ルイス・ロドリゲスのスタジオ
ペルーカトリカ大のルイス•ロドリゲスの卒業設計スタジオは社会学的考察を多く含む実験的なもの。僕も2年に亘り参加しおおいに刺激してもらった。私が帰国した次の週からそのスタジオの成果が展覧会となりブックももうすぐできる。キャンパスの外にこんな展示施設を持っているのが羨ましい。
豊島エコミューゼタウン
先日隈さんが勝ったカナダの集住コンペの原型はここにありそうだ。一つのテーマがが確実に次から次へと展開していく様は驚き。豊島エコミューゼタウン(日本設計+隈研吾、2015)はかなりの高額にもかかわらずあっと言う間に完売したらしい。地下鉄、サンシャインなどと地下で直結して低層部に商業、豊島区役所が入る高層マンション。図書館も入っているといいなあと思っていたら地下で中央図書館にも繋がっている。
KENZO
親しい人が膵炎にかかりそれまで経験したことのない腹痛にのたうちまわっわり1週間入院した挙句酒を絶った。「坂牛さんも気をつけて」と言われたた矢先、この本を読み高田賢三も2年前膵炎でパリの病院に救急車で担ぎ込まれ1カ月間点滴のみの生活だったと知った。それを知って少々我が身を反省する気になったかと言うとさにあらず。彼らの生活は僕の20倍はめちゃくちゃな暴飲暴食のようにこの本からはうかがえるから。
今の人は知らないみたいだが、80年代ヨーロッパを旅行していてKENZOを知らないヨーロッパ人はいなかったほど有名だった。そんな彼のこの自伝。何故彼が、日本最初の世界的トップデザイナーになれたのかがわかるエキサイティングな一冊。
SUSTAINABILITY BEYOND
トム・ヘネガンご推奨のマルグレイブの建築論史最新版が届いたので目を通してみる。トム曰く建築論は昔は普通の人や普通の社会のために実態に即した、実態を改善するための理論だったけれどある時それが、理論のための理論となり、そして今ではコンピューターで形を作る理論へと変遷してきたという(ライノをどう使うかなんてどうにもつまらんと彼は言う)。マルグレイブの理論史もおよそ同じような筋道で最終12章はそれを超えてSUSTAINABILITY BEYONDである。我々が去年行った国際会議のタイトルBEYOND SUSTAINABILITYと期せずして同じ。
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