Archive

Aug 2016

ヨルダンからの留学生

On
by 卓 坂牛

Mohammad%20Sayed%20Ahmad%20Portfolio-2_%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8_12.jpg大使館推薦で私のところで勉強したいというヨルダンの留学希望者からメールが来た。こういうメールをもらうことがちょくちょくあるので一度メールを整理してみると、今年だけでも1月に中国南京大学、4月にサウジアラビアのタント大学、5月にグアテマラのルイスのお兄さんから、7月にロシアの太平洋国立大学から、そして今日8月にヨルダンのヨルダン大学から。というわけで今年に入って5通も来ている。それも中国以外はすべて大使館試験を受けて文科省の奨学金で来たいとのこと。これは、国際化にむけて文科省の宣伝が盛んになったのか、受け入れ人数を増やしているのか、坂牛の名前が世界中に広まっているのか何れかであるがメールが来る国をみると坂牛の知名度にはあまり関係なく、文科省の枠が広まっているものと思われる。
いただいたメールの書類には一応目を通しているが、必ずしもすべての人が来るとは限らないし、大使館での試験に落ちるかもしれないし、入ってもその後大学を決めるのは文科省だからこちらに来ないかもしれないのですべてを全力でフォローするわけでもない。しかし一応こちらに来てから授業についてこられるかどうかをチェックする意味で出身大学のクォリティは調べている。
すると今回のヨルダン大学は早稲田や慶応よりは一応世界ランキングでは高く、ヨルダンではトップの大学のようである。加えてこの人はすでに大使館の最初のセレクションに通っている。こういう人はかなり確度が高いと思われるので少し本気でフォローしようと思う。
ポートフォリオをみると作風はデコンからモダンまで様々あり、アルゴリズミックな影響はかなり高いようである。

SAPEUR

On
by 卓 坂牛

FullSizeRender-33saoeur.jpg
平均月収2万5千円の今後共和国で週末にブランドもののスーツでお洒落して紳士に変身してエンターテイナーともなるお洒落集団がコンゴ共和国にはいる。そんな話を近くの飲み屋のマスターが言っていたのを覚えていたのでこんな本を買って読んでみた。影嶋裕一『Whato is Sapeur 貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち』祥伝社2015。著者はNHKのディレクターでテレビ番組を書籍化したもののようである。富裕層が経済力にものを言わせて高い服を見せびらかすのは古来よくある話だが、サプール(フランス語でお洒落集団)で面白いのは普通の庶民が半年の給料をすべて服にかけて週末に見せ合うというところである。そして近所の人々はそういうサプールを自分たちの代表であるかのように敬い、慕い、応援している。まるで祭りの町会代表のようでもある。違うのは外国製高級紳士服で身を包むところである。グローバリゼーションとローカリティが不思議に融合しているのである。

ポンピドー傑作展

On
by 卓 坂牛

IMG_2361ponnpido.jpg
配偶者にポンピドーセンター傑作展を見に行こうと誘われ、祝日を利用し足を運んだ。傑作展とは一体どういう展覧会かと思っていくと、ポンピドーにある作品を1906年から1977年まで(つまりポンピドーができるまで)、1年に1作品を選んで展示してあるという展覧会だった。カタログのイントロダクションにコンセプトや難しいストーリーなど何もないポンピドーカラオケだと書いてある。確かにこれだけノーテンキな展覧会を見るのは初めてである。まあコンセプトは置くとして、全部で71作品のうち39作品は作家の名前が初耳だった。フランスだけでも、しかも20世紀に限ったとしてこんなに知らない作家がいるのである。驚き、そして少々反省した。ビッグネーム以外にも時代を築く作品はあるものだと、、、、

帝国オスマン

On
by 卓 坂牛

IMG_2356%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3.jpg
帝国読書、林佳世子『オスマン帝国500年の平和』講談社学術文庫2016を読んでウィーンで感じたオスマントルコの包囲網を南側から感じることができた。ウィーンでは少し前まで対オスマントルコ防衛の法律があったと聞くからハプスブルク家とオスマンとの対立は相当なものがあったのだろう。オスマンは最終的には大帝国にはなったもののハプスブルクとサファヴィーに挟まれて右往左往していた時期もある。
さて建築の話になると15世紀にイスタンブールをヴィザンツから奪いモスクを建てるのにヴィザンツの教会を転用したのである。そのおかげでアヤソフィアなどがそのまま残っている。そうした柔軟な姿勢が多様な宗教文化を許容する国を生んだのだろうか?帝国としてはこういう多様種許容型はそう多くはないのではなかろうか。そういう目で見ると面白い帝国である。

On
by 卓 坂牛

FullSizeRender%20%281%29oyajioyaji.jpg
昨日だいぶ久しぶりに親父に会った。寝ながらテレビを見ていた。禿げ頭を撫でてあげると暖かい皮膚の感覚が伝わり嬉しかった。91を迎えるが、選挙にも歩いて行ったようで偉いものである。無残な結果には日本を憂えているであろう。

内の家

On
by 卓 坂牛

IMG_2350hukusima%20kawabe.jpg
福島さん、川辺さんが内の家に来てくれました。1時間以上いろいろな話をいたしました。とても貴重な時間でしたありがとうございます。刺激になりました。

多様性

On
by 卓 坂牛

FullSizeRendereport3nennr.jpg
前期の講義「建築の規則」の授業は毎回レポートで最後のレポートは少し長めである。自分の好きな建築を建築の規則を用いて批評せよというもの。さてその内容はともかく今時の建築学科の3年生が何を選ぶか興味津々だったが、81名の提出者の内訳はほとんどバラバラ22名だけ重複し他の59名は皆違う建築を選んでいる。もう少し固まるものかと勝手に思っていたがやはり多様性の時代だろうか?
さて22の重複回答の内訳は、
金沢21世紀美術館 7
東京カテドラル 3
十和田美術館、国立西洋美術館、代々木体育館、スカイツリー、東京タワー、理科大葛飾キャンパス、それぞれ2である。
つまり22の約半分がSANAA残りが丹下、コルビュジエ、日建設計とういわけである。とはいえこれらのポピュラリティは建築的なものというよりかは、遊びに行ったところがたまたまそういう建物だったという程度のものだろうが、、、

トークイン高田

On
by 卓 坂牛

IMG_2348.jpg
上越トークインの前哨戦で高田の高校生と町歩きをするワークショップを行った。高田も東京以上に暑く2時間街を歩いていたらフラフラになった。芸大のトムヘネガン、女子大の宮晶子さん、法政の渡辺真理さんと私という教員陣、学生は理科大、女子大、早稲田、日大、法政、工学院、東大と結構たくさんやってきた。高田も歩いてみるとなかなか味のある場所がいろいろあるし、やはり何と言っても町家の魅力は素晴らしい。これをなんとか残し活かせないものかと思うわけである。

八つ橋

On
by 卓 坂牛

IMG_2234%E5%85%AB%E3%81%A4%E6%A9%8B.jpg
高校の同級生に会って飯を食った。10年くらいは会ってなかっただろうか。とても中の良いやつで僕はサッカー部主将。彼は水泳部主将だった。ふたりとも建 築が好きで僕は実際建築やって彼は経済に進みデヴェロッパーになった。今日はそんな土地とか、古家とかの相談なのだが話はそれを飛び越えて子供のこと、親 のことへとどんどん展開。奇遇なのは彼も付属同士結婚で僕もそうなので夫婦共々皆知っているという一種不気味な関係でもある。何かを話せばそれは4人すべ ての話題。今日大阪出張から戻ったとのことでお土産をもらった。

さて仕事

On
by 卓 坂牛

FullSizeRender-30%E9%9B%91%E7%A8%AE.jpg
こういう仕事の頼まれ方もあるものかと驚いた。中学高校の同窓生の女性が旦那と死別して住んでいる家が大きすぎるのでそれを売却してもう少し小さい土地を買い小さな家を建てて暮らしたいというのである。
たしか伊東豊雄の中野本町の家も実のお姉さんの家で伴侶と死別して大きすぎて管理しきれず売却したという話を聞いた。しかしその後は小さなマンションに住んだと思うしマンションは管理が楽だからそれはわかりやすい話であう。今回のようにもう少し小さな家を作りたいというケースはこの歳になって珍しいことではなかろうか。という質問をすると答えはこの写真である。つまり猫好きで現在も猫部屋がきちんとあり多いときは7匹。現在3匹。マンションはペット禁止が多いというわけである。そんなもんだろうか?まあそれにしてもとにかく先ずはこの大きな家を売らねばならぬ。そこで帰宅後M不動産の友人に電話をすると早速親身に相談に乗ってくれて、一緒にその辺りを管轄している支店長のところへ行こうと話はトントン拍子である。素晴らしい。持つべきものは友である。