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Dec 2019

WSのテーマ

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by 卓 坂牛

今まで理科大で行った国際WSのテーマは1)自転車の町、2)スラムの社会化、3)祭りのデザイン、4)東京シークレットスペース、5ブエノス・アイレスの低所得者ハウジング、6)東京の避難場所、7)東京辺境地域のデザイン、8)グリーン挿入装置、これらは皆海外から来るゲストプロフェッサーが考えた課題である。こうやって見ると社会的問題の改善課題が多い。世界はそう言う潮流にあることを示している。特にアラベナがベネチアでディレクターを行った後これは顕著である。一方僕が海外で行ったWSのテーマは1)荒木町のアルファスペース、2)ウィーンのシークレットスペース、3)ブエノス・アイレススラムの社会化、4)卒業設計のブラッシュアップ、5)流れと淀み空間の原型制作、6)神楽坂にコワーキングスペースを流れと淀みをベースにデザインする、7)サンマルチン貧困地域のハウジング、社会問題処理は相手大学から与えられたものである。僕としては社会問題の処理だけが建築の責務ではないと考えるので社会と建築のバランスを考えたい。チェコでのWSのテーマもその方向で考えたい。

現代の理解

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by 卓 坂牛

建築には一貫した「理念」がなければならない。しかしプロジェクトの条件は変化に富む。そこで異なる条件に対して「課題」を見つけ、その課題への「答え」の中に理念を滲ませ流のが、設計である。しかし学生と話しているとこの理念と課題が区別できない。つまり理念がない。状況対応至上主義である。そんな建築は50年後にはゴミとなるのは何よりも戦後の日本近代建築史が物語る。しかし世の中にはこの状況対応至上主義とシチュアショニストの行動を同一視するノウテンキな方々もいる。そう言う方方はシチュアショニストの置かれた厳しい状況を理解していないか、現代の状況を理解していないかのどちらかである。

リアリズム

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by 卓 坂牛

設計中の建物の模型写真が送られてきた。大きな模型なので解像度が高い。鳥瞰が欲しい。今日修士設計で児童養護施設に取り組む他大学院の学生が相談にきた。話しているとてても理想が高くていいなあと思う一方、設計はリアリズムだしリアルだから面白いことがあると感じた。

 

 

 

チェコ

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by 卓 坂牛

未だ幼稚園児だった頃、父親の渡欧を羽田で見送った。帰国して父親の部屋に一枚の白黒写真が水張りされて飾られていた。数十年後知ることになるその場所はプラハのお城から下る石畳の坂道であった。その当時は未だ共産圏チェコスロバキアの首都だった。20年前初めてプラハに行きあの坂道に行き父親の愛したプラハの町を眺めた。時既に資本主義圏、チェコ共和国の首都となっていた。モーツァルトとガラスの町と言う印象だった。あれから20年町は変わっただろうか?さて来年ここから1時間離れたリベレツで何をするか?未だまるでアイデアが湧かない。

On
by 卓 坂牛

JIAマガジン今年の年末号はオリンピック新築大空間を3つ特集した。日建、山下、久米にインタビューに行ったのはまだ夏の終わり。それから記事をまとめるのにメールのやり取りは軽く500を超えただろう。様々な組織の了解を得なければならないからである。今までに新建築、と日経アーキテクチャーのオリンピック施設の紹介はあるがそれらは単なる写真紹介である。今回僕らのやった特集は3設計事務所にインタビューしてプロポーザルから施工の進捗まで話していただいた。削除されたところもいろいろあったけれど今までにない記事になったと自負している。

甲府のお堂

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by 卓 坂牛

甲府にお寺(隆泉寺)のお堂が完成しました。12月7日午後にオープンハウスをいたします。お近くにお越しの際はお立ち寄りください。動線を考えて駐車場側と本堂側をつなぐ動線を作り中庭を介してお堂を作りました。現地には担当の中川くん(08052121623)道み迷いましたらご一報ください。

キッチュ

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by 卓 坂牛

僕が教科書で使っている「キッチュ」と言う言葉は日本語(通俗的)で言えばいいのにカッコつけている(衒学的)と3年生に批判された。確かにキッチュは人気があるけど価値はないと言うことだから通俗的とほぼ同義である。それなのにkitschを使うのはポストモダンのころ海外メディアがこぞってこの言葉を使ってポストモダン建築を批判していたから頭にこびりついているからに過ぎない。キッチュが衒学的言葉使いとは思わないが日本語の文章ならなるべく日本語を使うべきかなと少し反省。そして今の子とのボキャブラリーのギャップに驚く。

ストレス

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by 卓 坂牛

ロシアでプロのバレリーナになるに火は国家試験をパスしなければならず、パスするには厳しい試練を乗り越えなければならない。テレビでその練習風景が映し出されていた。バレエ学校の校長先生が、激昂して叫ぶ、「2年間教えてきたことを何も身につけていない。全ては時間の無駄だった、、、国家試験はもうすぐだそれなのにこのダンスは審査員にクソを投げつけるようなものだ。悪いと思わないのか、、、バレエに奇跡は起こらない、努力以外に試験に受かる方法はないんだ!」

今日ゼミをしながら一昨日見たこの映像を思い出し叫ぶたくなったがじっと我慢した。胃潰瘍になりそうだ。

二つの理屈

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by 卓 坂牛

建築を作る上で参考となる理論がある。ケビン•リンチの『都市のイメージ』と槇文彦の「奥の思想」である。双方都市論だがスケールを縮めれば建築意匠論となる。リンチの言う都市て印象に残る5つの要素は建築内部で印象的な要素となる、流れと淀みはそのままpathとnodeである。槇の言う東京の微地形が織りなす奥性は建築内部に使うことで距離を生み出すことができる。実は神楽坂の家では無意識に双方の理屈を応用している。

Uber eats

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by 卓 坂牛

Uber estsで夕食を頼んでみようということになりメニューを見ていたら餃子が目についた。大阪王将で300円である。しかし店は飯田橋の駅の向こう側である。自転車で運ぶにはちょっと遠いがまあいいか。頼んでから40分。自転車の動きか画面に現れて面白い。迷うことなくストレートに我が家に来た。なかなかうまいが、やはり冷めている。まあ予想されたが。出前取りたいと思うような店はあまり登録されていない。