近隣のリッチカントリー
台湾国民の平均可処分所得は物価を勘案すると日本の倍くらいあり貧富の差が少ない。食べ物は健康的で酒をあまり飲まず適度に勤勉。大学キャンパスには教員宿舎がありフェデリコの宿舎は2LDKでリビングは30畳、マスターベッドルームは15畳くらいある。学生寮(写真)も綺麗に整備されていて1年生は全員入れ学費は年間40万弱。裕福度や幸福度やその他様々な指数で日本を抜いて上位にいるのは頷ける。そんな近隣の国に幸あれ。
ワークショップ無事終了
さてワークショップのファイナルレビュー。昨晩何時までやってたのと聞くと一番早区帰宅したグループが午前1時、一番遅いのが朝5時。というわけで皆ふらふらかと思いきやなかなか立派な最後のプレゼンだった。スエ教授、ディーンのテイシェン教授も来てくれたのが嬉しい。彼はUCLA出身でUCLAをこよなく愛しているようで私が同窓であることを何度も皆にアピールしていた。1週間ご 苦労様でした。そして私を呼んでくれたフェデリコに感謝。
それとは別に
国際ワークショップで何を得るのか1)異なる価値観の建築家のクリティークを受けること 2)自分の大学の課題では考えないような課題を考えてみること 3)実際に何かを作るという経験をしてみること。いろいろな言い方はあるにしても結局は「建築を通して異文化(異なる価値、方法、人)に触れ自らを拡張すること」だろうと思う。では自分にとって何が広がっているのだろうか?深く考えたわけではないけれど今年のワークショップで自分が受けた大きな変化は、ペルーでは土地に対する考え方が変わった。土地とは極めて政治的なものなのだということに驚いた。グアテマラではサスティナビリティへの考え方がもはや今まで通りではだめだという認識に感化された。そしてここ台湾では建築の簡易実験性を理解した。これらの自己拡張が起こる契機は必ずしもその土地の場所性にあるわけではなく、ワークショップの課題、そこで行われる教員同士の議論、学生の振る舞いなど様々なことに起因する。それは何であってもいい。国際ワークショップだから国際性だけが重要なわけではなく、国際ワークショップだからこれまでに経験していない何かに触れる可能性が高まることが重要なのである。さてその意味で今回参加した学生が何に触れることができたのか?皆そのことを考えてみてほしい。それがここにきたことの意味なのだから。
オーダー
UBAでフェデリコの教え子だったヴィッキーはアジアの街を見たく旅行中。僕が東京はカオスだが台南は(台南だけではないのだが)ディスオーダーだと言ったら。フェデリコが東京のどこがカオスなのと真顏で聞く。彼はブエノスアイレスからカタルーニャに行き博士をとり、伊東豊雄の本をスペイン語で最初に作り度々東京に来て台湾の女性と結婚した。そんなコスモポリタンな彼が真顔で聞くのでもはや東京は篠原がカオスと言っていた東京ではなくなったのだなと思い直した。でもいわゆるヨーロッパ的なオーダーはないよねというと、、、まあね、でもそんなオーダーのどこに意味があるのというような顔をしている。
You must be logged in to post a comment.