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Mar 2020

寄稿

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by 卓 坂牛

『建築雑誌』3月号に「歴史の使い方」を寄稿。歴史はデザインにどう使うのか?を考えた。『建築技術』4月号に増田•大坪の展覧会評を寄稿。増田•大坪とミナペルフォネン、ダムタイプを、比較検討した。お手元にありましたらご笑覧ください。

セレモニー

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by 卓 坂牛

セレモニーのシーズンだが中止が続出している。自分を振り返るとこの手の式は苦手で行くのも居るのも苦痛だったから入学式の記憶は全く無い。でたのだろうか?学部の卒業式は総代が高校の同級生だったという記憶があるからきっと出席したのだろう。大学院の式の記憶も全く無い。でもアフリカから卒業式を目指して帰国したから出席したのかもしれない。学長の言葉のかけらも残って無いのは残念である。大したことは言ってなかったのだろう。

大学

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by 卓 坂牛

オックスフォードの大学のシステムはカレッジ(日本の旧制高校のようなコミュニティ)+ファカルティー(教育+研究)+ユニバーシティ(大学としての総体)の総合でありそれを数百年継続していると言う。日本には残念ながら古き良き旧制高校がなくなりファカルティーしか残っていないと言われる。正確には研究室というコミュニティが残っているが旧制高校のような知を磨き合う雰囲気はやや弱いし教養教育は追いつかない。最近必死に大学院でも教養教育を始めたがこれは大学入る前にやるべきことである。高校1年生から受験勉強に合わせて文理を分離する教育は本当まずい。
日本の政財界一体となった科学偏重信仰は目的遂行型人間を作り続けている。文系の知が育む価値創造型の思考が今こそ必要で理工学部にはそうした複眼性が必要なのである。しかしその時間がないのはどうしたものか?建築では構造、設備、歴史意匠をくまなく学ぶホーリスティック(holistic)な教育を正しいとされてきたが、私はそれが本当に正しいのだろうかと最近思う。日本の学生は広く浅く学ぶことを強いられていてそれは深く学び、思考することを難しくしている著者はいう。大学はどちらであるべきか?この部分をきちんと議論せずに、やれ教養を4単位取れとか、カリキュラムだけをこねくり回しても何も変わらない気がする。

川島さんの新作

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by 卓 坂牛

川島さんには大学院の製図を担当していただいている。そんな彼の作り方は知っているつもりだが実作を拝見するのは初めてである。砧の坂の上の高台にいい建ち方をしている。天空率を使って道路側にブォリュームを寄せて眺望と通風と日射を確保している。

ウィルスその4

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by 卓 坂牛

日本の感染者が欧米に比べて少ない理由の一つは社交性が低いからである。日本人はまず見知らぬ人と話さないし、間違ってもハグやキスはしない。しかしそう考えると世界1ハグするラテンアメリカに感染者が少ないのは謎である。やっぱり中国との関係が浅いからか?

ウィルスその3

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by 卓 坂牛

5000万以上の死者を出したスペイン風邪はインフルエンザである。その同じ種類が現在のインフルエンザだけどそんなに強力じゃない。徐々に弱まるものだそうだ。

サーズもマーズもコロナウィルスである。死亡者はだいたい2〜3千人新型は既に5千人。同種だが強力化している。

続ウィルス

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by 卓 坂牛

丸善ウィルスコーナーにあったもう一冊のウィルス本を読むと著者はウィルスは生き物であると主張する。著者曰く生には二種類ありDNA情報からなる生と脳情報からなる生である。ウィルスは前者の生を体現するもので、それは生き物の本流であるという。この生は宿を探して彷徨い宿を見つけると乗っ取って自らをコピーして宿を壊すのだが、宿がないことには自らをコピーできないので宿を壊滅するのは本望ではないそうである。だからコロナも今はどうしていいかわからず暴れているが、いずれある状態で落ち着く(と願いたい)。

ウィルスの歴史を紐解くとスペイン風邪の犠牲者は第一次世界大戦の犠牲者1500万人をはるかに上回り最低5000万多く見積もると1億あったと書いてある。そんなことにならないことを願いたい。

ウィルス

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by 卓 坂牛

丸善行ったら、ウィルスコーナーがあった。理科大の先生が書いた本が、生物赤点だった僕でも読めそうな楽しい本で、思わず買ってカフェで読んだ。ウィルスは正二十面体で結晶化する無機物のようでいながらDNAを持っていたりする。普通は動物と共存しているが、人がそんな動物を荒らすと人にくっつく。人の特定部位の細胞はこのウイルスを好んで食べかちゃう。するとその細胞内でウィルスは自らをとんでもないスピードでコピーしてばらまく。というウィルスはくしゃみや咳でツバに包まれて他人の鼻腔に入り込むらしい。相手をしると俄然世界は変わって見える。空気はウィルスだらけに見えてきた。しかしなんでコロナやインフルは空気感染しないのだろうか。

 

チェコ

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by 卓 坂牛

チェコ政府が緊急事態宣言を出した。30日間出入国を禁止する。なんと突然。ここのトップは未だ昔のままか?学生が一人プラハにおりどうなることかと思ったが、HISのファインプレイで出国チケットを手配してくれた。よかった。

コラテラルダメージ

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by 卓 坂牛

ジグムント・バウマンの『コラテラルダメージ』という書がある。直訳すると巻き添え被害である。一次災害はは2次災害を呼ぶという話であたり前に聞こえるが後期資本主義社会に特にその傾向が高いと言う。コロナの被害は2次に止まらない様相だが、低所得者を、苦しめない政策を期待する。