UCLAの大学院に行ったカレンが一時帰国して建築学科のパンフレットをくれた。それに載っている全学生の顔写真入り名簿を見て驚いた。半分くらい中国の名前である。日本語を話せるのはカレンだけだとか。更なる驚きは学費が500万。僕の時は月14万の奨学金でまかなえたし当時1ドル250円なので学費は5倍になっている。ちなみにカレンは成績優秀でこの授業料免除。GPAは3.5以下で退学だそうだ。まじか?そして更にびっくりなのは教育内容である。オブジェクト指向のコバック、ロボットのグレッグリン、キッシングアーキテクチャのシルビアラヴァンたちにはおよそリアリティなど関係なく建築は実験なのである。作ることさえ拒むその姿勢はアーキグラムの時代を彷彿とさせる。
配偶者がペアのワイングラスを頂いた。バカラの高価なものでなかなか使えないでぶら下がっている。ある時その二つがぶつかり響いた音が他のクラスとまるで違うことがわかった。波紋が広がるように音が伸びていく。ガラスの成分が違い、酸化鉛の含有量が30パーセント以上だそうだ。
ベレンのレクチャーは彼女の近作。あらかじめ質問者を決めていたので多く質問が出た。芸大のガリやエリザベートがそれを更に深掘り。スペイン大使館からも二人聞きに来てくれた。
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チリカトリカは南米1を誇るアラベナやスミルハンの母校である。ここでは前期後半に9週間にわたり世界から3人の建築家を呼びワークショップを行う。1人3週間で2週間はチリカトリカの教員2人が進めておいてくれて招聘建築家は最終週に行って仕上げるというシステムである。これはなかなか鍛えられる。今年その1人とし呼ばれ.建築学部大学院のディレクターである Max Núñez Bと日程調整中である。数年前もらった彼の作品集が素敵で是非会って作品を見せてもらいたいと思っている。しかも今年から彼のところで坂牛研OGのNさんが働いている。隣国にはパメラもいる。今年行けると皆に会える。
Max Núñez B.はチリカトリカ大の建築学部大学院のディレクターである。チリカトリカは南米1を誇るアラベナやスミルハンの母校である。ここでは前期後半に9週間にわたり世界から3人の建築家を呼びワークショップを行う。1人3週間で2週間はチリカトリカの教員2人が進めておいてくれて招聘建築家は最終週に行って仕上げるというシステムである。これはなかなか鍛えられる。今年その1人とし呼ばれてMaxと日程調整中である。数年前もらった彼の作品集が素敵で是非会って作品を見せてもらいたいと思っている。しかも今年から彼のところで坂牛研OGのNさんが働いている。隣国にはパメラもいる。今年行けると皆に会える。
国際化推進センター長の渡部先生はスペインが長かった方。ベレンと食事をしたら突如流暢なスペイン語が流れ出したので驚いた。言葉の話になりベレンがまじめ心配していた。世界中英語が母国語ではない国でも若い人は英語を話せる傾向があるが日本ではそのルールが通用しないと。経済がおかしくなっているスペインでは若い人は国外に出て仕事をするから英語は必須、日本ではそういう心配はないのかと。
20世紀の終わり1998年にヘルツォーグがシグナルボックスを作り建築の表層が注目されて間もなく2002年にモスタファビは『サーフェィス・アーキテクチャ』を著わし建築の表層から意味が消えたと言う。その頃マーチン・ジェイは現代の3つの視覚の一つにフェルメール的表層の精緻なテクスチャーを読み取る視覚をあげこうした表層への視線を補強した。2006年青木淳は青森県美を鈴木理策に撮らせた。鈴木は熊野の桜を対象に没入して撮っていた。つまり桜の花びらの表層に迫っていた。青木の作品集も建物の形がわかるような写真はない。
20世紀の終わりから10年くらいの間に遠目から物のゲシュタルトを瞬時にとらえる近代の視覚は瓦解したのである。それを建築の側から最初に記したのがモスタファビの本なのである。その意味ではこれ一冊で博論的価値がある。
モーセンの予備審査は終わり。面白い論文で建築教育に必要なエレメントを記したもの。そのカバーする範囲は建築論小委員会でとったアンケートの結果とほぼ同じなのである。アメリカと日本の意識の酷似に驚く。
ベレンWSスタート。最初にマドリード工科大学のアピール。スペイン1世界トップクラスの建築スクールだとのこと。建築学部の学生数は4500、教員500人だそうだ。去年エンリックがきたときはカタルーニャ工科大学がスペイン1で世界トップクラスと言っていたがすごい競争意識である。
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