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by 卓 坂牛
軽井沢の別荘の最後のネーミングをどうするか悩んだが当初の予定通り「軽井沢トンネル」とした。東京からやってきたクライアントが軽井沢の自然(南の庭)に通り抜ける井戸のような空間がこの建物である。村上春樹の『ねじまき鳥のクロニクル』に出てくる井戸のことを建築を作るときにいつも思い浮かべる。どこか違う世界に行ける建物にしたいと思うのである。そんなトンネルがここではできたと感じている。大森さんにいつもまとめていただくフォトブックが出張前にギリギリでできました。これを持ってリマ、サンチアゴ、アスンシオンに明後日出かける。
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by 卓 坂牛
大学院の留学生の件で宇野先生と神楽坂でお話をした後元新建築の編集長の中谷さんと教育環境研究所の廣瀬さん、建築家の香月さんと木造建築の話をするというのでご一緒した。大森さんの前の編集長だった中谷さんは歩く建築史のような方で面白い話満載だった。またお会いしましょうということになりお別れした。宇野先生に言わせると坂牛と中谷さんが初対面という事実にジェネレーションの溝があるとびっくりしていた。そうなのかもしれない。それはひとえに僕が出不精だたということなのだろうけれど、知っていそうなところがいろいろと切れているということもあるものだ。
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by 卓 坂牛
元朝日新聞記者、稲垣えみ子『魂の退社』東洋経済新報社2016は50にして朝日を退社した著者の退社理由が綴られる。バブル時代に入社し、大坂で金をふんだんに使う取材と生活をし、ある日香川に転勤となり生活が一変して、会社に依存することに明日を期待できなくなり退社を決意する。38にして退社を決意した私としては50は少々遅いという気もするが、しかしそれでもこの時期に退社を決意するにはかなりの勇気が必要であり敬意を表する。未だに会社に忠誠を尽くし、転職はタブーというのが日本の会社社会である。そして会社に入ることがすばらしく、会社が経済を活性化して会社が金を儲けることを日本の最重要課題にしている安倍さんの目標は我々の既成概念からすればまったくもって当然の方針なのかもしれない。
「しかし」、と著者は言う。「会社社会はまったくもって幸せを招かない」。
同感である。会社社会を乗り越えなければならないのである。人より偉くなる、人より儲ける、人事と金に縛られた会社社会は緊張と精神の病を生むだけである。そんなことは皆わかっているけれどやめられない。麻薬のようなものなのである。どうしたら辞められるのだろう??会社社会。
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by 卓 坂牛
配偶者と約束していた渋谷の奥の方(神山町あたり)に行ってみる。雑貨屋さんや本屋さんや家具屋さんの奥がガラス張りの明るいオフィスになっているのが面白い。事務室を隠さない。かっこいい仕事場をインテリアにしてしまうところが今っぽい。働いている人と話していると明らかに働き方がだいぶ変わっているなあと感じる。そこで昼を食べてから佐河君の出産祝いとペルー、チリ、パラグアイへの土産を買うべく東京駅のkitte に行ったら相撲をやっているではないか。なんと白鵬対白竜がむすぶの一番(この写真)。相撲見たの実は初めて。
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by 卓 坂牛
昼に事務所にフェデリコがきてエクアドルでのワークショップ打ち合わせを行う。フェデリコはすでに2回この国でWSを行い実際に小さなポータブルアーキテクチャーを作っている。そのスピリットを継承し、イマージェンシーポータブルアーキテクチャーを使用後に違う用途に変えることが可能なものを作ろうと考えている。キーワードは、フレキシビリティ、ライトストラクチャー、ポータブル、マルチパーパス、しかしヴァナキュラーである。参考にすべきは、ヨナ・フリードマン、アーキグラム、セドリック・プライス、メタボリズム、ジャン・プルーベなどである。用意すべき部材は現在検討中だが、スチールパイブ、木、ベニヤ、ジョイント部材としてのスチールジグ、ラバーストリング、溶接、ロープ、現地調達繊維などなど。大まかな方針は固まったので詳細はこれからフェデリコの教え子のエクアドルの建築家とコンタクトをとりながら決めていく。予定地はキトから車で2時間ほどの都市オタバロである。その県の知事からインヴィテーションが届く予定である。11月と3月が候補である。学生を連れて行けるのは3月だろう。
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by 卓 坂牛
学会中は会場で色々な人にお会いするのが通例。しかし今回は会場の外でばったり色々な人に会うのでびっくり、中日の夕方は平瀬さんの家のリノベを見せていただき、そこでシャンペン飲んで、中洲に食事に行くと座った隣が松岡さんで、そこを出て屋台に行ったら座ったとなりが栢木研の人たち。このコンパクト感がいいねこの町は。
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by 卓 坂牛
午前中学生発表を3つ見て、昼意匠小委員会の会議に出て13:30から司会やって、もう一つ学生の発表聞いた。論文は欠席が多く質問時間が多く、デザインは金田さん、土居さんなどの講評者が来てくれてやはり活発な議論があった。終わって太宰府へ。牛を撫でてきました。
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by 卓 坂牛
学会九州を利用し恒例建築ツアー。今日は平瀬有人さん設計で一昨年のSDレビュー入選作品。富久千代酒造の改修を見せていただきました。百年の物質感は強い。ありがとうございました。名酒鍋島も手に入れました。
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by 卓 坂牛
Wimaxが来月解約月なのでソフトバンク光に変えることにした。そういう人が多いのかどうか知らないが、工事までほぼ3 週間待たされてやっと今日午前中の予約を取り付けた。9時半頃工事の方が二人来られて終わったのは12時半。たっぷり3時間かかった。電話のジャックから光ケーブルを呼び線とともに入れて引っ張れば良いなんて思っていたらそうは問屋が卸さない。ジャックのあるところすべてのボックスの裏側にジャンクションボックスがありそこで線がスタックするのである。と言うわけでなんとすべての電話線取り出し口を開けなければならなくなった。そしてそれらは全て家具の裏側に隠れており、呼び線の音を頼りにその場所を探すこととなった。一つは、着物で満たされた桐の箪笥の裏側、一つはベッドの裏、一つは冷蔵庫の裏であった。各部屋の家具を移動しハウスダストまみれになりがら、やっと終わった。こいういことをするたびに設備メンテナンスのしやすい建物とは?としみじみ思うが設計する段になるとけろっと忘れる。喉元通れば熱さ忘れる。。