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Jun 2019

社会の病巣

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by 卓 坂牛

ベルリンに住む韓国の哲学者ハン•ビョンチョルが『疲弊社会』で記すようにかつて社会の敵はその社会の外にいて侵入してきたら武器で殺せばよかった。しかし現代社会の敵は達成社会と呼ばれる社会それ自体に巣食っていてこれを殺せる武器はない。この推移は病理学とアナロジカルでかつて病気は外部からウィルスなどが侵入しておこり抗生物質などで処置した。しかるに現代の病は精神に潜んでいてそれを殺せる薬はない。

つまり現代社会は様々な病巣と共存する強い体とふてぶてしい感性が必要なのである。と最近様々な局面で感じる。

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by 卓 坂牛

銀行入出金、郵便は配偶者の分担だが、今週来週は美術館に張り付くので代わりに自分がやることに。神楽坂のみずほ銀行は朝6時からなのでジム行きがてら寄る。請求書、通帳、振込カードを持ってさあ振り込もうと思ったらキャッシュカードがいるらしい。そうだったか?初めてのことではないのだが忘れている。出直して今日金町てわやるか、トホホ。

 

静心書

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by 卓 坂牛

本日より6月23日まで国立新美術館2階書象展会場にて配偶者(坂牛静心)の大きな書が展示されます。お近くにおこしの際はご覧ください。良寛の言葉です。赤坂に仮住まいしながらの制作は苦労も多かったようですがなんとか完成しました。見ごたえがあります。火曜日は休館日です。

 

金町再開発

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by 卓 坂牛

大学のある金町駅の前が再開発工事中敷地2500平米に25000平米くらいの住居コンプレックスが建つ予定。1000パーセントである。この辺り普通は500なので特殊なことか行われているようだ。既存の高層住居の真ん前に同じようなブォリュームで立ち上がるなんて結構色々な可能性を感じるのだがそんな工夫がなされているのかしら?設計はどちらも佐藤総合である。

ダイヤゲート池袋

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by 卓 坂牛

毎週日本女子大行った時池袋方面に菱形の構造プレースか露わになったビルが見えて気になっていたが先日届いた日建ジャーナルに載っていた。ダイヤゲート池袋という名前のコンプレックス。ダイヤはダイヤモンドかと思ったらダイヤグラム(鉄道運行表)だそうだ?

 

インタビュー

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by 卓 坂牛

昨日篠原研の後輩に「坂牛さんの本は途中までしか読めないけれど、JIAマガジンのインタビューは面白くて最後まで読める」と言われた。半分貶されたが、嬉しい。先日は高校の先輩の建築家に「豊田さんのインタビュー面白かったよ」と言われた。ボランティア活動を支えるのはこういう暖かい励ましの言葉てある。インタビュ一本2時間とるのに資料読み込みに半日は費やす。これは億劫だけど実はとても勉強になっている。ディープに内省する自分を月一回相対化するインタビューはとても重要である。

 

篠原流

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by 卓 坂牛

昨日篠原研の面々と会い大学時代の製図の話しになった。製図は篠原先生と非常勤講師の二人によって採点され45人全員分が評価の高い順に張り出された。篠原研のドアに近いほど評価が高かった。皆張り出される瞬間を楽しみにしていた。常に首位をキープしたのはNで、次はK。僕はその次くらいだったか?一度だけドアの横に張られたのは美術館の課題で非常勤の大高正人さんがとても評価してくれた。

篠原先生は「設計が上手い」というのを誉め言葉としなかった。自ら設計が下手な建築家と称し器用にまとめる設計を否定した。

今僕が大学て行っている指導のベースはかなり篠原流であるなと改めて感じた。

建築の解体

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by 卓 坂牛

篠原研諸先輩、同輩、後輩と集まり稲葉なおとと私の学会賞を祝う。そうしたら後輩が数十年前に貸した『建築の解体』を返してくれた。懐かしい。やはり僕らはこの本で建築を学んだ。坂牛蔵書の印か押してある。親父の印を借りて押していた。

ベレンの課題

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by 卓 坂牛

ベレンのワークショップ課題が届いた。都市の中にネイチャーを挿入するストラクチャーとシステムを提案せよと言うもの。なかなかワクワクする。自然は緑で視覚化されるけど光や空気や音もある。我が家の緑はコウヤマキ、ユーカリ、トネリコ。

ウィーン

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by 卓 坂牛

国立新美術館でやっているウィーン世紀末展は都美のクリムト展とともに必見。新美は扱う幅も時代も広くクリムト、から建築、プロダクトまで特にウィーン工房の話にも触れ理解が深まる3年前まとまってウィーンで教える機会がありかなり見て回ったがそれらが頭の中で繋がった。

それにしても日本の美術館はなかなか撮影解禁にならない。最近は限定解禁が多い。この一枚だけ解禁。