Apartment 傳
On
by 卓 坂牛
1999年の東京建築賞最優秀賞受賞作Apartment 傳は環七近くの騒々しい辺りから少しは入った道に面している。設計は日大教授泉幸甫。全21戸とカフェが北アフリカのメディナのように巧みに配置されている。

ウィリアム・クライン
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by 卓 坂牛
ウィリアム・クラインの展覧会は去年Akio Nagashima ギャラリーで行われていたが、今日は天気もよく2121に散歩がてら見に行った。クラインは1961年に来日し東京という写真集を出す。表紙のロゴが有名である。2121の大きな壁に巨大に映し出される写真は迫力である。
ちなみにクラインは56年にnew yorkという写真集をだす。ロラン・バルトは1980年に『明るい部屋』を著しクラインの写真集の中の一枚に写るイタリアン人の貧しくも明るい様子という一般的な関心(ステディウム)よりもこどもの出っ歯という写真家の意図しない面白さ(プンクトゥム)に興味を示した。僕はクラインをバルトを通して知った。


木下道郎の打放しタワー集住(2000) has にはBALCONという名前が付いている。その理由はカードキーで開くエレベーターを降りるとバルコニーでそこがエントランスだからである。うまい!



ギャラリートムは東大哲学を中退、前衛美術集団マヴォの結成者の一人でもある村山知義の息子村山亜土と妻治江によって開設された施設美術館。二人の息子錬が視覚障害であり彼のため、手で触って作品を鑑賞する美術館として生まれた。ギャラリー名トムは知義のサインからとったという。建物は内藤廣1984年の作品(処女作)。コンクリートの箱に斜めに鉄骨の梁をかける単純なラディカルさが30年以上たっても新鮮。


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