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Dec 2015

大掃除終わり

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by 卓 坂牛

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今年は
① 春に建築の規則の英語版がやっと完成。
② 6月末にパインギャラリーがインターナショナルアーキテクチャーアウォード受賞。久しぶりの大きな賞。
③ 7月にバルセロナでレクチャー、シンポジウム。レクチャーにデンマークで建築を学ぶ甥っ子が訪れたのにはびっくり。
④ 9月にブエノスアイレスに理科大生を連れて行きパレルモ大学の学生と一緒にワークショップ。市内のスラム調査は貴重な体験。帰りにチリにより地震にあう。
⑤ 12月に3年かけて作った『建築プレゼンのグラフィックデザイン』を上梓。売れ行きが良いのは嬉しいおまけ。
⑥ 12月にオーストリアからエルンストが教えに来てくれてねちっこい設計魂を見せてくれたのに感激。
⑦ 年末も押し迫りマドリッドの友人ベレンとジェフが子供連れで来日し東京横浜を案内。自作も篠原先生、坂本先生の作品も見せられたのは嬉しかった。
今年読んだ本は95冊くらい。少し少ない、おそらく海外に行く時間が多く、読書時間が減ったためなのと、学会の著作賞審査で審査本を読むのにとても時間を取られたからだと思う。来年は大学も金町のみとなり、時間を有効に効率的に使いながら楽しく生産的に過ごしたいものである。
夕方テラスを高圧洗浄機でお掃除してから近くで年越しそばを食べる。

紀伊国屋だと何を買っていいかわからない

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by 卓 坂牛

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午前中兄貴、親父と会い娘の留学の資金の話をする。金はいくらでもあるわけでもない。皆で節約しないと。昼を食べて紀伊国屋で本を買う。いつも行かない本屋だと何がどこにあるかわからず買う本の勘が働かない。帰宅してクロード・レヴィ=ストロース、今福龍太『サンパウロへのサウダージ』みすず書房2008を読む。レヴィ=ストロースはサンパウロ大学の教員としてブラジルに来て休みの間に奥地に入って調査をしていた。サンパウロにいるときは街の中の写真を多く撮り残していた(30年代)。それを今福氏が追跡して65年後に同じ場所を撮影して比較している。都市の物理的な変容、人々のファッションの変化、道路の舗装、樹木の成長など時間が変えたものが見えてくる。続いて朝日新聞大阪社会部『ルポ橋下徹』朝日新書2015を風呂で読む。橋下の言う大阪都構想をよーく読ませてもらったが、読んでもそれを行うことのアップサイドとダウンサイドが見えてこない。それは彼自ら言うように政治家としての落ち度なのだと思う。」

モネオ家族と建築ツアー

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by 卓 坂牛

IMG_7416151228%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%82%AA.jpg本日はスペインからのお友達を連れて建築ツアー。
ベレン・モネオ、ジェフ・ブロック夫妻とその子供達。
ベレンはスペイン人だが学部がイェールで親父さんが
ディーンとしてやってくると知り、院はコロンビアに移る。
ジェフはアメリカ人でコロンビアで二人は知り合う。
そして今はマドリッドで事務所を開いている。
僕らは2013年にグアテマラの建築会議で会う。
僕とベレンはアメリカ大陸以外から招かれた建築家
で1週間行動を共にして仲良しになった。
以下本日見に行った場所と彼らが褒めた点。
・ リーテム東京工場:工場を解放する考え方
・ ヤマトインターナショナル:レイヤー
・ 横浜大桟橋ターミナル:構造
・  チャイナタウンでランチ:美味しい
・ 大倉山の集合住宅:共用空間
・ 東工大百年記念館:IMPRESSIVE
・ 東工大蔵前工業会館:大学をオープンにするアイデア
・ 東工大図書館:地下に埋めたの点
・ 芝浦ハウス:コンセプトとディテール
・ 表参道で安藤忠雄、青木淳、SANAA、ヘルツォーグ、隈研吾
日本の建築はポルトガルと共に現在世界ナンバー1とリップサービス。
最後にゲーリー展を見る。数年前にビルバオグッゲンハイムでゲーリーの還暦のお祝いがあったそうでベレンの父ラファエルも出席したそうだ。ちなみにラファエルは78歳でまだ元気とのこと。

OFDA

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by 卓 坂牛

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OFDA忘年会で伊坂さん、長島さんがゲストでこられました。長島さんが素敵なお花を持ってきてくれました。ありがとう。やっと新しい場所ができました。

ホメイニ政権下での自由

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by 卓 坂牛

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アーザル・ナフィーシー市川恵里訳『テヘランでロリータを読む』2006(2003)白水社を読む。1979年にイラン・イスラーム革命が起こり、ホメイニ氏がイラン・イスラーム共和国が樹立されてから、イスラム戒律の教えを厳しく守るような政策となり、特に女子の自由はそれ以前にくらべて制限された。テヘラン大学で教鞭をとっていた著者は自由に欧米の小説も読めない状況で、自宅で密かに勉強会をしていた。その中でもナボコフの『ロリータ』を最も重要な書と考えていた。
宗教が自由を縛るのはやはり間違いである。おそらく、マハメドの教えにそういう自由の束縛があるわけではなく、政治的な利用のされ方でそうなっているのではなかろうか?

バルセロナ、ゲント

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by 卓 坂牛

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バルセロナの事務所で働いてきた宮前くんとベルギーの事務所に行っていた大村くんからそれぞれの国の仕事と生活を話してもらった。作っているものも考え方も違う。それは単に個人差なのか国の差なのか分からないけれど面白い。報告を聞きながら鍋で一杯。

ノブ

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by 卓 坂牛

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最近信大時代の教え子によく会う。今日は日立設計で働いている加藤君と会う。去年日立設計で講演してコンペの指導などしたのが日立設計50周年誌に掲載されたのでその御礼とのこと。50周年記念ラベルが貼られたワインを持ってきてくれた。ありがとう。

Y字路の先っぽ

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by 卓 坂牛

IMG_73761524y%E5%AD%97.jpg午後から自転車で神楽坂へ。3つ会議を終えてから卒業設計のエスキス。残り1ヶ月を切った。自転車で大学へ行く道は靖国通りから外堀通り。その切り替わる少し手前に大きなY字路がある。このY字路に中層ビルが建っている。しかしニュヨークのフラットアイロンビルのように敷地を一杯に使った三角形のビルではなく台形のビルである。先端の部分はこの写真の通り広場である。
この土地は一体だれのものだろうか?ビル所有者の土地なのか?もしそうならここまで使わなかったのは三角形は使いにくいから?この土地の先端には交番があるのでもしかすると公の土地?この広場的な場所はジョギングコースにしている僕にとっては実に一休みするいい場所である。ビル所有者の土地なら町に貢献しているしいい場所作ってくれてありがとうである。

富士吉田共同研究プロジェクト

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by 卓 坂牛

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富士吉田市製氷工場コンヴァージョン共同研究プロジェクト。最後の追い込み。と思って来たけれど、まだやることは沢山ありそう。現場では卒計やらなきゃならない4年生からM1、M2がボード貼ったり、間伐材釘打ちしたり、ご苦労様。学生無しでは竣工しない。クリスマスの日にはかなりの学生が投入されるもよう。しかしプログラムからデザインからディテールから施工からクライアントと一緒に考え作り上げるなんてそんな経験は大学では滅多にできない。本当に素晴らしい教材。

サンパウロの建築家から学ぶ

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by 卓 坂牛

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来年の話ですが、1月22日の夜にブラジル大使館で若手サンパウロの建築家たちを紹介しながらか彼らから学ぶというシンポジウムを行います。駐日ブラジル大使は建築に精通されており、私もサンパウロでの経験から少しお話をしながらディスカッションをいたします。お時間のある方はぜひご参加ください。大使館で行うので予約が必要です。
また追って展覧会も企画中です。
■概要
2015年は日本とブラジルとの外交120周年を記念して両国の様々な文化交流が積極的に行われた年となりました。翌年の2016年はリオデジャネイロでのオリンピックなど、世界的にもブラジルが再び注目を集める年になります。
2015年には建築分野での文化交流の一貫としてブラジルの偉大な建築家故オスカー・ニーマイヤー、故リナ・ボ・バルディらの展覧会が東京にて開催されました。多くの建築家の方はブラジルを代表する建築家のことはよく知っているものの、地球の裏側に位置するその他のブラジルの建築家についてはあまりよく知らないというのが実情ではないでしょうか?
この度はよりブラジルを知り、思慮を深める機会を設けるため、日伯建築展実行委員会を組織し、ブラジルの都市と建築のあり方をブラジルの建築家の実践から学ぶこととして、特にサンパウロで活動する建築家らに焦点を当て、彼らの活動を紹介する機会を設けることに致しました。
サンパウロの大学であるEscola da cidade の協力のもと、世界巡回展であるPanorama of Brazilian Architecture展の日本での開催準備として、この度はブラジル大使館様のご厚意により、大使館様のイベントホールを利用し、巡回展からピックアップしたブラジル建築家をサンパウロの都市の変遷の歴史と関連づけて紹介致します。また実際にサンパウロを訪れた際、ブラジル建築から学んだことを、南米に精通する建築家で東京理科大学坂牛教授よりスライドレクチャーにて紹介致します。
日本の建築がブラジルから何を学びそして、何を伝えられるか?本企画にて建築分野でブラジルと日本が交流する意義を考える機会となり、実践へのきっかけとなることを期待しております。
■タイトル
Learning from the Paulistas-サンパウロの建築から学ぶ
■日時
2016年1月22日(金)
17:45~ door opening
18:00-20:00 slide lecture & syposium
■場所
駐日ブラジル大使館
地下一階イベントホール
■定員
60名
■主催
日伯建築展実行委員会
代表:
中川大起, 建築プロデューサー
日本側キュレーター:
塚越智之, 塚越宮下設計
ブラジル側キュレーター:
Luis Felipe Abbud, lecturer at Escola da Cidade
日本側アドバイザー:
坂牛卓教授, 東京理科大学
ブラジル側アドバイザー:
Prof. Ciro Pirondi, director of Escola da Cidade
協力・後援:
駐日ブラジル大使館
東京理科大学
Escola da Cidade