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Aug 2019

ディエゴ邸

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by 卓 坂牛

今日の午後はデイエゴの3回目のインタビューを受ける。場所はディエゴの自宅。亀裂空間とフレーム、リフレームとの差をしつこく聞かれた。一度大学に戻り皆を連れてソーシャルハウジングを見る。サンチアゴにはあまりないこの手の施設。夜はディエゴの家に招かれて、クリスチャーノ・イスクエルド、常山さんと招かれて建築の話を楽しんだ。

ワークショプ2日目

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by 卓 坂牛

日本人学生を他国のワークショップで他国の学生にマージするとだいたい出遅れる。言葉の問題もあるし、日本人の奥ゆかしいキャラもあるのが、他国の学生の方がかなり瞬発力が高い。特にカトリカのような南米トップ校になるとスキルが高い。さてそこでどれだけ食いつけるだろうか?今回は二人ずつチームに入っているだけ今までよりは状況は良いので頑張ってほしいものである。昨日案が類似しているものをチームにしないでその逆をチームしてアウフヘーブンを期待している。

ルイス・イスキエルド

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by 卓 坂牛

2年前に理科大を訪れてレクチャーをしてくれたルイス・イスキエルド夫妻の建物を3つ見た。そしてその一つの建物のそばにある彼の事務所を突然訪問。ルイスは不在だったが息子のクリスチャン・イスキエルドが温かく迎えてくれた。彼らのデザインはコンクリートを極めてロジカルに構造的にしかもモダニズムの規則性をやや外しながら美しく使っている。

wsスタート

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by 卓 坂牛

本日9時半からワークショップスタート。タイトルはWorking in Tokyo。東京にコワーキングスペースを設計するというもの。37人のチリカトリカの学生と6人の理科大の学生が参加。初日はすでに2週間前に提示した課題の1週目の課題現地調査、流れと淀みの事例、そして2週目の課題コンセプチャルモデルについて1チーム5分ずつプレゼンしてもらい最後に講評をした。バライエティに富んだ課題の捉え方が面白かった。今日は43人が16チームに分かれていたがくじ引きでこれら8チームにしてさらなる議論をしてもらい明日の9時半にまたプレゼンしてもらうことにした。

Window Frame Flow

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by 卓 坂牛

今度TCから出版するモノグラフのタイトルがWindow, Frame, FlowではどうかとEdeirtorから言われている。コンセプトの変遷がこの言葉に表れているというのが理由である。そこで明日のチリカトリカ大学でのレクチャーのタイトルもそうしてみた。

ビスマンの本

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by 卓 坂牛

常山さん早朝サンチアゴ到着。大村や学生たちと一緒に建築見学へ。僕はたまったメール返したり、両替しに行ったり、洗濯したりしてから、ロベルトにもらったお土産の本を眺める。『ブエノスアイレスの50の建築家のスタジオ』という写真集。編集は畏友ヘルナン・ビスマンとパブロ・エンゲルマンである。残念ながらスパニッシュオンリーなのだが写真を見ているだけで楽しい。僕が国際交流基金で日本に呼んだダニエル・シルベルファーデンとロベルト・ブスネリのスタジオも紹介されている。写真はアルバーノ・ガルシア。彼は2008,2010,2012年のベネチアビエンナーレアルゼンチン館のグラフィックデザイナーでもある。

共和国大学でのレクチャー

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by 卓 坂牛

ウルグアイの共和国大学はディーンの下に9人の1stプロフェッサーがいてその下に2人の2ndプロフェッサー、5人の3rd プロフェッサーそして4thプロフェッサー、5thプロフェッサーが30人程度いる。厳格なヒエラルキーに驚く。それぞれの1stプロフェッサーは文字通りのスタジオを持ちガラス張りの中2階の部屋で様々な打ち合わせをする。ベルナルド・マーチンは1stプロフェッサーでこの中二階の主。彼の博論は日本の狭小住宅でTCから出版されていて日本のGAギャラリーで購入できる。ベルナルドのスタジオで21日に3年生のサステイナブル集合住宅の優秀作3作品の講評と、自らの作品のレクチャーをさせていただいた、

チリのビーチリゾート

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by 卓 坂牛

カトリカ大学の大学院のディレクターマックス・ヌネス事務所で坂牛研のOG中村が働いている。彼女が段取りしてくれてマックスの有名なビーチリゾートの別荘とアラべナ、西澤立衛の別荘を見せていただいた。サンチアゴから車で3時間近くかかるが太平洋を望む崖地に有名建築家のアイコンが並んでいた。

ホテルORLY

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by 卓 坂牛

今回の出張の最終目的地サンチアゴに到着。空港から乗合バスでホテルORLYへ。部屋に入るとすべての電子機器は自動的にネットに繋がった。というのもサンチアゴに来る時はいつでもこのホテルなのでもう電子機器がパスワードを覚えているのである。定宿があるというのは選び直す手間を省いているだけだけれど便利なものである。ここは最初にディエゴに紹介されて以来泊まっている。朝食も美味しいし部屋も大きすぎず小綺麗で落ち着く。

理論と実践

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by 卓 坂牛

建築のキャリアを実践から始めた人はドクターをとるのは難儀である。別に取らなくても事は足りるからなおさらである。でもとる努力は無駄にはならない。なぜなら建築は論理だろうと思うからである。その意味で現役の建築家であるエンリックが数年前にPHDをとったのはのは嬉しいことだった。そして今やはり建築家であるロベルトがブエノス・アイレス大学に博論を提出しようとしているのは喜びあ。彼に何を書いている教えてと聞くと、笑いながら、「論文は何かに反論することでしょう?」と言って「昨今の建築教育がイメージを追うことに終始しているのに反論してディテールから作るという教育法の提案をする」と言っていた。モーセン・モスタファビィの博論である教育における理論と実践の融合を思い出した。僕は、、しかし比較的理論と実践の乖離を悲観的には見ていない。むしろ大学は理論やらイメージをひたすらやってもいいのだろうと思っている。問題なのはむしろ社会に出て理論がそう簡単に通用しないことを知る時、やってきたことをあっさり捨て去ってしまうところにある。重要なのは理論への執着心と理論を展開する応用力なのではないかと思っている。