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by 卓 坂牛
朝から市の委員会に出席。昨今このての委員会はすべて公開。新聞社も入っている。内容は市民会館の建て替えに関するものである。今日は一回目なので建て替え決定までの経緯が市側から説明された。すでに55年ほど経っているのであと5年たつと寿命という説明がされたのだが、「そうだろうか?」とやや疑問。まあどうでもいいような建物ならいざ知らず。宮本忠長、長野帰郷後最初の渾身の一作である。それだけに「そんな簡単に壊していいの?」と思わざるを得ない。先日宮本氏と建て替えの話をした時も「あのファサードの精度のよいプレコンは湊建材のものなんだ」と誇らしげに語っていた。湊と言えば僕も使ったことがあるプレコン屋のトップである。あの繊細で美しいファサードは職人芸である。今では作れないだろうその表情はプラスティックで固めてでも残すべきである。木造、瓦、しっくい、は一生けん命残そうとするのだが、近代建築の遺産はどこでも冷たく放置される。問題である。まあさまざまな要素が検討されてこの結論に至ったのであろうから今更楯突かないけれど、少なくともこの場所に立ち上がる新市庁舎にはこの建物の痕跡をなんらかの形で刻み込んでほしいとの要望を述べる。委員会後駅で昼食。周辺が物々しい。改札の周りにはspがざっと10人はいる。後で知ったが皇族が来たようだ。東京に近付くほど天候が悪化してくる。台風に向かって進み東京はかなりの暴風雨。しかし夜間になると静かになった。台風の目に入ったのだろうか?
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by 卓 坂牛
アルベルト松本『アルゼンチンを知るための54章』明石書店2005なる本を昨日東京駅の丸善の1階で買ってきた。今まで4階(洋書)か3階(美術、建築、哲学、語学、新書)でしか本を買ったことがない。結構限られたものしか読んでいないことに気がついた。さらに中南米の書架に行くとほとんどがブラジル、メキシコであり、アルゼンチンの情報は結構少ないことが分かった。日本との関係が少ない国だからか?ワインの生産量もかなり大きいけれど日本への輸入は少ないようだし。
昼頃かみさんと選挙に行ってからやっと直ったパソコンを取りに行きセットアップをしていたら夕方になった。昨日までの学会の疲れが抜けずどうにも体が動かないのだが、へたった体を引きずって長野に向かう。車中本を読み始めたのだが、よみかけのページに指を挟んだまま眠りにおちいり気がついたら長野である。選挙速報を携帯で見ると民主圧勝の報である。それにしてもドラスティックな変化である。資本の再分配という点からみると世界的に見てアメリカとともに低レベルな日本を変える意味で僕も民主に一票を投じたのだが、果たしてその実行による弊害がどのように現れるのかは気になるところである。
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by 卓 坂牛
午前中,学会の司会をワンセッション行い、後の発表を聞く。名工大の「domusu」写真分析が僕等の方法と同類だった。終わると発表者が僕のところにきて僕等の研究が大部参考になったと言っていた。我々のかけ出しの研究も少しは人の参照されるところになったようである。うれしいと同時に責任感を感じる。ところで大会発表での意匠論の8割は坂本研究室出身者の系統である。これは少々由由しきこと。坂本先生の確立した方法論が受けつがれているのは、それはそれですばらしいことだが、意匠のようなきわめて多角的な分野はその性質と同等に様々な方法論がありうるはずである。であるなら、そういう方法論の多様性を批判的に検討する土壌があるべきだと思う。もっと多くの考え方の参入がこの分野を活気あるものにするはずである。終了後昼をとって仙台駅へ。JRに就職したobの平岩君とやまびこで東京へ向かう。長野に2泊はいつものことだが、それ以外の場所だとひどく長く感じる。東京がとても混雑して見える。久しぶりに丸善に寄り、本を物色。アルゼンチンの地図や歴史書などを買いこみ宅配。渋谷に向かう。今晩は東京で就職した研究室obの集まり。1期生から数えて5期生まで。加えて日建でバイトしている3年生も含めて12人集まる。就職すると言うことが急に大人びるから不思議なものである。ちょっと前までは子供みたいだったのに。
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by 卓 坂牛
管野美術館
午前中、仙台建築巡り。ツキハシさんに教えられた阿部さんの管野美術館、宮城スタジアム、原さんの県立図書館を見る。管野美術館はとんでもない細い道をぐるぐる回りやっとたどり着く。エンボス鉄板をくみ上げ床、壁、天井全てが鉄である。小さいながら空間の流動性が体で感じられる。スタジアムは昔我々も参加して佳作で負けたもの。負けおしみではなく我々の提案も負けてはいないと感じた。図書館はちょっと大味だが原さんらしい。午後は学生の発表をあっちこっちに移動しながら聞きつつ、質問感想を述べる。デザインで少し批判をした方の指導教員が小林克弘先生だった。終わると丁寧にあいさつに来られ恐縮。もちろん感想も批判も興味深く、レベルが高いからするのであり、そのことを先生にもお伝えする。一度ホテルに戻りシャワーを浴びてから坂本先生の弟子たちの会へ。奥、塚、貝、寺、などなど、構成論、スケール論、制度論と話は尽きない。しかし現実の実体観察だけでは結局論文の面白みは無い。そこからいかに創作論への可能性を生み出せるかがポイントである。来年の大会はいかにオモシロイ論文を書けるかそれぞれ頑張ろうとの決意で〆。
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by 卓 坂牛
寝ぼけまなこで5時半に家を出る。東京駅で飛び乗った電車が走り出す直前で「とき」であることに気付き慌てて飛び降りる。間一髪。危ない危ない。隣のやまびこで仙台に向かう。福島までは『グローバル定常型社会』を読み続けたが、そこで力尽き眠りに。今日は建築学会のデザイン部会の司会。午前中にワンセッション司会を行い学生と昼食。午後、もうワンセッションの司会。午後のセッションは植田実さんがゲスト講評者として参加。午後のセッションの発表者一人一人に丁寧なコメントを頂いた。植田さんのコメントはとにかく誉める。どんな案でも良いところを見つけては誉める。自ら「誉め殺しの植田」とおしゃっていたが、そのしゃべりはお見事である。最後に植田さんから優秀賞が二人選ばれると突然アナウンス。ここでは信州大からも竹森君が発表を行っていたが、見事にこの優秀賞に選ばれた。彼の独特なスケッチとリアリティの高さが評価された。お見事。植田さんとは初めてお会いするのでごあいさつすると「角窓の家」をご存知でここでもとにかく誉められた。いや誉め殺された。会場に来ていた五十嵐さんに明日の建築映画イベントのフライヤーを頂くが明日も過密スケジュールで多分見ることが出来ない。残念である。会場である東北学院大学を後にして市内に戻り、今日発表された仙台市内の建物を見ようとしたが仙台も市内は超ラッシュ。一つは見られたが、もう一つはたどり着けず。学生と牛タンを食す。
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by 卓 坂牛
結局昨晩帰ったのは2時半。ゼミが終わってから雑用に追われた。が、今朝も寝坊はできず7時ころ目が覚めた。駅のプロントでモーニングを食べて特急しなのに乗る。車中広井良典『グローバル定常型社会』岩波書店2009を読み始める。進歩成長型社会から定常型社会への提案。よくある話しのようだが、とてもわかりやすく説得力がある。成長しない社会における建築って何なのだろうか?考えさせられる。
松本であずさに乗りかえて塩山へ。強い日差しだが風は心地よい。東京から来たT君と合流し、迎えの車で施設へ向かう。月末県へ提出する図面の最終確認。概ね問題なく1時ころ終わり、施設の昼食(なすカレー)を頂く。次の電車まで時間があったので付近を散策。付近と言ってもほとんどがぶどう畑。僕はこの景色が好きなのだが、少し歩くとぶどう畑の一角に巨大なヒョウタン。2メートルもあろうか?僕の背たけくらいはある。帰りの車中は爆睡。事務所にもどりコンペのスケッチをしこしこ描いてsetenvに送る。明日も早くから学会で仙台。3日滞在なので残りの作業はsetenvさんよろしく。
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by 卓 坂牛
午後長野某市にでかける。あるプロジェクトを市議会議員へ説明。議員と言っても建築に関係する議員数名と思っていたのだが、市議会議員全員だった。50名近くが相手なら助手を連れてくればよかった。議員というのはいろいろな立場があるわけで説明後の質問もそうした党派性を如実に感じさせるものだった。まあそれは仕方ない。6時ころ大学に到着。途中のスーパーで買ったサンドイッチをほお張り7時からゼミ。終わったらぴったり0時。
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by 卓 坂牛
昼に雑用で新宿の銀行に行ったときはひどく暑かった。ところが午後1時間だけとんでもない雨が降り、あがると急に涼しくなった。瞬時の通り雨。夕方setenvがやってきて月末しめ切りの瀬戸内芸術祭のコンペの打ち合わせ。先日読んだノーベル賞の話しでは下村さんの最初の実験テーマは海ほたるだったとか。瀬戸内を旅してきたsetenvは海ほたるにいたく感動していたようなので何か出来ないかと考えたが、あまり発展せず。やはりテーマは音。それにピンボールと群島を融合させる。ちょっと面白くなってきた。
先日手帳の一部が切れて無くなりここ2か月のスケジュールが消えた。ゼミと学会と学科会議と海外出張以外は分からなくなってしまった。今後2か月の間に失礼があった場合はお許し下さい。
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by 卓 坂牛
朝一番で甲府に。10時から4時までまたまた昼をはさんでミーティング。なかなか先の見えないプロジェクトである。さてどこに着陸するのやら??補助金事業は分からないことが多すぎる。
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by 卓 坂牛
8月22日
朝から八潮でミーティング。午前中は学生の作成した市内10か所でのモデルハウスの発表とそれに対するエスキス。午後は市民の方を対象にした建築スクール。夕刻A0翻訳チームの天内君の結婚披露宴へ。外堀のキャナルカフェにて。日建時代よくここでパーティーがあったが行ったことは無かった。素敵な場所だが少々暑い。最後にカップルからのプレゼントで外堀に花火があがったのには驚いた。こんな演出ができるとは?