ルイスプッチーニ来校
ペルーカトリカ大の先生で建築家のルイスピッチーニを招いて、講演をしてもらった。プレインカの布地に示された装飾パターンを解読して、それを現代建築に応用しようとしている。この手のローカリティ応用するデザインはラテンアメリカの定番でも合うようだが興味深い。その後スタジオを回ってクリティークをしてから食事。ツバメの2人がジョイン。
近代建築のルーツとしての被覆
川向先生から素敵な著書をいただいた。『近現代建築史論』中央公論美術出版2017 裏表紙に隈さんの推薦の言葉がある。曰く20世紀はヴォリューム=体積の時代であり体積は人を幸せにしなかった、今はサーフェイス=被覆の時代である。そしてそのルーツはゼンパーにあった。それを突き止めたこの書の意義を述べている。実は現在翻訳しているウィグリーの白い壁も同様の主張をしている。曰くモダニズムの白い壁は全てを放棄して歴史を断絶した白ではない。白は白という色の衣服なのであると。そしてモダニズムの建築家はみな実際ファッションデザイナーでもあったのだと。もちろんそうした思考のルーツはウィグリーの場合もゼンパーにある。ウィグリー翻訳の参考書としてありがたい。川向先生ありがとうございます。
建築がつなぐオリンピックと都市計画シンポジウム
現代ブラジル建築模型展のオープニングを兼ねて国際シンポジウムリオから東京へ—建築がつなぐオリンピックと都市計画を本日天王洲の寺田倉庫で行った。数ヶ月かけて三宅理一さんのもとで企画を練り登壇するパネラーの人選をして今日に至った。建築評論家でもある中日ブラジル大使のアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ氏、リオのオリンピックへ向けての都市改革を行ったワシントン・ファジャード氏、日本側からブラジリアの日本大使館の設計を行った槇文彦氏、神宮の森に数々の提案を行ってきた石川幹子氏の4人にスピーチをいただきそしてディスカッション。の筈だったが時間がなくなり一言ずつ最後にいただいた。どうなることかとも思ったが、時間や歴史の重要性を語っていただき都市、建築、緑の専門家の立場から深いそして熱い話が聞けて、聴衆も満足いくシンポジウムだったのではないだろうか。
プルーベの組み立て住宅拝見
フランス大使館のご厚意、山名さんのコーディネート、その他いろいろな方の取り計らいで、ジャン•プルーベの組み立て住宅を見せていただいた。64平米の正方形空間は空間としてはなんの変哲め無いけれど、建築を3日で組み立てるキットととして構想したところがとてつもない。だから見所はそれを可能にしている細部だと思う。
多くの建築家が来られていた。そうそう見られるものでは無いだろうから。
ブラジル現代建築模型展
今度の火曜日5月16日から6月11日まで天王洲の建築倉庫にて現代ブラジル建築模型展が行われます。また5月17日水曜日の夕方6時より、<国際シンポジウム>「リオから東京へ」 – 建築がつなぐオリンピックと都市計画 –を行います。ブラジル側パネラーとして建築批評家としても有名な在日ブラジル大使の アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ氏。またリオデジャネイロオリンピックに向けてリオの都市計画に携わったワシントン・ファジャルド氏。日本側からブラジル日本大使館の設計を行い、またオリンピク施設についてはいろいろな発言をされてきた槇 文彦氏。また槇氏とともに神宮の森への提言を行ってきているランドスケープアーキテクトの石川 幹子中央大学教授にお話を伺います。当日は6時から8時までシンポジウム、その後パーティーを行います。会費は2000円ですが多くの方のご参加をお待ちしております。