マンハッタン グラウンド0
前回来たのは2年前くらいだろうか?セントルイスから日本に帰る途中で一泊した。もちろんほとんど何も見る暇もなく旧友に会って終わりである。今回は少し時間があるので変化するマンハッタンをじっくり見たい。今日までまだ暖かいという天気予報なので外を見るグラウンド0にまず行ってみた。地下鉄を降りると突如広がる協会のような空間に目を見張る。カルトラバの肋骨のような空間である。うーん参った。
前回来たのは2年前くらいだろうか?セントルイスから日本に帰る途中で一泊した。もちろんほとんど何も見る暇もなく旧友に会って終わりである。今回は少し時間があるので変化するマンハッタンをじっくり見たい。今日までまだ暖かいという天気予報なので外を見るグラウンド0にまず行ってみた。地下鉄を降りると突如広がる協会のような空間に目を見張る。カルトラバの肋骨のような空間である。うーん参った。
ニューヨークに向かう飛行機のなかで西谷修『アメリカ異形の制度空間』講談社選書2016を読む。アメリカという国がなぜ未だに世界の警察でありたがるのかが分かる。彼らは自由世界と設定したこの地において自由を完成させるためそこにあった社会を排除するという原罪を犯しており、この原罪を隠蔽するには世界中を自由の国にするという彼らの当初のポリシーを完遂させなければならないからなのである。
アメリカとはヨーロッパ社会からはみ出た「自由」の国であり、その「自由」を裏付けるのが人に依存しないということであり、そのためには自らの「所有」によってそれを確立しなければならない。それゆえこの地では所有しているものが多いほど価値があり、そして自由なのである。それを前提に考えればトランプのような41にして資産3000億ドルの男がアメリカ大統領になったのは不思議なことではないのだろう。むしろ遅すぎたとさえ言えるのかもしれない。所有することで自由を獲得する人間こそが尊敬される社会なのだから。(ドナルド・トランプ、トニー・シュウォーツ、相原真理子訳『トランプ自伝』ちくま文庫2008)
ニュージーランドのオークランドにあるオークランド工科大学のアーツ・デザイン学部の学部長Prof. Thomas Micalsannさんhttp://aut.academia.edu/ThomasMicalからメールが来た。自分は建築理論の専門であり、日本に1週間ほど来てジョイントリサーチをしたいということである。すでに助成金を確保できており、いつなら都合がいいだろうかという積極的なメールである。大変嬉しい話だがそれにしてもこの人会ったことも、聞いたこともないのである。ネットで調べるときちんとオークランド工科大学という大学はあるし、この人はアート・デザイン学部の学部長でもあるのだが、それにしても私をどこで知って何をしたいのか?返信のメールを書いてみた。それにしても知らないプロフェッサーからいきなりメールをもらって共同研究しようというのは初めてで驚く
元旦恒例の我がファミリーのフグを食べる会はもともと9人いたのが、2011年の母の他界で8人となった。墓参りが恒例に加わり、兄の長男はオーストラリアの大学を出てオーストラリアで就職し会のメンバーは7人となり、兄の次男がデンマークに留学し、6人となった。そして私の娘が留学し5人となった。次男は春にオーフス建築大学(院)を修了するそうでどんな姿で帰国する(のかどうか怪しいが)のかとても楽しみでもある。
父親はすっかり寡黙になりじっと見つめるとにっこり笑う程度。こちらの言っていることはわかっているのだが言葉での応答はとても少なくなった。しかしフグはよく食べるし、お酒も少し飲むのだから驚きである。今年92歳。いつまでも元気で!