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Mar 2018

妙経寺

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by 卓 坂牛

篠原一男や内田祥哉らと同い年の早稲田出身の建築家に川島甲士がいる。構造を木村俊彦が担当した打ち放しの豪快な建物津山文化センター(1965)の設計者である。 http://www.arcstyle.com/okayama/445_tsuyama.html
この川島による小さいがパンチの効いた折板構造の寺が都内にある。名は妙経寺。僕と同い年である(1959)。

 

ペルーのレクチャー

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by 卓 坂牛

去年ペルーでルイス・ロドリゲスに『建築の条件』の筋書きを話したらとても興味を持ってくれた。というのも彼のPhDのテーマは建築に現れるポスコロ問題で建築と政治経済を横断する視点を僕と共有していたからである。そこで今回ペルーカトリカ大でのワークショップの合間に『建築の条件』を話すことになるのだが半期の講義で行う内容を1時間で話すには全体を薄く話すか、部分を濃く話すかしかないのだがどちらがこの問題性を伝達できるものやら?悩む。

市長プレゼン

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by 卓 坂牛

今年度の富士吉田での共同研究最終プレゼンが無事終わり、模型を前にし堀内市長の質問を受ける理科大、日本女子大生の面々。プレゼンの模型、パワポ、トークそれぞれだいぶ追い上げたので安心して聞いていられた。どうやってこれを実現に持って行くかが重要。
すでに新世界には中川君や理科大生先輩が設計施工したものが色々ある。負けずにどんどん作ろう。
ガラスばりは「まる」という名のレストラン。家型はオープン近いラーメン屋さん。金が無いので廃材の建具をはめ込んだ。

マグレブ逮捕

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by 卓 坂牛

うちの研究室からゼネコンに行った人がいないとFBに書いたらある大学の先生の研究室もそうだという。彼曰くいつまでも談合しているような会社に学生も好き好んで行かないのだという(学生にも倫理観があるのだと)。ある人曰くゼネコンの社長が経団連の会長にならないのはそういうことが理由だという。朝nhkワールドニュースでマグレブ談合逮捕が報じられていた。偶然にもその実験線の下を通る。ここで603km/hを記録した。

 

久米の建物

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by 卓 坂牛

久米設計の新社長は昨年一気に若返りを図り藤沢進さんという方になったとある人が教えてくれた。大学の少し後輩と聞くが歴史研らしく存じあげない。今度お仕事でお会いしそうなので久米の建物を見てみようと出かけた。新草間ビル草間彌生美術館は久米の設計で昨年(2017)オープンした。昔の家にほど近いところにすくっと建っている。目地なしR外装は何で出来ているのかな!今度昼間来て入ってみよう。(夕景のかっこいい写真がカーサブルータスのサイトに載っていたのでお借りしますクレジットはphoto_Masahiro Tsuchido ©YAYOI KUSAMA)

photo_Masahiro Tsuchido ©YAYOI KUSAMA

クイアスペース

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by 卓 坂牛

一昨日チリの建築家 ジャーナリストであるディエゴに内の家のビデオ撮影をしてもらうと同時にビデオインタビューをしてもらった。その質問の中に僕の書いた建築の条件の中のジェンダーの話になった。男女の性は男と女を両極とするディコトミー(dichotomy)では測れない。だから建築も二項対立の中では語れない(自分で二項対立を使っておきながら、、、わかりやすいのでつい使いますが、、、)ってなことを言っていたらこの本読めと勧められた。アアロン・ベツキー著『クイアースペース』。世界では建築と性の問題を語る人はとても多い。日本はほぼ0。まだ少し遅れている。四月に入ったら目を通してみるかな。

 

 

杉並区大宮前体育館

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by 卓 坂牛

2014年にできた杉並区の体育館。指定管理者にコナミが入っているのでソフトが充実してるみたいだ。設計した青木淳さんのサイトにはこう書いてある。「巨大なヴォリュームとならないよう、アリーナ床は地下6.64m、スイミングプール床は地下2.49mまで埋め、地上部を5mの高さに抑えた。また、敷地にフェンスを巡らさず、昼夜を通して通過できる公園のような環境とするため、アリーナの棟とスイミングプールの棟とに2分して、それぞれを死角の生まれにくい楕円形平面とした。それぞれの屋上は、武蔵野の自然が残る原っぱとして計画した」屋上の原っぱはどこからアクセスてきるのか分からず体感できないが、他のコメントは素直に共感できる。

建築の内在性

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by 卓 坂牛

チリのディエゴと飲む。アラベナがいい例だが、建築はその外在性と内在性の二極で股裂になっている。今ニーズは外在性だけどそれだけやっていたら建築はダメになるというのが今日の結論。

青山製図学院

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by 卓 坂牛

これほど有名なのに見たことなかったという類いの一つ。1990年にできた青山製図学院、設計は渡辺誠。90年代初頭のエネルギーを感じる。

ロッシ研究

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by 卓 坂牛

学振PDの受け入れ教員の打診を受け億劫だと思いながら会って独論の構想を聴いた。実に面白い。思わず惹きこまれた。質問から発展する議論がまた楽しい。聞くと建築やって哲学やってまた建築に戻ったという。哲学はフッサールとハイデッガー。いいねこういうバックグラウンド。論文は図面も写真もないアルド•ロッシを通してみた戦後イタリア研究。素材は言説のみ。早く読みたい。