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Oct 2009

もの書きは大変

On
by 卓 坂牛

1時に塩山に着く。朝東京は涼しかったが塩山は快晴で暑い。テーテンス事務所の方3人と施設へ向かう。予算書の話を終わらせ、今日のメインテーマである設備システムの方向性の検討。ガスか電気か?1000㎡程度のこの施設ではGHPがイニシャルもランニングも有利との見解。GHPを使うのは初めてなのでちょっと不安。夕方の電車で皆は東京へ、僕は長野へ。今週は山梨から長野へ向かう日が続く。車中昨日の読みかけ本を読む。『日本の統治構造』は面白い本だが、後半部は少々細かすぎて僕には不要な情報が多い。新書は新書程度の書き方でお願いしたい。飽きたので竹内さんの本で知識のアウトプットの方法を読む。ものを書くときは先ずは誰に向かって書くかが重要であると記されている。先ほどの本を思い出し、新書は門外漢を念頭に置かなければと思う。次にプロのもの書きとは何かという話が書かれている。印税だけで食べていける人がプロと呼ぶにふさわしく、サイエンスライターでそう呼べる人は彼を含め日本に10人はいないそうだ。文学の世界でも今や印税だけで生きていける人は少なく、大変なので大学の先生との2足のわらじが結構いるらしい。確かにねえ。本当のプロはそれだけで飯が食える奴でなくては。昔、音楽をやっていた時。僕の先生が「私はプロとは言えない」と言っていた。その方はもちろんコンサートもやるような人だったが、「プロは人に教えている時間などない」のだと言っていた。
芥川賞を受賞してもその中で残れるもの書きは一握りだそうだ。建築学会賞受賞して建築やめた人など聞いたことがないし、大学の先生やっているから2流と言われることもない。いやーもの書き目指さなくてよかった。