Archive

Jun 2019

ホシノカケラ

On
by 卓 坂牛

大学の同級生稲葉なおとが物書きになった。建築もののノンフィクションを多く書いて日本建築学会文化賞を受賞した。彼は小説も書いている。近刊『ホシノカケラ』はあるミュージシャンとその裏方の物語。かれはビーズの稲葉のいとこだからそこから取材したのだろう。リアリティを感じる話しの展開がノンフィクションのようである。このミュージシャンの苗字「コウダ」がわれわれの仲のいい同級生と同じなのには驚いた。今某設計事務所の役員である彼はこの小説を知っているのだろうか?

富士吉田

On
by 卓 坂牛

富士吉田の氷室をギャラリーにコンバージョンしました。氷を貯蔵するため内装は分厚い断熱材の上にすのこでした。それをまるごと利用して上下移動する照明バトンをつけました。5つに区切られている氷室を繋ぐFRPの逆円錐曲線のトンネルを3カ月かけてセルフビルドで作りました。富士山から流れる地下水の中を潜り抜ける感覚を空間化しようと試みました。構造は長坂さんコンピューテーションを高木さんにお願いしました。

7月20日、21日にオープ二ングをします。最寄り駅は富士急下吉田です。最初の展示はこのギャラリーのメーキングです。わたしも20日に行って御説明いたします。詳細は追って掲示いたします。是非たくさんの方の御来場をお待ちします。

Possible medium

On
by 卓 坂牛

カレンがくれた本その2はわpossible mediums で最近の建築に見られる形のカタログである。しかしそれをメデイウムという言葉で表しているところが重要である。古来形はその形を産むコンセプトを含意するのだがここに並ぶ形にはコンセプトは含まれていない。

さてその形群をあえて日本語で記してみよう。どのくらい心当たりがあるだろうか?

1人工物、2グリッド、3模様、4人体、5線、6平面、7家具、8物語、9プラスティック、10グラフィックス、11原始、12岩、13輪郭、14積層、15パズル、16ヴォリュームである。

 

富士吉田

On
by 卓 坂牛

学生とベレンと富士吉田巡り。新世界、anyplace.work fujiyoshida、サルヤ、リトロボ、浅間神社、能作カフェ、製氷工場、ゲストハウス、ギャラリー、だいぶ作ってきたけど今年もいくつか作る。去年SDレビューに出したFuji Publicも早く作りたい。

建築の見方

On
by 卓 坂牛

カレンは日本に来度にアメリカの旬の情報を運んで来て来れる。今回も3冊の本をくれた。せっかくなので紹介したい。バークレーの助教アンドリュー•アトウッドが書いたNot interesting: On the limits of criticism in Architecture は建築の見方を書いた本。その中に痛快なマトリックスがある。建築を分かりやすいか曖昧か、他と同じか違うかで4つに分け、曖昧で他と同じものはつまらない(boring)。曖昧で他と違うものは混乱(confusing)。分かりやすく他と同じものは癒される(comforting)。分かりやすく他と違うものは面白い(interesting)。結構正しい。いかにもアメリカ。

セビチェ

On
by 卓 坂牛

ベレン、ファビエールたちを我が家に招待してディナー。タコのセビチェを今日朝5時に起きて作った。僕とベレンは7年くらい前にグアテマラの国際会議に招かれその時始めて会い日本大使館の公式ランチに招かれたのだがその時の料理がセビチェだった。グアテマラ日本大使がラテンアメリカで一番美味しい料理はペルー料理だと言ってセビチェと寿司を振る舞ったのを僕もベレンも覚えていた。

H

良寛

On
by 卓 坂牛

ベレンに良寛の詩の意味を教える。日本人は漢詩を読めるのか?若い人は書が書けるのか?学校で書は教えるのか?と矢継ぎばやに質問が続く。

JIA卒業設計展

On
by 卓 坂牛

JIAの卒業設計展を覗く。レモンと違ってこちらは順位をつけるので第一次審査の投票結果の表が貼られていた。時間があまりなく細かいところは見れてないが、力作揃いである。審査委員の大野さんが自律した建築の魅力に言及していた。やはり審査委員の吉村さんがクライアントを想定しない作品の価値を語っていた。どちらもとてもよく分かる。審査委員長の石田さんに話を聞きたかったが叶わず事務局に原稿依頼して次へ。

 

 

西大井の穴

On
by 卓 坂牛

能作さん、常山さんに話を聞きに西大井の穴に伺った。能作さんは数少ない若手の理論家である。かれの環境へのスタンスは末光さんとも、竹内さんとも違う。遥かにコンセプチュアルで物と人間との繋がりを自覚することで、環境を侵食する人間中心主義を否定するという理論である。僕が興味深いのはこの物指向である。

西大井の穴はSDレビューで隣にあったので興味があった。本物はかなりワイルド。ブルックリンの古着屋みたい。

ベレンワークショップファイナルレビュー

On
by 卓 坂牛

ベレンワークショップは今日がレビュー。東大からセン・カン(彼は半期ハーバードでも教えている)。隈事務所パートナーのファビエール。石上事務所のネレアそして常山さん。ゲストクリティークが実に楽しく大いに盛り上がった。自然を都会に組み込むストラクチャーを提案せよというベレンワークショップに学生ももちろん僕も大いに考えた。というのも結局自然とは何かというかなり哲学的質問に最終的には行き着くからである。最後にクリティークがそれぞれ審査員賞を決めたのだがかなりの賞がダブっていたのが面白かった。