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by 卓 坂牛
芸大からの帰路、先日振られたコートールド美術館展に寄りマネ晩年の名作「ブォリー=ベルジェールのバー」を見た。先日日曜美術館で見た時と同様に光るリアルなミカンが印象的だった。美術解説者の説明はなんとも不要というか、、、こういうのがロラン・バルト言うところのプンクトゥム(受容者の勝手な、気まぐれな解釈)であり、プンクトゥムがアートをより魅力的にするのである。これは今日の主体性のクラスのエッセンス。都美で授業すれば良かった。
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by 卓 坂牛
芸大のクラスは女性8割。今や美大は女子大。今日は主体性と倫理がトピック。モダニズムは合理性という倫理がありポストモダニズムは倫理が希薄。現代の倫理はエコロジーになった。と言ったら博士課程のガリに質問された「エコロジーは建築表現に関係するか?」と。「僕の場合は関係しない」と答えた。するとハーバードの建築史家、アントワーヌ・ピコンも同様の見解だと教えてくれた。テクノロジーもエコロジーも表現するものではないと言っているそうた。どの本かな?読んでみたい。
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by 卓 坂牛
明日から建築トークイン上越で北陸に行くのだが北陸新幹線が使えないので越後湯沢回りの切符をネットで買った。長野の水没地域のことが気がかりである。北陸の観光業も大打撃と聞く。トークインでは防災の話しもするべきだろうがまだ情報が十分にはない。
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by 卓 坂牛
理科大出身で、日建で働いていて、神楽坂に住んでいる人を紹介された。では神楽坂で食事しましょうということになりラム屋に行った。そうしたら彼は無類のワイン好きで2人で3本飲んでしまった。ここのワインは僕好み。フランスマルベックがあつた。
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by 卓 坂牛
晩年の生き方を書いた本に孔子の言葉をお手本のように書いてある。60 になると他人の意見に素直に耳を傾けられるようになる。70になったら自分の心のままに行動しても人道を踏み外す事が無くなる。果たして人間はそんな風に成長するものだろうか?そうありたいとは思うものの、、、
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by 卓 坂牛
SDGsの入門書を読むと名だたる企業がSDGsに乗っかったビジネスを計画している。JIAではSDGs建築版を発行した。そして拙著『建築の条件』の9つの項目の中の男女性、倫理性、消費性、グローバリゼーション、階級性、ソーシャルの内容はSDGsと密接な関係がある。その意味で『建築の条件』は建築におけるSDGsを考える入門書でもある。しかし日本人はこう言う標語が流布されると近視眼的にそれを満たすことだけに専心してしまう傾向があるがそれは間違いである。それは必要条件であって十分条件ではない。『建築の条件』の残りの項目である主体性、視覚性、アートも建築を大きく規定しているのである。
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by 卓 坂牛
先日卒計のテーマ発表で病院をやりたいという学生がいてマッギーズ東京(癌患者の居場所)のようなものが話題となった。今年の学会賞のランニングコースの脇にその施設はある。なんということのない小さな建物だけれどすこぶる評判が良い。そしてその活動はイギリスに始まり、アフリカ、中国、日本に広がっている。そしてなんとこの施設のコファウンダーはチャールズ・ジェンクスであり彼は一昨日80歳で逝去した。チャールズは僕のUCLA時代の歴史の教授であり、1986年ポストモダニズム全盛時代にポストモダニズムの命名者ジェンクスは最高に脂が乗っていた。彼のアメリカ絵画史の授業は徹底してアメリカ具象絵画の重要性をとくもので建築同様抽象性を否定する姿勢を貫き通していた。
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by 卓 坂牛
反転授業をしていると授業の予習が必須なので僕の反転授業では授業最初に10分のテストをする。最初のテストの平均点は10点満点で3点だったので、テストの合計点で足切り(単位をあげない)をすることを伝えた。すると今週のテストの平均点は9点となった。さらに授業中の発言は自発的発言の点数を指名された場合より高くすると伝えたら今週は手が上がり過ぎて司会の学生は指すのに困っていた。積極性が上がったのは嬉しいが、餌を与えないと動かないのもちょっとどうよ?という気持ちである。
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