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Jun 2018

AIで仕事から解放される

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by 卓 坂牛


田中潤、松本健太郎『誤解だらけの人工知能ーディープラーニングの限界と可能性』光文社新書2018には印象的な言葉がある。AIは人々から仕事を奪うのではなく、人々を仕事から解放する。その時重要なのはあなたしか出来ないことを持っているかどうかだと。

明るい窓

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by 卓 坂牛

2年前(2016)に永山事務所に行った信大時代の教え子から担当物件が竣工したとメールをもらい見に行った。永山さんがロンドンで見た明るい窓のビルにインスパイアされてデザインされたと案内状に書いてあった。ロンドンのビルは町並みを保存するため外壁だけが保存されて自立していた壁だったそうだ。なのでこの建物も道路側に窓があり薄っぺらいビルの裏側はガラスカーテンウォールである。モルタルの壁に明るい窓が均等に並ぶビルだった。発表される時も「明るい窓」というタイトルが付けられていた。今朝は早朝なのでブラインドが降りていてちょっと残念。

巨匠

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by 卓 坂牛

午後原稿を2000字書いたのでご褒美でふらり新国立へ配偶者の書を観に行く。「大井川波に塵なし夏の月」という芭蕉の句、芭蕉はその後「清滝や波に塵なき夏の月」に改作し「清滝や波に散り込む青松葉」に結句したという。巨匠もいろいろ悩む。

大泉学園

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by 卓 坂牛


生まれは江古田、育ちは小6から28で結婚するまで大泉学園。しかしこの町に愛着がない。久しぶりにやって来ても懐かしくない。牧野記念庭園(内藤廣2010)に来たのも初めてである。でもここはいい。武蔵野の面影が残っている。愛着がないのは高度経済成長で私鉄沿線が貧相な建て売り住宅のミニ開発で破壊されている姿を子供ごころなりに悲しんでいたからである。

非都市的なるもの

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by 卓 坂牛

BAUHAUSは来年100周年だが、分離派は再来年100周年である。日本のモダニズムも歴史は長い。その分離派建築会連続シンポジウを拝聴しに森田慶一設計の京大学友会館へ。春に外観だけ見たが内部も独特である。シンポジウムも実に興味深い。堀口の非都市的なるものの根っこが少し見えてきた。

la kagu

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by 卓 坂牛

新潮社の倉庫が改造されて素敵なお店 la (2014)に変身。傾斜地をそのまま傾斜のデザインにした。このベタなスタンスが逆に意表を突くし、神楽坂の交差点にゆとりを与えている。

臨界点

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by 卓 坂牛

信大に勤め始めた頃設計の仕事が沢山ある中博論書いていて臨界点に来た感じだった。今年はそれに近い。方々から頼まれる仕事を断らずにいたら膨れ上がってきた。頼まれたことは断ってはいけないと林昌二に言われたのを実践しているがそれにも限度があるか?

兄弟ビル

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by 卓 坂牛

恵比寿の高台の道路を挟んで兄弟のようなビルが建っている。小山光設計のデラスビル(2013)とヒルトップビル(2014)。オーナーは同一。白く段々状にセットバックして四角い窓がランダムにあけられている。内部はほとんど飲食でヒルトップの最上部はクライアントの住居となっている。

ログロード代官山

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by 卓 坂牛

東横線が地下化された渋谷周辺で線路跡地がこんな風に再利用されている。ログロード代官山(2015)という名前がつけられ商業施設が併設された緑道となっている。設計は大堀伸。

上智大学1号館

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by 卓 坂牛

拙著『建築の条件』を2回で話すと言う無謀なレクチャーを終え数人の学生に面白かったと言われて気を良くして、桑原先生にキャンパス建築ツアーをしてただく。最早創立当時の建物は2つしか残っていない。その一つがこの1号館。壊さないでくださいね。