いの理解はディープになる。その結果波長があうと(だいたい合うのだが)この人間関係は極めて緊密なものになる(らざるを得ない)。ぼくにはおそらくそういう緊密で結果的に気が置けない友人が世界に片手以上はいる。これは本当に不思議なことだがそういう風になってしまっのである。いい人を探したともいえるけれど偶然いい人に巡り合ったとも言える。感謝している(相手に)。

ペルーWS打ち上げ

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by 卓 坂牛

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卒業設計のエスキースを外国の人間がやることの意味はあるのだろうかという不安はあったが、こちらとしてはペルーの学生が行う卒計に触れてみたいという興味でやってきた。そして僕らとは違う設計への取り組みと僕らとは違う設計の課題があるということがわかった。そんなことは想像すればすぐわかることなのだが直面して実感することである。生産のための技術なんて東京では卒計の課題としてはあまり考えられないことだし、不思議な粘土で中傷的な模型をきっとぼくらは作らないだろうと思って眺めていた。
彼らの大学は素晴らしいキャンパスと施設を備えていた。ペルー1の大学で育つ彼らがラテンアメリカの建築をしょって立っていってほしいと切に思う。そしてここに来た理科大の学生が多くのことを学んだであろうことを信じている。

理科大生も健闘

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by 卓 坂牛

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ワークショップ3日目。理科大生もいいプレゼンをしている。エリサも学生を激励。

オルターナティブの検討

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by 卓 坂牛

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羽田を出た時に一案のスケッチを送ってその模型写真をロサンゼルスで見たがその後こちらからスケッチを二つ送り、日本で5つの案が生まれ今日の時点で8つの案の模型写真が届いている。ほぼ毎日送られる写真をじーっと睨んでいるのだが、さすがに写真だけからだと実感できないこともあるし図面をプリントアウトできれば横目で図面を睨みながら模型写真を見ることもできるのだろうがそれもできないのでひたすら図面をあたまに思い浮かべながら模型写真を眺める。いいトレーニングである。
空間をフレーミングする構造壁の入れ方を変えて壁の向こう側さらにその向こう側がどれほど感じられるかを試している。狭さとの戦いでもある。

カトリカ大学wsの合間にキャンパス見学

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by 卓 坂牛

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コノキャンチレバ
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素敵な図書館
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気持ちの良いカフェ
正式名称をPontificia Universidad Catolica del Peru と言う。カトリカ大学でもPontificia(教皇)がついているのは格が高い。ペルーのトップ校である。キャンパスは低層で図書館(赤いコンクリート打放し)など最近できたものは少しヴォリュームが大きい。サンパウロロ大学もそうだったが、年間を通して15度を下らないので、エアコンはほとんどない。通風がよく考えられている。打ち放しのコンクリートは実にきれいである。
建築学部の学生数は一学年150人くらい。教員数は非常勤も入れて全部で70人くらい。建築学部棟は独立していて実験用の空中ピアが突き出ている。模型や実物大のオブジェを作るためのワークショップがあり実に使いやすそうである。

ペルーカトリカ大学でWSとレクチャー

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by 卓 坂牛

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⚫ランドスケープチーム
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⚫工学部の図書館は学内のコンペ。とてもいい。これに比べると自分の大学の図書館のデザインはちょっと寂しい。
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⚫たくさんの人が来てくれてたくさんの質問も受けたいいレクチャーだった
今日はワークショップの初日。このワークショップはカトリカ大学建築学部の卒業設計のデザインデヴェロップメントを行うもの。ルイス・ロドリゲスの指導する20人のカトリカ大学の学生に加え理科大の学生が3人加わり23のpechakucha が行われた。ペチャクチャとは20枚のスライドを5分で説明するプレゼン方式である。23人のプレゼンは5つに分類された。
1) future scenario
2) urban re-integrattion
3) landscape
4) ecological system
5) productive technology
そしてそれぞれのグループは話し合いを行い、どのように自らの案をデヴェロプさせるか、そのために何を明日までに描くか作るかを決めさせた。
1) 未来のシナリオはインテリアパース
2) 都市の再統合は断面パース
3) ランドスケープは10枚のセクション
4) エコロジカルシステムは模型
5) 生産技術はアクソメ断面
テーマに合わせてツールを変えるという試みはしたことがなかったがルイスの提案である。面白い。
ワークショップの間に記念レクチャーをさせていただいた。海外の大学でレクチャーをすると毎回思うが、きちんと学部長などが来てくれて最後にはしっかりといい質問をしてくれる。本当にありがたい。今日も150人くらいでホールは満員。質問も連続し、いいお話だったと思う。