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by 卓 坂牛
午前中にキャンパス計画。思いのほか駐車場がとれそうなのでほっとする。外来患者用の車台数確保が松本キャンパスでは要。このキャンパスは医学部の密度が異常に高く、他の学部は密度が低い。それは空地率だけではなく建物高さに反映し、スカイラインに如実に現れている。キャンパス内に二つの用途地域あるかの如くである。
夕刻からコンペ作業。模型を切った貼ったしながら作り上げていく。のだが、500分の1なので迫力は無い。しかし来週から僕が海外に行くのでここである程度見通しを立てないといけない。ある方向性は作れたように思う。後は運を天に任せ、、、ではなく運を学生に任せるしかない。しかし皆スケールや形に慣れてきているし、いい案にまとまるような気がしてきた。
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by 卓 坂牛
最近バスで長野に行かないせいかまとまった時間がとれず本が読めない。どうも切れ切れである。だいぶ前に読み始めたヴィヴィアン・バーの『社会的構築主義への招待』がまだ130ページ。朝方少し読み進めたところでイタリア行きの準備のために新宿に買い物。帰宅すると義姉来訪中。皆で甘いものなど食し歓談。その後イタリアの計画を練る。三都市の地図の縮尺が少しずつ違うので今1つ距離感がつかめない。それにしてもすごい縮尺。フィレンツェが6500分の1、ヴェネツィアが5500分の1、ローマは9600分の1である。
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by 卓 坂牛
昨日までの猛暑がひと段落。ほっとする。昼からA0勉強会。いやいやなかなか進まない。結構面倒臭い文章である。これでは年内脱稿は厳しいか?今月からイギリスに留学してしまった天野君が消え、フランス留学する星野君は今日で最後。早くイギリスから光岡君が帰ってこないかな?
夕刻高校のクラス会。数十年ぶりに会う人間もいて顔を見ても誰かわからなかった。がしかし、話し方は人間変わらないものである。声を聞くとすぐに分かる。最近この手の宴会でずっとジュースやウーロン茶を飲んでいるとお腹がたぷたぷになってしまう。近所に引っ越してきた小説家の草上仁さんとタクシーで帰宅。
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by 卓 坂牛
最近ひどく集中力が低下しているように思われる。英語を読むとてきめんである。困ったものである。その理由は悩ましいことがいろいろあるからである。そんなことはこの歳になれば当たり前であろうが大学のこと、事務所のこと、家のこと。人より少し考えることが多いかもしれない。何かしているとアレはどうしたか?コレはどうしたか?意識の中に不要な問題が登場してくる。最近読んだとある本にはそうした心配事が頭をもたげないためには深呼吸を10回してそれを数えるといいと書いてある。さらにその10回の間にそうした心配事が頭をもたげたらまた1からやり直すのだそうだ。それを実践してみると多少効くようである。まあ集中力増強法である。今日も電車でそれをやってから英語を読む。1時間くらいは効く。そしてまた深呼吸。そして又読む。うーん1時間半で1ページ。やれやれ。
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by 卓 坂牛
金箱スケッチが届く。テーテンスからのアドバイスもメールと電話でやり取りする。その後、ヘンリケの構造案を見てナカジとしばらくディスカッション。なんとなく2案のうちアリーナを浮かすのは展開可能性が乏しい気がしてきた。オーソドックス案をリアルに展開しよう。腹は決まった。
夕刻ちょっと抜け出しN君のマンションの屋上で神宮の花火を見る。大京町の10階だから神宮は目の前だがそれでも少し距離があるせいか美しいのだが迫力はなかった。でも音は結構すごい。見ながら思う。幼少の頃から花火の造形はそう変わらないものだ。花火師が考え抜いた結晶なのであろうが。そう簡単に見たことも無いものは登場しない。「四角いスイカがあるのだから四角い花火はないのか?」とか「もっと美しいメロディを奏でるものはないのか?」などぶつぶつ独り言を呟く。
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by 卓 坂牛
朝からせっせと本に使う図版の許可を得るため、手紙書いたり、メール打ったり。外国の出版社はだいたいホームページにcontact usがあるのでそこに送ってみた。まあ一週間くらいなしのつぶてだろうと余り期待せずとりあえず送ったのだが、どうしてどうして。イギリスのphaidon、同じくイギリスのAA Publications、ドイツのHatje Cantz Verlag、同じくドイツのLars Muller Publishers、これら4つの出版社からはものの2時間くらいのうちに返事が来た。7社送って4社だから驚きである。しかしその返事は実はどれも自分たちが著作権保持者ではないので○○をあたれと言うものである。早いのは嬉しいが内容は悲しい。仕事が減らない。外国はすごいと思っていたら日本も唯一メールした中央公論美術出版は出展を明記することを条件にokのメールをくれた。早い。メールの時代のすごさである。外国など郵便でコトを進めていると軽く往復で一週間以上かかるだろう。メールのすごさである。
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by 卓 坂牛
朝から、学生と研修生のヘンリケといっしょにコンペの打ち合わせ。学生といっしょに設計していると事務所のスタッフは優秀だなあとつくづく感じる。学生はやはり学生の域を出ない。特に実施のコンペになるとそうである。構造、設備、あるいは機能的な構成などを含めてまだまだ現実の分からない学生にとっては抑えるべきところが見えていない。そのためどこで違反していいのかも分からないから売りができない。しかし人のせいにしているとどっかのアホな政党と同じになってしまう。図面をみながらあれこれ考える、、、この敷地形状だとそう簡単に造形力で勝負しにくいのかもしれない。普通の構成、異様な吹き抜け、細い構造。この辺であろうか?そのためには構成がまだまだ煩雑。もっとミニマルに納めないとダメである。10時まで飯を食わず事務所で考えていたらぐったりしてしまった。
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by 卓 坂牛
妹島さんのディオールの写真を撮りに出かけと思ったところに研修生のヘンリケが来たので連れて行くことにした。彼女はそもそも3年生ということもあり余り日本建築に詳しくはない。まあ安藤忠雄くらいは知っていると言うところである。ディオールの前に六本木ヒルズのツタヤに行き日本建築の本を買わせる(少し勉強してもらわないと)。スタバでサンドイッチを食べてから表参道建築見学コースを歩きディオールに着く。今まで気付かなかったが晴天の表参道の建物は実に写真が撮り難い。建物の低層部と上層部で余りに明るさが異なる。これはケヤキ並木のせいかもしれない。上に露出をあわすと下は真っ暗。下にあわすと上は真っ白である。仕方なく新宿に用事を済ませに行き夕刻再びディオールに戻る。そこでパチリ。写真を撮っていると長岡の建築家に声をかけられた「いろいろなところに出没しますね」と。僕は東京人であり原宿にいるのは普通であり、その方のほうがよほど神出鬼没なはずであるが。
帰宅して風呂に入り上野千鶴子の『おひとりさまの老後』2007なるけったいな本を読む。老後子供夫婦と同居するのは中流。下流はそもそも同居する経済力がない。上流はそれなりの介護を自ら雇えるので同居しない。同居することがお互いのニーズに合致するのは中流層であり、それもあくまで妥協の産物だというのは確かにそうかもしれない。
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by 卓 坂牛
朝から昨日と同様の青空である。しかし冷房の効きが違う。気温がやや低いようである。読書をしながらリラックスする。夕食後テラスで雲の流れを眺める。とても早い。今日で終わったアンリ・ミショーの展覧会「アンリ・ミショーひとのかたち」に展示されたひとのかたちのような雲が流れていた。昨日とは異なり夕刻の風は気持ちよかった。
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by 卓 坂牛
8月11日
今日は昼から事務所スタッフたちを拙宅に招待し、納涼パーティ。今年最高の36度を超す気温となる。朝からクーラーを最高にして家を冷やすが追いつかない。去年オープンデスクに来てくれた学生のフィンランド旅行のスライドを見る。僕にとってはものめずらしい場所だが結構訪れた人がいるようである。続いて研修生のヘンリケに地元シュトゥットガルトのスライドを見せてもらう。ヨーロッパは同じ国でも地方色が強いものだがここも例外ではないようである。5時に終了して、僕と木島さんは研究室のob会に行く。東工大の百周年記念館もエアコンがあまり効かず暑い。先生のプロジェクトをスライドで見る。お盆前で参加者が少ない。2次会で研究室に行く。柳の塩尻基本設計を見せてもらう。コンペ案が十分キープされている。楽しみである。今日は2次会で帰ろうと思っていたが、つい誘いに乗り次の店へ。奥山、塚本、柳沢、木島たちと自由が丘の居酒屋で先ほどまで見ていた坂本プロジェクトについて熱い(暑い)議論。