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Nov 2016

アルゼンチンの雑誌が建築家協会賞

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by 卓 坂牛

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2年前にアルゼンチンのパレルモ大学に依頼されて寄稿した。それはシルベルファーデン、ビスマン、ロベルトたちが作っていたディテールの専門誌である。技術をフィーチャーしたきれいなブックで「内の家」のディテールとその考え方を英語で送った。スペイン語に翻訳されてきれいにレイアウトして出版された。
その本がアルゼンチン建築家協会の賞をとり寄稿に感謝しますというメールが今朝届いた。寄稿者にもこうしてお礼を送ってくれるのは嬉しいことである。アルゼンチンは中国と違って寄稿すれば必ず出来上がりを送ってくれるしこういう情報も伝えてくれる。このあたりが社会の成熟度の差である。

デンバー

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by 卓 坂牛

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コロラド州デンバーでは普通にマリファナは合法で、人工農園でマリファナを室内栽培している。バスを貸し切ったマリファナパーティーを取材しているBBCのレポートがなんだか滑稽である。僕のいたロサンゼルスも自分で吸うのや個人使用分を所持しているのは合法だったがそれは30年前の話。未だにこんなおおっぴらに吸っている州があるとは知らなかった。

都留の住宅

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by 卓 坂牛

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東京から車で1時間。大月を越えると山梨県都留市につく。都留文科大学があり若者も少しいて文化の香りもある。自然も残りしかしその先の富士吉田あたりほどでは無い。東京にちかくでも都会の雰囲気は無い。と言う東京近郊に今後どういう生活が生まれ、それに対してどんな住宅があるかを地元の工務店、滝口建設と共同研究を始めた。今日はその最初の打ち合わせ。場所はlittle robotと言う滝口建設が経営するカフェ。3時間半終わったら5時。さあ中央高速が混みそうだ。

白の本

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by 卓 坂牛

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『メディアとしてのコンクリート』の次に何を訳すかということで半年近くいろいろな本を収集してはメールでやりとしてやっと決まったのがMark Wigley のWhite Walls, Designer Dresses –The Fashioning of Modern Architecture MIT Press 1995である。少し古い本であるが、モダニズムの本であるから古くてもあまり問題ではない。この本を最初に教えてくれたのはヴァージニア大学のShiqiao Li という中国人のプロフェッサーである。かれは清華大学を卒業してAAで学んだ秀才である。1月のシンポジウムでひときわ鋭いことをいう人だった。その彼が僕のレクチャーで見せた「内の家」の黒い居間の黒を賞賛し、逆にモダニズムの白の話しになり、そういえば同じシンポジウムに出席している Mark Wigleyがモダニズムの白について書いているよと教えてくれたのである。Mark にそのことを訪ねてどんな本かを聞く時間はなかったのだが、建築とファッションの関係にも言及されていてこれまでの単なる過去との断絶というような単純な論理ではなさそうなところが魅力的である。400ページ近い本でその分量に最初から圧倒され気味だが戦力を補強した。シンガポールにいるスチュワート研の岩下君と僕の研究室のゼミに参加してくれていたICUの岸君である。これはパワフル。頑張って2年半くらいで終わらせたいところである。

ラリーの応酬

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by 卓 坂牛

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朝から国内外に計38本のメールを打って力尽きた。ありがたいことに打てば即座に打ち返してくれる方もいらっしゃる。しかし、それをまた打ち返せねばならずラリーが続くと結構しんどい。その上添付ファイルがどっとついてたりすると真綿で首を絞められているようでもある。アルゼンチンから打ち返された球にはPDFが4つも付いていてよく見るとその一つは300ページもあるじゃないか!!Oh my Give me a break!!
しかしこれらはすべて年末から始まるWSの課題書と参考文献。本当にかれらはこういうことがきちんとしていて好きである。

ネオプラトニズム

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by 卓 坂牛

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昔ミナペルフォネンで手に入れたコットンT シャツのように見えるウールのカットソーである。着てないくらい軽く、薄いのにとても暖かい。それなのに6 色の正方形ウール地が縫い合わされた手の混み方。最近作る人のなぞかけが入っているものが好きである。今日の授業でも言ったのだが、なぜ?と問いたくなるような建築の方が楽しい。その問いけが深ーくなれば立派なプラトニズムである。