富士吉田
富士吉田の氷室をギャラリーにコンバージョンしました。氷を貯蔵するため内装は分厚い断熱材の上にすのこでした。それをまるごと利用して上下移動する照明バトンをつけました。5つに区切られている氷室を繋ぐFRPの逆円錐曲線のトンネルを3カ月かけてセルフビルドで作りました。富士山から流れる地下水の中を潜り抜ける感覚を空間化しようと試みました。構造は長坂さんコンピューテーションを高木さんにお願いしました。
7月20日、21日にオープ二ングをします。最寄り駅は富士急下吉田です。最初の展示はこのギャラリーのメーキングです。わたしも20日に行って御説明いたします。詳細は追って掲示いたします。是非たくさんの方の御来場をお待ちします。
Possible medium
カレンがくれた本その2はわpossible mediums で最近の建築に見られる形のカタログである。しかしそれをメデイウムという言葉で表しているところが重要である。古来形はその形を産むコンセプトを含意するのだがここに並ぶ形にはコンセプトは含まれていない。
さてその形群をあえて日本語で記してみよう。どのくらい心当たりがあるだろうか?
1人工物、2グリッド、3模様、4人体、5線、6平面、7家具、8物語、9プラスティック、10グラフィックス、11原始、12岩、13輪郭、14積層、15パズル、16ヴォリュームである。
建築の見方
カレンは日本に来度にアメリカの旬の情報を運んで来て来れる。今回も3冊の本をくれた。せっかくなので紹介したい。バークレーの助教アンドリュー•アトウッドが書いたNot interesting: On the limits of criticism in Architecture は建築の見方を書いた本。その中に痛快なマトリックスがある。建築を分かりやすいか曖昧か、他と同じか違うかで4つに分け、曖昧で他と同じものはつまらない(boring)。曖昧で他と違うものは混乱(confusing)。分かりやすく他と同じものは癒される(comforting)。分かりやすく他と違うものは面白い(interesting)。結構正しい。いかにもアメリカ。
ベレンワークショップファイナルレビュー
ベレンワークショップは今日がレビュー。東大からセン・カン(彼は半期ハーバードでも教えている)。隈事務所パートナーのファビエール。石上事務所のネレアそして常山さん。ゲストクリティークが実に楽しく大いに盛り上がった。自然を都会に組み込むストラクチャーを提案せよというベレンワークショップに学生ももちろん僕も大いに考えた。というのも結局自然とは何かというかなり哲学的質問に最終的には行き着くからである。最後にクリティークがそれぞれ審査員賞を決めたのだがかなりの賞がダブっていたのが面白かった。
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