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Mar 2019

JIA magazine4月15日号

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by 卓 坂牛

JIAマガジン4月15日号編集後記を送付しもうすぐ入稿である。どうぞお楽しみに。

今月の表紙は末光弘和さん。このシミュレーションは敷地内の樹齢100年以上の巨木と建築がレシプロカルな関係を維持するためのもの。建築が樹木に必要な自然環境を阻害しない限度をあぶり出し、人間にとって樹木の周りのどこにいることが快適化を探しその重なる部分を建築家しようというものである。彼の事務所に環境研究所がある。これはRCRも持っているしOMAも持っている。理論と実践は常に建築の両輪である。

施主検収

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by 卓 坂牛

運動と風景、施主検収。未済工事がポロポロあったけれども概ねいいでき。木村工業田村さんと中川工務店の緻密さが成せる技。残工事しっかりとやってください。

この一年

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by 卓 坂牛

スペインの雑誌TCから出すモノグラフの提出すべき写真、スケッチ、図面、ディテールなどの仕様書が送られれてきた。が、スペイン語、もうすぐ英語版が来る。まず20〜25作品を僕が選び編集者と話しながら10〜15作品に絞り200頁強でまとめると言う。言語は英語でいいのかな?10月までにデータがまとまれば年内に出してくれるという。今年のクリスマスプレゼントかな?

『(仮題)建築の制作力』はこれから出版社探し。しかしなんとかご協力いただけそうなエディターが現れたので、こちらは来年夏を目指して書籍化したい。野望はバイリンガルにすること。授業の英語化だけでは無くテキストも映画化したい。

さてウィグリーの『白い壁』は鹿島出版会の川嶋さんが学位を取られ母校の先生になられ担当が代わった。三人目に代わる前に出そう。目標来年春。

冬春夏と出版いたします。お楽しみにに(言っちゃった!)。

LIXIL eye

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by 卓 坂牛

LIXILの広報誌LIXILeyeはフリックスタジオで制作している。なんて全然知らなかったが最新号をいただいて驚く。内容がめちゃ濃いしディープである。大室アトリエが出ているなんて素敵である。これフリーってLIXILえらい。

どれが残る

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by 卓 坂牛

配偶者の書にお付き合い。長さ2.7mの作品を椅子に乗って吊り下げる係。彼女はそれを見ていいのを残す。既に600枚100セット書いている。果たしてどれが残るのか?

作品を決めるのは締め切り

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by 卓 坂牛

配偶者の大作の締め切りは月末。しかしそれを書くのは中野にある50畳の巨大なスペース。今日がそこを借りている最後の日。だから今日が実質的な締め切りである。今晩作品制作から帰宅。あまり元気がない。これが実力だと諦観している。作品を決めるのは締め切りである。丹下健三は作品はファーストアイデアか時間切れで決まると言っていたと先輩が教えてくれた。そしてファーストアイデアであることはほとんどないから実質的に作品を決めるのは締め切りである。同じである。

春から

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by 卓 坂牛

春から海外インターんシップを計画していた学生から行き場所が決まったという連絡が来た。香港である。ホッとした。実は行ったことが無いのでこれを機に行ってみよう。春からカタルーニャに行く学生の最後のアクセプタンスレターが未だ来ない。ホントにあの国はのんびりし過ぎ。秋から行く学生は一人か二人。一人はチゥコ。もう一人は?行く人はなるべく早く準備して。

インスタグラミズム

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by 卓 坂牛

レフ・マノヴィッチ 久保田晃弘共訳・編著『インスタグラムと現代視覚文化』株式会社ピーエヌエス新社2018は膨大なインスタ写真を分析したもので著者のウエッブページに2015年から翌年にかけて掲載されたものである。色々と初耳で驚くことがある。例えばインスタで食べものを上げるのは日本人特有なもので全体の4割近く、ベルリンでは4割は建築である。また飯や友達を題材にカジュアルな写真がインスタでは多いわけではなく、プロフェッショナルもの、そしてデザインされた独自の空気を作るものが実はもっとある。そしてそういうデザインされたものが生み出す言語はインタグラミズムと著者呼ぶような独特のスタイルを持っているというそれが昨日のKINFOLKだったりする。しかしそこで重要だと僕が感じたのは技法としてグラデーションやディテールを消し平坦であること。また存在論的にはその写真は被写体を対象として捉えるのではなく撮影者がその状況の一部となっているというあり方である。またインスタグラムで問題とされるのは微差である20世紀が持っていたイズムの大きな差では表現できない微差を読み取る感性がインスタグラミズムを支えいるというのである。

KINFOLK

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by 卓 坂牛

インスタグラム写真の撮り方に大きな影響を与えているKINFOLKというポートランド生まれのライフスタイル誌がある。世界数ヶ国語に訳されているので日本語エディションもある。紀伊国屋でライフスタイル雑誌が並ぶところで20冊くらいパラパラめくるKINFOLKが独特な空気感を持った雑誌であることがすぐわかる。それは字の分量が適度に少なく常に写真に素敵な人があっちこっち向いて入っている。ピントは合っていたりいなかったり。やっぱこれからの竣工写真はこんな風に撮ってもらうようにしよう。記録写真はもう要らない。

お堂の現場

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by 卓 坂牛

朝富士吉田から甲府へ。お堂の現場基礎が打ち上がる。何やらその上にデッキプレート。一部スラブがRC なのでそれ用なのだろうが勝手に図面と違う施工するのはルール違反。しかし型枠出さなくていいから合理的ではある。