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by 卓 坂牛
NHKの「クローズアップ現代」のニュースキャスターを23年間勤めた国谷裕子さんがお書きになった『キャスターという仕事』を読みながら23年間も続く番組はやはり人で持っているのだろうなと感じた。彼女の実直で誠実で真実を追求する姿勢には頭がさがる。もしかすると彼女が帰国子女で日本的なしがらみや空気を読まない性格によることなのかもしれないと感じた。
ところでこの本の中に高倉健へのインタビューの記録が載っている。その言葉に心打たれ自らそうありたいと感じたので以下それを記す。曰く「いい風に吹かれたいですね。あんまりきつい風に吹かれてると、人に優しくなれないですね。だからいい風に吹かれるためには、自分が意識して、いい風が吹きそうな所へ自分の身体とか心を持っていかないと。じっと待ってても吹いてきませから。吹いて来ないっていうのが、この頃わかってきましたね。」本当にそう思う。いい風は待っていても吹かない。
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by 卓 坂牛
とある都市のマスターアーキテクトという名の相談屋さんをやっている。その市の長い付き合いになる職員の方からメールを頂いた。課長に昇進したこと。マスターアーキテクトの任期5年が終わったけれど契約を更新したいとのこと。が綴られていた。おめでとう、マスターアーキテクト喜んでお引き受けしますと返事をした。返事のついでに何か画期的なことをしましょうよと言葉を添えたら、返信に「なにか画期的なこと」については、是非検討したく、テーマは、「持続可能な地域社会への建築家のあくなき挑戦」と、地方都市の生き残りをかけてとも書いてあった。そんなかなとその危機感にびっくりした。そしてあまり挑戦していない自分を反省してさてでは何ができるのかと自問してしまった。
何か挑戦できることが思い浮かんだら電話してみよう。
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by 卓 坂牛
訳あって四谷の家から赤坂へ引っ越すことにした。自転車で10分くらいである。子供も家を出たのでもっと節約しようという訳である。それと10年も住むと不要なものが家に堆積してなんだか荷物に家賃払っているみたいで馬鹿臭い。もっと身軽になって生きていこうという考えの第一歩で面積は今の半分。でも場所は大学にも事務所にも近くということで千代田線沿線と南北線が交わるあたりである。鹿島デザインの隣の隣というのはなんとも奇遇。お友達がたくさんいそうである。
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by 卓 坂牛
毎日酒瓶をアップするのもなんだが、今日はラム。3年前に僕の研究室に日本政府給費留学生でやってきて今年3月に修士課程を修了して母国に帰ったルイス・フェルナンドの置き土産である。僕がペルーに行く日に会いたいというので羽田で会う?と聞いたら置き土産がたくさんあるというので研究室に置いておきますとメールの返事をもらいリマから帰ると、コヒーと、グアテマラの布とこのラムが置いてあった。手紙にこのラムはグアテマラ一のラムだと書いてある。美味しそう。
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by 卓 坂牛
先日ウィーン工科大学からの留学生、アンナからもらったワインを頂いた。アンナの両親が来日し、プレゼントしてくれた。オーストリアのワインはそれほど有名ではないし、ドイツも有名なのは白なのだが、去年オーストリアに行った時にエルンストが最近はオーストリアワインも美味しいのだと何軒か連れて行ってくれた。このワインもヨーロッパの味でややドライだけれど深みはある。美味しい。
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by 卓 坂牛
執筆中の本に使った参考文献の中から引用に使った本120冊を段ボールに詰める。編集者が引用文が正しいかチェックするためである。さらに本に使った写真のデーター三種類、自分で撮影したもの、上田さんが撮影したもの、ウィキメディアから借用したものを整理してお送りした。その中でもダーティー・リアリズムの説明に使うためにゲーリーのカブリロ水族館の写真を探していたらスライドを発見。スキャンした。この水族館はロサンゼルスのかなり南峰で少々遠いので見ることが難しい。留学時代に見に行ってこのチェーンにひどく興奮したのを思い出す。東京で写真を見るとなんとも粗雑な感じだが、これがLA行くとそう見えないのが不思議である。
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by 卓 坂牛
昼早世した同じ歳の友人更田くんを偲ぶ。200人もの方が来られた。彼は本当に多くの人に慕われていた。午後事務所で中川君と打ち合わせ。案がどんどん良くなる。夕刻八潮の人たちと食事。槻橋さん、次郎さん、曽我部さん、寺内さん、皆様変わらず。槻橋さんは総理の花見に呼ばれたそうだ。御苑には1万人の人が来たとか。夜教え子たちと飲む。NSD,清水建設、日立建設設計で奮闘中。
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by 卓 坂牛
新学期が始まり最初のゼミ。金曜日のゼミは三つの学習プログラムがある。建築本を読むプログラム、建築以外の本を読むプログラム、一時間で設計をするプログラムである。今日の本はヤン・ゲールの『人間の街ー公共空間のデザイン』、ハル・フォスター編、『視覚論』、一時間設計は菊竹さんのスカイハウスを飲食スペースにコンバートするというものである。一時間設計が終わり皆で人の案を鑑賞中。
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by 卓 坂牛
正岡子規の『墨汁一滴』の中に食事の話がある。曰く「何でも大きな者は大味で、小さな者は小味だ。うまみからいふと小い者の方がなんでもうまい」。先日食べたタンポポが絶妙な味だったのを思い出した。
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by 卓 坂牛
夕方からブラジル大使館で大使に新建築内藤さんがインタビューするのでお付き合いしてお話を聞かせていただいた。とても興味深い。ロシャとリナとニーマイヤーの関係とか、彼らのパブリックスペースへの取り組みとか、オリンピックのおかげでてできた8年越しのインフラの改善、そして日本が学ぶべきはテンポラリーな施設建築だというあたり。
その後展覧会「現代ブラジル建築模型展」の打ち合わせ。この展覧会が始まる16日の次の日17日18時から展覧会会場である寺田倉庫で(仮称)リオから東京へ−建築がつなぐオリンピックと都市計画」というシンポジウムを行い、ブラジルスピーカー2名日本からは槇文彦、石川幹子氏が登壇予定。私はモデレーターを務める。是非ご来場を。