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Jul 2023

建築史乱読

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by 卓 坂牛

手当たり次第建築史の本乱読。光井先生の本は人にわからせようとして書いている。彼の中にグランドセオリーがある。川向先生の本は楽しいが網羅的すぎて頭に残りにくい。Random reading of architectural history books. Mr. Mitsui’s book is written to make people understand. There is a grand theory in him. Mr. Kawamukai’s book is fun, but too comprehensive to be memorable.

また東工大

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by 卓 坂牛

坂本一成80歳のお祝いOB会。安田幸一模型展。東工大土木建築棟見納め。Kazunari Sakamoto’s 80th birthday celebration OB party. Koichi Yasuda model exhibition. Last look at Tokyo Tech’s Civil Engineering Building.

倉方レビュー

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by 卓 坂牛

自宅に戻って、坂牛卓さんにお贈りいただいた新刊『教養としての建築入門』(中公新書)を読了。
一言で表せば「これが建築という世界の最良の中心です」と、多くの方に伝えたくなる一冊でした。

「入門」というタイトルにもかかわらず、内容は、かなり多くの事柄を駆け抜けています。
坂牛さんらが翻訳されたエイドリアン・フォーティーの複雑な建築論が的確に要約されて姿を見せたかと思えば、料理やアートと建築の接点に迫り、私も好きな「風の塔」や「日比谷ダイビル」といった日建設計時代の担当作を含む自作が現れるといった具合に。
ここに無縁なのは、難渋ぶって他領域に首を突っ込んだり、甘くベトついて自分を語ったりといった態度です。

端正な文体と整理された論理で、多方面の事柄をつなげています。あまりに上手いので、まるで人為ではなく、自然であるかのようです。しかし、通常では出会わないような意外な接続であることは、少し考えれば分かるはず。
ストレスがなく、単純ではない動線が設計されています。一度、通過して終わるものではありません。読者は何度も、本の中を駆け抜けたくなるでしょう。
利用者の成長に応じて、別の姿を見せていく。そんなつくりの本です。優れた設計がそうであるように。

書かれている内容はもちろんですが、クールで豊かなこのスタンスこそ、建築という世界の最良の部分だと実感しました。
それが新書という手に取りやすい形で世に出たことの意味は大きい。
多くの人がこの本から、建築の世界に正しく入ってもらいたいと思うのです。

平瀬レビュー

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by 卓 坂牛

3つの視点に共感するというレビューは嬉しい。I’m happy to see a review that sympathizes with the three viewpoint

修士論文

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by 卓 坂牛

TUさんの修士設計審査、岩澤さんの博士論文最終投票、終了。明日は学生が遠征しわたしはズーム参加、明後日父母会、その次組合総会、いつまでも終わらないなあ、Ms. TU’s master’s design review, Mr. Iwasawa’s doctoral dissertation final vote, finished. Students will go on a road trip tomorrow, and I will participate in Zoom, the day after tomorrow, the parents’ meeting, and the union general meeting, it will never end.

窓メディア

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by 卓 坂牛

教え子が翻訳したメディア考古学なる本を手に入れた。今書いている本の中に窓メディア論という節があり、それを膨らますヒントを探す。I got a book called media archaeology translated by a student of mine. In the book I’m writing now, there’s a section called window media theory, and I’m looking for hints to expand it.

資本論

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by 卓 坂牛

昨日座談会で資本論の話をしたら、続くガーデンパーティーで質問に来た留学生がいた。こういう時日本人は食いつきが悪いな。スェーデンと中国の留学生。今時の優秀な中国人はヨーロッパ人より英語が上手い。資本主義と社会主義の混ざり具合のいい塩梅はどこかという話しになった。どうも北欧社会民主主義は理想的。中国の国家資本主義は経済は発展するが息苦しい。日本は経済も福祉もダメなダメダメ国に堕している。そんな国に何を学びに来たか?興味深い。Yesterday, when I talked about capital theory at a round-table discussion, there was an international students who came to ask questions at the garden party that followed. At times like this, Japanese people have a bad appetite. Students from Sweden and China. Today’s talented Chinese speak better English than Europeans. The discussion turned to the question of where to find a good mix of capitalism and socialism. Nordic social democracy is ideal. China’s national capitalism is suffocating even though the economy is developing. Japan has fallen into a useless country with poor economy and welfare. What did you come to study in such a country? Interesting.