レヴィ・ストロースの書き方
千葉雅也の『アメリカ紀行』2019はサバティカルでハーバードに研究員として滞在していた時の日記のようなエッセイ集。正直な千葉雅也の姿がほのぼのと現れる。千葉雅也にも文章を書くスランプがあるようで、参考にレヴィ・ストロースの書き方が紹介される。彼は語彙も順番も構わずひたすら頭の中にあることを流し出し出来るとそれに赤を入れるそうだ。そんな文の書き方は支離滅裂のようになるけれど正直な自分の気持ちが出そうで真似してみたくなった。
open factory
この度、私どもが設計管理をしました氷室を改修した複合施設「FUJIHIMURO」が竣工いたしました。
また、お施主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりました。
内覧会におきましては、図面や模型等の展示に加え、20日(土)13時より30分程度、運営元代表である滝口伸一氏と坂牛によるトークイベント及び、同日14時30分からと16時30分からの二回、富士吉田案内ツアーを実施いたします。皆様にご覧いただけますと幸いです。遠方で恐縮でございますが是非お越しいただきたくご案内申し上げます。
夏のラテンアメリカ
何年前か定かではないがアスンシオンを代表する建築家ファビエールを訪ね写真の父の家を見せてもらった。その事務所に就職した坂牛研OGのパメラを訪ねアスンシオンをもう少し見せてもらうことにした。次の日やっと連絡がとれたモンテビデオのウルグアイトップ校の共和国大学のベルナルド教授を表敬訪問する。彼の博士論文は日本の住宅だというから驚く。その夜船でラ・プラタ川を渡りブエノス・アイレスのロベルトの家に泊まり翌日アルゼンチン最高のワインの産地メンドーサに飛び彼の設計したワイナリーを見たい。翌日バスでアンデス山脈を越えてサンチアゴに入り日曜日は休んで月曜から一週間カトリカ大学でワークショップである。テーマの締め切りは今月中。さて何にするか?
詩的コンクリートフレーム
イタリアから篠原一男を知りたくてやってきた建築家とお会いした。彼はPoetic concrete frame と言うタイトルで博士論文を執筆中でその中に篠原一男の上原曲道の家の分析が登場する。他に出てくる分析対象はル・コルビュジエのドミノ、三―ス・ファン・デル・ローエのプロモントリーアパート、ヘルツォーグ&ド・ムーロンの石の家、レム・コールハースのボルドーの家、ジョン・ヘイダックのどれかだそうだ。なぜフレーム構造にこだわるのか?(壁ではなくて)と聞いたらフレームの持つ原理を整理したいということだった。因果ではなく解釈にせまるこういう論文の書き方はヨーロッパ的でうらやましいかぎりである。それにしてもこの若さでテーマも題材も渋くていいなあ。
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