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Mar 2019

スイス建築

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by 卓 坂牛

日瑞(スイス)建築協会というのが数年前にできた。顧問古谷さん、会長は石田健大朗さん、貝島さん、平瀬さん、今野さん、黒川さん、などがメンバーである。僕も少しスイスにいたのでお誘いを受けて、彼らが企画したクリスト・ガンテンバイン建築展のオープニングに伺った。これだけの展覧会を組織するのは頭がさがるスイス大使館の協力があってできたと言っていた。やはいスイスだからできるのだろう。日本ラテンアメリカ建築協会を作りたいが果たして大使館の協力がどこまで得られるだろうか??

あなたたちには未来がある

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by 卓 坂牛

僕が学生のころ母はよく「あなたには未来がある」と言ってわたしを鼓舞した。そんなステレオタイプな言葉を凡庸だと感じていたが、今巣立つ学徒たちに昨日同じ言葉をかけた。理由は今当時の母ぐらいの年になり同様のことを感じるからである。僕の未来が1だとしたらあなたたちの未来は10はある。しかしそれを生かすも殺すもあなたたち次第である。

春興賞

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by 卓 坂牛


牛🐂(配偶者)にひかれて都美術館。配偶者の受賞作品を観る。最近6月に出展する大作を見慣れているので小さくみえる。

安堵

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by 卓 坂牛

槇先生よりお電話をいただく。何事かと思ったらJIAマガジンの編集の労をねぎらい興味深く読んでいますとの感想をいただいた。編集をはじめて10カ月。誰からも感想も意見もないものだと思っていた矢先だったのでとても嬉しく、安堵した。槇先生ありがとうございます。ひき続き頑張ります!

運動と風景

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by 卓 坂牛

「運動と風景」今月に工事が終わる予定です。4月7日t14日にオープンハウスをいたします。また細かいことは追ってご連絡いたします。

消費税

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by 卓 坂牛

本日大学の図書委員会で来年度の予算が発表される。それを見ると今年度と変わらない。しかし変わらないということは消費税アップ以降は2%目減りするということである。図書費はまだいいが昨今大学予算は様々な費目で減額傾向にある。その減は数字以上になると理解しておかないといけない。消費税アップの使徒は年金医療介護少子化と言われている。遵守していただきたい。

虎や

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by 卓 坂牛

配偶者と近くの虎やに。繊細な内装は細やかな気配りを感じる。
サッシュ、方だて、ブリーズライン、ライティングダクト、照明器具全部色があっている。唯一竪穴区画のシャッターだけシルバーに輝いていた。

キネステーゼとアクターネットワーク

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by 卓 坂牛

アニェス・ロカモラ&アネケ・スメリク編、蘆田裕史監訳『ファッションと哲学』フィルム・アート社(2016)2018は近代の哲学者16人理論でファッションを読みとこうとする論考のアンソロジーである。マルクス、フロイト、ベンヤミン、メルロ=ポンティ、バルト、ゴフマン、ドゥルーズ、フーコー、ルーマン、ボードリヤール、ブルデュー、デリダ、ラトゥール、バトラーである。ファッションを読み解ける論理は建築も読み解けるというのが僕の考えで、そうした視点で見るとメルロ=ポンティ、そしてラトゥールの理論は極めて示唆的である。前者はファッションを触覚として感得する作法を教えてくれる。中でもキネステーゼ(動く感じ)という概念で三宅一生や川久保の服を説明しているあたりは建築にとても示唆的である。彼らの服は西洋のフィットすることを第一義に考える服とは異なり、肌と服の間の隙間で体が動く感じを重視しその動きが身体と服を逆に一体化させて服を身体の補綴的なものとして存在させているという。建築は服と違いすでに身体との間に隙間を大きく持っているから条件は同じではないのだが身体と建築間にあるキネステーゼが働くことでそこに建築との相互作用が生まれ建築と身体の一体感(補綴性)を生むのではないかと思うのである。おそらくキネステーゼによって足の裏あるいは足の筋肉が建築を感じ取るのである。この理屈は建築を受容者側から考える時重要である。一方ラトゥールの理論は建築にまつわる人間、非人間のアクターが絡まりあいながら建築が成立しているという建築を外側から規定する広範な見方である。僕が建築は流れと淀みであるという時、流れは限りなくラトゥール言う所のアクターネットワークに近いものである。それは感受できるレベルの物から知覚不能のものまである。一方キネステーゼが建築と人をつなげるという考え方は淀みを構成する主要な要素なのだと思う。

グレー

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by 卓 坂牛

午前中新建築と打ち合わせ。ギリギリ22日まで待てるということで差し替え写真を来週撮ることにする。午後運動と風景現場。徹底してグレーに仕上げている。かなりストイック。

FRP試験体

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by 卓 坂牛

富士吉田の氷室ギャラリー現場で氷の洞穴を製作中のスタッフと学生たちとスカイプで打合せ。FRPの型はほぼ完成してその断片にガラスクロスを貼ってFRPを塗布して週末には一つの試験体ができる。問題は暑さ1ミリ程度のFRPのシェルが自立するかどうか?構造計算上は持つのだが果たして本当に直立するか?こういうスリルは今まで味わったことがない。