Archive

Jan 2019

On
by 卓 坂牛

今晩はスペイン大使館で建築家ジンタイラが指導した学生たちの展覧会のオープニンなので行ってみよう。23日から29日まで誰でも入れるからみなさん是非どうぞ!テーマは東京湾に人新世の研究所を作るプロジェクト。ジンタイラはNHKテレビでスペイン語の先生としても顔馴染み。

構造

On
by 卓 坂牛

言葉と建築最終回は「構造」である。20.人くらいいる聴講生に質問した。設計で構造を大事にしていない人。4人の手が挙がった。そんなもんか、、僕は今はどちらでもない。

日建時代は構造の合理性とかチカラの流れが美しいことが建築だみたいなことを言う先輩構造技術者のおかげで構造は最後に意匠を可能にしてくれるものでいいと半ばケンカごしにでも真面目にそう位置付け、だから見える必要はないと考えていた。それがGA素材空間の編集をして名工大学長だった柳田博明さんにテクノデモクラシーという概念を教わり、物の成り立ちが可視化されると素人でもアクセスできるから重要と言われなるほどと思った。建築も成り立ちが見えることが重要だと。そのころフランプトンがテクトニックカルチャーで同じことを言っていたので なおさらそう思った。しかし構造を見せる建築は法の制限をかいくぐり、コスト的制約と戦い、そして何よりもモダニズムが捨て去った被覆を失いかねない。だから慎重に取り扱わなければいけないものだと昨今思う。だから構造を大事にしているかと聞かれるとどちらでもないのである。

メモ

On
by 卓 坂牛

早起きして明日のインタビューで聞きたいこと書いていたら読めなくなった。

 

羽根木の森

On
by 卓 坂牛

坂茂設計羽根木の森は1997年に都心の緑を残しながら作られ、2003年アネックスが完成。この辺りの緑が残されているのはクライアントと設計者の二人三脚である歴史を卒論で調べた学生がいた。

世界は存在しない

On
by 卓 坂牛

本書は前書『世界は存在しないのか』が話題を読んだマックス•ガブリエルがNHKで街を歩きながら、スタジオで、様々な問題について語った言葉をつなぎ合わせた本である。前書も本書も彼の主張はポスト構造主義、さらに現代に近づきポストトゥルース以降のとても真っ当な、常識的な哲学のように思える。世の中を虚構と捉えて全てを相対化するのではなく、世界というイデーがあるという形而上学に陥るのでもなく事実はある。事実を知り確認する努力をせよという。

だから確認できないことは存在しないことになるわけである。

泰山館

On
by 卓 坂牛

泉幸甫の名作がここにもあった。泰山館。1990年竣工。門があって敷地の外からしかみることはできないが不動産屋さんの紹介などをみると素晴らしいランドスケープを都心で愛でることができる貴重な集合住宅のようである。

氷の洞穴

On
by 卓 坂牛

富士吉田の使われなくなった氷室(氷を保存しておく倉庫)をギャラリーにコンバート中。エントランスにヒトデのようなサーキュレーションのコアになる淀みの空間をFRPでつくる。イメージは氷の洞穴である。その形状を決定していく作業を高木秀太君に依頼した。彼は僕の信大の教え子香川翔薫と組んで今年のSDレビューに入選したコンピューテーションのジーニャスである。連日ソフトが更新されながら送られてきてこちらで形状をいじくっている。いよいよ1月末から製作にはいる。

異なる個室

On
by 卓 坂牛

内部はほぼできてきた。屋根と呼応させた全て異なる個性のある部屋が生まれた。外部は塗り直し中。ランデックスは難しい。オープンハウスは2月にします。

日本学園一号館

On
by 卓 坂牛

大勢の受験生の流れを逆走してたら正面から大先輩が。朝走っていて人に会うのは初めてである。センター試験の監督でしょうか??

今井兼次1936年の日本学園1号館は登録有形文化財。長い柱が周囲の高木と呼応している。80年前はまだ小さな木だったろうがこう育つのを予測していたかのようである。

顔真卿

On
by 卓 坂牛

高等師範、東京教育大学には書の伝統があり、それはその附属高等学校、中学、小学校にまで行き渡り我々もいまでは日本の10本の指に入るような巨匠に習っていた。門柱の校名は芸術院賞を受賞した故上条信山が書いた。

その師である宮島詠士が学んだ書家顔真卿の展覧会が国博で始まった。顔真卿は戦士でもありその字は実に力強い。上条信山のルーツを見る思いである。