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Apr 2016

バルセロナ・カーシェアー

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by 卓 坂牛

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一段と狭いアエロフロートに詰め込まれてやっとバルセロナに到着。この地もすでに4回を数える。今回はエンリックの論文審査のための短期滞在である。夜の11時着が少し遅れてロビーに出てきたら12時近いがエンリックが迎えにきてくれていてシェアリングのカーでホテルへ送ってくれた。シェアリングカーは様々な駐車場の一画においてあってどこに返してもいい。この写真はホテル近くの駐車場。ここに乗り捨てホテルまであるいて5分である。便利だねえ。

広い部屋

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by 卓 坂牛

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ゼミ2週め、僕らは毎週2回、月金の午後にゼミをしている。月曜日は卒論、修論。金曜日は輪読、設計。研究室の人数が今年は例外的にふくれあがり加えて研究棟のゼミ室が狭いのと天井吸音が無くて声が届かないのと外部に向いた明るい窓がないので、最近講義棟の上層階の空いている広い部屋をお借りしている。音が響かず、視界が広くて気持ちいい。

遺伝

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by 卓 坂牛

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大森(元新建築編集長)さんが作ってくれた茜の家のフォトブックには見開き横使いの写真がある。30センチ角の本だから横30センチ、縦60センチの写真である。そのレイアウトに驚いていたらそのレイアウトは石堂さん(だいぶ昔の新建築の編集長)が篠原一男の「未完の家」を新建築でレイアウトした時にとった方法だと教えてくれた。早速今日生前篠原一男からもらった新建築の抜き刷りを調べてみると、それは「未完の家」ではなく「篠さんの家」だった。茜色の高い天井から落ちるトップライトの光という構成は金色の亀裂空間の高い天井から落ちるトップライトの光とよく似ているのに気づく。うーん。まったく気がつかなかったのだが遺伝か?

坂町トーク

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by 卓 坂牛

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夕方OFDA2Aで月一回の坂町トーク。食事をしながらワインを飲みながら各自の最近の仕事をレビューしました。木島さん、宮さん、宮さんのところで働き始めたHさん、N君は熊本からスカイプ参加。彼は5時から坂茂さんと田中さん平瀬さんと打合せということでスイカイプ修了。S君は今日は実家に帰り不参加。宮さんの美味しい食事をいただきました。

若者の矜持はどこへ

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by 卓 坂牛

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僕らが学生時代の卒業設計では再開発というのは美しい響きを辛うじて残していた。しかし現在は既存の町並みを一掃するような再開発をテーマとする卒業設計は皆無である。そんな今、未だに再開発で町が壊れていくのは企業レベルでは30年前の価値観が更新されていないからである。
それ自体十分問題だが、そういう事実を知りながら、そういう会社に身売りする若者が後を絶たないことはもっと問題である。彼らの矜持はどこにあるのか?

スケッチ紙ジグ

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by 卓 坂牛

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3月にウィーンで教えていた時、A1より一回りくらい小さいパッド紙をくくりつけスケッチしてスケッチがいっぱいになると破って次のパッド紙にスケッチを描けるというジグがあった。日本でそういうものを探すと出てくるのはイーゼルである。イーゼルだと安いものは不安定だし、大きい木製のものだととんでもなく高い。そこでウィーンに一緒にいった学生に作ってと頼んだら作ってくれた。世界堂で売っている幅50センチ縦70センチくらいのスケッチ紙(この紙がなかなかいいテクスチャー)の閉じしろの螺旋に金属棒を差し込んで上部にくくりつける。描き終わるとめくり上げ後ろ側に送れる。木造の足の下にはキャスターがついていて移動可能。なかなか上出来。ありがとうございます。

小西さんの体感した熊本

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by 卓 坂牛

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大学院製図の前期はコンピューテーションを活用した構造デザイン。竹中さんと小西さんが先生で今日は小西さんのレクチャー。最初に地震の話となり、彼は本震を現地で体感した。というのも、佐藤光彦さんと熊本駅前に広場の屋根を作っているからである。余震に反応して現地に飛んで本震を体感したそうだ。ホテルのテレビも冷蔵庫も水平に1メートル飛ぶように移動したそうだ。このエネルギーなら建築は壊れると思ったそうだ。

大分は熊本ほどではないが

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by 卓 坂牛

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甲府の社会福祉法人の理事長加賀美さんの紹介で大分の社会福祉法人の事務局長さんにお会いすることとなった。相談事は施設の今と未来のことである。現状の施設は緑が多く素敵なところだった。以前玉川さんの設計した別府の光の園を見せてもらった時も緑が多いと思ったがこの施設もそうである。そして大分独特の強い日差しをこの緑が遮っている。
今回の地震でひさしの一部が崩落したり、瓦の一部がズレ落ちたりしているようだが致命的な損傷はないようだ。しかし地面にうっすらと亀裂が入っているのはちょっと不気味である。

この未完感!

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by 卓 坂牛

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青木さんの新しい作品集をリクシルの方からいただきました。中をきちんと読んでいませんが、写真があまりにナチュラルなのに今まで以上に驚きです。ナチュラルといえば装丁がまるで作りかけみたいな未完の感じなのにはびっくりです。

堤清二の屈折

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by 卓 坂牛

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御厨貴、橋本寿朗、鷲田清一編『我が記憶、我が記録—堤清二✖︎辻井喬オーラルヒストリー』中央公論新社2015を読み驚く。彼のものの見方は右左ではなく人間としての一生懸命度だという点。でもそれは否応なくやらされた親父の秘書だったり、無理やり継がされた西武百貨店によるのだろう。驚くのはかなり若くして堤の籍を抜き、康次郎の遺産を受け取らないという一筆を書いていることである。本書にはそのコピーが載っている。