China spirit
研究室の日本人、インド人、中国人がチームを、組んでやっているコンペがショートリストに残っいる。はたから見ていると中国人のタフさに驚く。彼女は単位にもならない学部の僕の授業を全て聴講し、学べる機会は授業もワークショップも貪欲に全てこなす。理科大に来てから僕の研究室に3人の中国人がいたが、3人とも、ちょっと日本人はお呼びではないタフなスピリットを持っている。どうも理由の一つは中国で既にトップの大学を出ている子達で半端ない受験勉強を潜り抜けて来ているからみたいである。
ルーブル
IMペイが槇文彦との9年前の対談でルーブルが最も愛しい我が子であると言っている。そうだろうと思う。その昔家族3人で配偶者の書道のお弟子さん(フランス人)の実家に一ヶ月くらい滞在していたときに雨の中震えながらルーブルに行った。配偶者は本物を見てだいぶ見直したようだ。3歳の娘はブルブル震えていた。私はそのもっと前に来たことがあったが改めてペイはよくもこんなものをここに作ったものだと驚嘆したのを思い出す。同じことを日本で考えてみれば、皇居前広場に異国の建築家が巨大な地下美術館とその入り口をガラスで作るようなものである。そんなことがおこれば右翼が大声あげて工事を阻止するだろう。いやパリでもそれに近い状況だったようだ。その意味ではミッテランという男はすごい。そしてそれを支えたピアジーニという工事責任者も立派である。賛否両論あるかもしれないが、僕もペイの建物の中であの建物が最も好きである。
世界標準は?
留学して帰ってきた学生Y(リスボン)の話を聞くにつけ、留学中の学生Hの話を聞くにつけ(ウィーン)、留学してきた学生Aの話を聞くにつけ(ウィーン)、そして自分の経験に照らし合わせても(アメリカ)日本の大学教員は学生の面倒見がいい(過ぎる)と思う。Yは指導教官と半期で一回だけ会えた。それも違う大学で偶然である。Hはウィーンに来て2週間まだ指導教官に会えていなしメールの返事ももらえていない。Aはメールはそもそも助手にしてその助手からの返事は大抵数週間後だとか。僕はというと指導教官(チャールズムーア)と月に1回会えていないと思う。世界標準は一体どのあたりでしょうか?
共感のヒューマニズム
帰宅すると槇文彦『残像のモダニズム』が届いていた。月末までに書評を頼まれている。副題の共感のヒューマニズムは7月に行ったEU日本建築会議で槙先生にお願いした基調講演の副題でもある。その会議のテーマは翻訳すれば「サスティナビリティを超えて 人間的都市空間の再生」というものであり、その当時槙さんがお考えになっていたことと本当に偶然一致していたのである。こうして書籍化されたということは我々のコンセプトに合わせてお話くださったのではないということが分かって感激である。
yanajiウィーンからゼミへ
月曜日ゼミでウィーン工科大学留学中の平田がスカイプで状況報告。と言ってもまだ行って2週間。しかしすでにスタジオは始まったようでパルフィ先生のスタジオはゼッセションの増築という課題。ウィーンでは英語で行う授業。英語が必要な学生がいれば英語で補助する授業。ドイツ語の授業と決まっているそうだ。そろそろうちもこういう仕分けをしたらどうだろうか?パルフィのスタジオはドイツ語らしい。現在ウィーン工科大学の建築には日本からの留学生が5人。理科大、東工大、北大、京都工業繊維二人とのこと。
イシキエルド親子来校
今週末の金曜日にチリの中堅建築家
You must be logged in to post a comment.