Archive

Nov 2017

クェート大使館

On
by 卓 坂牛

jogarch 5 朝三田まで走ったら(自転車で)慶応の向こうの坂の上にクェート大使館があった。丹下事務所1970年の作。アピタ67(1967)のようにコンクリートのマスが空中を浮遊している。日本でやるのは大変そうだ。昔の丹下さんは菊竹さんとともに狂気を感ずる。

利他的な人

On
by 卓 坂牛

利他的で互恵的な人の方が収入が高いと言う調査がある。その性格ずけは教育に大きく左右される。ではどう言う教育が、利己的を排除して利他的を芽生えさせるのか?ちょっと考えると競争させない教育と思いがちだが結果は逆。競争しない誰もが同じ能力を持っているという幻想を信じさせると、力の差は努力の差だから助けは要らないと考えてしまうのだそうだ。だから競争はさせないと利他的な人間は育たないとのこと。大竹文雄『競争社会の歩き方』中公新書2017

崖っぷちの緑#2

On
by 卓 坂牛

jogarch 4  最近ご近所探索が続くが朝から晩までやっているわけではなくて。朝ジョギングしながら探索を楽しんでいるわけである。この建物はエクセル東急ホテルのとなりの隣くらいにあるプルデンシャル保険のビルである。だいぶ前にできたけどシマシマビルねって思っていたくらいで気に留めていなかったのだが正面に来てみると空が映って結構綺麗だなあと思った。そして実に裏に回ると日比谷高校の崖っぷちがありそこが見事に緑になって公開空地化されている。先日書いたように東京は崖の緑を保存すべきなのでこういう設計はいいなと思う。

目地

On
by 卓 坂牛

jogarch 3 20世紀も終わる頃、ディズニーランドの横にイクスピアリと言う巨大商業施設を設計していた。設計の一番の課題は数百メートルある非幾何学形平面の左官仕上げ外壁に亀裂を入れないようにする工夫だった。その時巨大湿式壁の事例としてこのハリーウィーズのアメリカ大使館宿舎も研究した。そしてこの巨大目地を前にして途方にくれた。でも結局目地は入れざるを得ず、装飾のふりをして紛れこませた。