Taku Sakaushi

Diary

軽井沢の家

「軽井沢の家」の感想を書き込んでください。

11 Comments

  • 2005年12月20日 @ 7:14 AM
    02t3094f 山田 匠

    02t3094f 山田 匠
    昨日は、軽井沢の住宅の見学を、させていただきありがとうございました。今からそこに人が住む場所を体験するということは、あまり無い機会だと思います。非常に意義深い体験をさせていただきました。
    見学しての感想
     現在、講義を受けている「建築のものさし」を自分なりに噛み砕いた視点から、感想を述べさせていただきます。
    今回の訪問でものさしの中の、「おやじかおふくろか?」という視点を自分は強く意識させられました。自分が持った感想としては、ややおやじよりのお袋という印象でした。(親父お袋のパラメーターで言うと、全体を1としてお袋よりにプラス1/4のあたり)
     現在、自分が体験したことがある建築家の建築のなかで、お袋が最も当てはまるものは、21世紀美術館です。
     最も端的にお袋的であることを表現しているのは、ジェームス・タレルの部屋です。自分はあの部屋で、非常に「包み込まれている」という感覚を得ました。それは、自分の背丈の大幅に越す天井高の空間と、鮮やかなトップライトによるものであるかもしれません。自分はそこで、横になって寝てしまいしたいという安心感に似た感覚を得ました。
     軽井沢の住宅においても、自分はこの安心感を得ました。この部分で21世紀美術館と同様に、お袋的であると思います。
     それでは、なぜ21世紀美術館より親父的か?
    それは、軽井沢の住宅では、包み込まれると同時に、「カッコイイ」という印象を受けました。非常に直感的で申し訳無いのですが、この感覚は21世紀美術館では感覚しませんでした。それは、プロポーションに関係してくると思います。
     21世紀美術館は、建築物単体としてみると集落の様でもあります。また、低い円柱からcubeが頭を覗かせることで、いくつものcubeが1つの円に包み込まれているという像を作っていると思います。
     軽井沢の住宅は、それとは逆にY字と、3つの部屋というプランは外部から悟らせず1つの矩形に収めています。
    そこから、自分が受けた印象は、21世紀美術館より若干exclusiveだというものです。
     なので、21世紀美術館より、親父よりのお袋だという印象を受けました。
    以上をもって感想に代えさせていただきます。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:15 AM
    中尾 友之

    はじめまして。私は昨日の「軽井沢の家」のオープンハウスに参加させていただいた中尾友之です。
    長野県に住んでいる私は建築家の建てた住宅を生で拝見する機会が少ないので、このような機会をもって頂いたことにまず感謝します。南の離山、南西の中軽井沢の町、また北側の森(竹林)、三方向に視線が抜けるダイニングからの眺めは最高でした。
    >坂牛先生へ
    昨日はありがとうございました。早速ですが「軽井沢の家」を見させて頂いた感想を書かせていただきます。
    題名:「起伏のある敷地に寄り添う正方形平面の建物」
    まず勝手ではありますが題名をつけてみました。「起伏のある敷地に寄り添う」は、和室-ダイニング-リビングのレベル差、また片流れの屋根を指し、「正方形平面」は13m四方のプランを指しており、「起伏のある敷地に寄り添う」と「正方形平面」を複合=並置した建物が「軽井沢の家」ということです。
    よく考えてみるとそのような建物ってなかなか無いように思われます(「起伏のある敷地に寄り添う」ような建物は結構あるし、「正方形平面」の建物もあるし…)。さらに正方形平面とは無関係に存在する、三方向に視線が抜けるY字の空間という特徴もあります。ここから「軽井沢の家」の面白さは、敷地のレベル差に合わせるようにしてできた和室-ダイニング-リビング、抽象的な正方形平面、各目標物に視線が抜けるY字形をした内部空間というそれぞれ相容れない要素の並置にあること、さらに抽象的な正方形平面が場所を切り取ったようにも、またY字形の内部空間が抽象的な正方形平面を内側から崩壊させるようにも読み取れるところにあると思います。このことにより「軽井沢の家」は多様でかつシンプルという相反する要素を併せ持った建物になったと思いました。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:15 AM
    松尾 美香

     信州大学 坂牛研究室 学部4年の松尾 美香です。
     先日は、軽井沢の家を見学させていただき、ありがとうございました。設計プロセスのお話や、設計図書を閲覧させていただいたこと等、とても貴重な体験となり、大変勉強になりました。
     見学の感想ですが、軽井沢という国際的に有名な避暑地において、設計されたこの別荘を外側(特に北、北西)から見ますと、森林の斜面に、そっと着陸したようなモダンな印象を受けました。というのも、傾斜に沿った屋根勾配、反射素材の白い外壁、シャープでシンプルな四角いフォルム、張り出し等が、浮き上がるような軽妙な印象を抱かせたからだと思います。
     インテリアの配置された内部は、Y字を内包し、傾斜した天井が、なだらかに空間を繋げて、南の離山、南西の町並みの眺めに視線が、自然に移り、心地よい空間に感じられました。各方向の開口から、さまざまな活動のシーンで、外部の木漏れ日の光が、内部に気持ちよく取り入れられることと思います。 
     また、南に配された浴室からの眺めがすばらしく、南側のリビングからの眺めと同様に、自然景観がいい意味で、直接的に感じられました。
     13メートルスクエアの正方形プランでありながら、中に入ると、正方形の外観からの印象が自然に失われ、新たな空間の心地よさを発見します。それは、平面プランが対角に意識され、室空間がななめに挿入されていることや、傾斜している天井と和室・リビング・ダイニングの段差によって作り出される高低差の空間などが、仕掛けとなっていると思いました。
     各扉に使用されたビビットな色彩も、白い壁にほんのり映りこみ、閉じているときと、開いているときの視覚からの印象を、がらりと変えます。
     周囲の自然を取り込みながら、変化に富んだ新鮮な印象をつむぎ続ける仕掛けが、この正方形プランのシンプルさの中に潜んでいると感じました。別荘を訪れたとき、四季の自然の移り変わりとともに、新たな感覚で空間と対峙することができることが、すばらしいと思いました。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:15 AM
    信州大学坂牛研究室M1 芦田貴文

    信州大学大学院1年、坂牛研究室の芦田貴文です。
     建主様やO.F.D.Aの皆様には、私たち学生に、坂牛先生の住宅を見学するというたいへん貴重な機会をつくっていただきまして、ほんとうにありがとうございました。また、この機会を無駄にしないためにも、感想文という形で振り返ってみたいと思います。
      この建築は、別荘と言うよりは、ほんとうの住宅といった印象を強く受けました。
     車で山道を登っていき、建物に近づくにつれて、勾配屋根のついた白い箱が斜面にくっついているように見えました。建物の外部を、近くや斜面の上の方から何度か回ってみました。建物の屋根勾配は斜面に沿ったような勾配であるが、その建築本体は、そこに留まろうとするのではなく、それは例えるなら家の屋根の上にたまっていた残雪が今にも流れ落ちてしまうかのような、予測不可能なカオスの状態にあるかのように感じました。
      内部においては、外部の輪郭線を理解することができないような、方向性の定まらないような場でした。プランのレクチャーを受けて、それが13メートル四方の正方形であるとはっきり認識うえで改めて見回してみましたが、やはり正方形を全く感じることができない。プランや模型写真からみると、それはルイス・カーンのサーブド・サーバントスペースのように、内部においては主役の場であるリビングの周囲に、サーバントスペース的な場が切り取られたように置かれている。しかし、ルイス・カーンとは大きく違うと感じた点に、外形は正方形という内部を支配的にするような秩序をもったもので決定されているにもかかわらず、リビングのY字の形状、天井面の崖に向かっていく対角線上の傾斜、そして床の段差が設けられているなど、内部にその秩序が持ちこまれておらず、したがってより一層カオス的な空間=いまにも流れ落ちるかのような印象を増幅させている。そして刻々と変化する外部の森、山と相まって、かちっとしていない、とってもやわらかい空間になっていた。
     きっと、何時訪れても何かが違ってみえるのではないだろうか。そして、また来たくなる、そして流れるような時間を味わいたくなると感じる別荘でした。
     一度あのお風呂に入ってみたい!!

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:16 AM
    坂牛研究室 M1 松永崇

    はじめまして。信州大学坂牛研究室の松永崇です。
     昨日《軽井沢の家》を見学させていただき、ありがとうございました。僕は初めて建築家の設計した住宅に入りました。今まで建築家の建てた住宅と出会う機会というのは、建築の雑誌で拝見するか、現地に行って眺めることぐらいしかできなかったので、今回のオープンハウスはとても貴重な体験になりました。改めて、実際に建物を感じることの大切さを知りました。
     《軽井沢の家》を拝見して最も印象に残ったところは、内部空間です。特に建物の外形は13×13の正方形なのに、内部ではそれを感じさせない部分に感動しました。そう感じた理由は①内部のY型、②屋根の傾斜、対角線に流れていること、③3つの台形の窓にあると思います。正方形の角は90度だが、Yの角は、基本的に鋭角か鈍角でできている。この鋭角と鈍角が内部空間に広がりと多様さをもたせていると思いました。さらにリビングから和室とデッキを見ると、2つの台形の窓によって広がりを増大させている。一方リビングを見ると、屋根の傾斜によりパースが利いていて、リビングが突き出ているように感じました。
     またこの建物は周辺環境に埋没しているように感じました。外壁の仕上げはガルバリュウム銅板にフッ素樹脂加工?されたもので、いたってシンプル。この外壁に木の陰が鮮明に写り、また窓には鮮やかに木が写り、さらに和室の窓から室内を覗くと、ダイニング→デッキの窓を通して敷地反対側の自然を望むことができる。自然に背を向けても、自然を感じることができる。外観のデザインを消し、デザインは、周辺環境に埋没してしまった建物の内部だけに存在していると感じました。
    最後に何枚か撮影した中で、気に入った写真を添付します。
    この写真は建物の南にある道路から撮影しました。本当は外からリビングを覗き、和室の窓とデッキの窓を眺める写真が撮りたかったのですが、当然敷地の傾斜の関係で不可能でした。建物の周辺を歩いていて、リビングは開放的かつプライバシーの確保された場所であるとすごく感じました。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:17 AM
    田中 淳

    信州大学建築学科4年の田中淳と申します。
    建築家の建てた家に設計した建築家と一緒に空間を体験するという行為をずっと前からそういったことを体験してみたいと思っていましたので今回の体験はとても有意義でした。どういったことを思いながら建築家は設計していったのか?このことが雑誌などでは伝わってくることが少なかったからです。
    早速感想ですが 建築特有の内外性というものをすごく感じました。ほかの人も書かれているように外部の印象と内部に入ってからの空間の印象の違いにとても困惑させられました。ほんとに正方形なのか!?といった具合です。正方形という内部を強く固定する殻の中にある内部空間はそれを感じさせないほど自由でした。
    あと印象的だったのは欲張りだな〜と思ってしましました。利用できるものを利用しきるということは全く当たり前ですが。軽井沢の高い斜面にあることからどこの景色を切り取っても気持ちいいものしかなく先生がリビングから見える窓のヒエラルキーを取り除きたかったと言ったことにとても共感しました、そして成功していたと思います。その影響かどうか分かりませんが見学しているときはリビングにずっといてしましました・・・。
    片流しの屋根と連続したレベル差によって窓から取り入れられた光が内部に拡散してとても気持ちよかったです。日が暮れると緑豊かな木々の陰が印象的に内部に取り入れられ快感はより一層のものとなっていました。
    今回はこのように貴重な機会を設けていただいて本当にありがとうございました。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:17 AM
    Anonymous

    はじめまして。信州大学大学院坂牛研究室2年の深澤宏と申します。
     先日はオープンハウスという貴重な機会を提供して頂きありがとうございました。坂牛先生、O.F.D.Aの皆様、そして建主様のご厚意により、あのような美しい建築空間を体験できたことは、私にとってとても幸せなことであり、大変勉強になりました。
     私があの建築に対して感じた最も強い印象は「心地いい」という感覚です。そして良い意味で裏切られました。始めあの建築の図面を見たとき、正方形の印象が強かったのですが、実際の建築空間を体験したときは、そのことをまったく感じませんでした。建築の中に入ったときは、正方形の抽象性ではなく、高原の坂の上に佇んでいるような自然で心地いい感覚を受けました。特にY字の空間でそのような感覚を強く受けました。
     その感覚を抱かせる大きな要因として、敷地の傾斜に沿って、床のレベル差と屋根の勾配がつけられているということがあると思いました。床の段差は腰掛けるのにちょうど良い高さで、そこに座ると敷地の坂の上に座ったような感じになります。屋根勾配との繋がりはその感覚を増幅させています。
     それともう一つの大きな要因として、空間の行為を限定させないということがあると思います。この空間には、食事をしたり、話し合いをしたり、寝そべったりと、自由に行動できる寛容さがあります。自然の中でのびのびと佇んだときの風通しの良さをこの空間に感じました。
     表情豊かな3つの窓からは、眼下の街、横の雄山、背後の森を見ることができて、周囲の環境を大きく取り込んでいます。このような視覚的な繋がりも空間の心地よさに大きく影響を与えていると考えます。
    今回の経験で、実際の空間を体験しなければその建築を知ることができないということを痛感しました。図面からでは分からない、周辺環境との繋がりや、空間の雰囲気を体験することができて、大変勉強になりました。
     何時間でも滞在したい、そういう心地よさを感じさせるすばらしい内部空間でした。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:18 AM
    坂牛研究室 M2 中根雄一

    信州大学大学院2年、坂牛研究室の中根雄一と申します。今回はこのような貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。自分なりに思ったことを書かせていただこうと思います。
     斜面にふわっと降り立ったような外観がとても印象的であり、斜面に沿った内部空間は多様でありとても居心地が良かったです。そこで、今回一番貴重な体験だと思ったのは図面と実際の空間のギャップです。これは現実に体験してみないと絶対にわからないことです。では何にギャップを感じたのかというと、正方形に挿入されたY字空間でした。図面で見ると、このY字はとても強く訴えてきます。しかし、実際の空間はあまりY字を感じさせないものでした。その一番の原因は視線の抜ける場所が多かったことだと思います。Y字はとても方向性の強い形をしています。Y字の先が全て開口部になっているのでなおさらです。しかし、その他にも、Y字空間以外のキッチン、洗面所、お風呂への廊下、へは扉なしでつながっており、視線が抜ける場所となっています。Y字の3方向+その他の3方向で、合わせて6方向への視線の広がりをみることができます。この方向性の多さが外観とは異なる印象を持たせ、多様な空間の獲得を可能にしたのだと思います。
     予算の都合上カットされてしまったトップライトについては少し残念に思いました。もしそのトップライトがあったなら、Y字空間はもっと明るく、もっと外部とつながるような空間になっていたと思います。そして先ほどの視線の方向性も+1されてさらに多様な空間になっていたのではと思います。しかし、逆にトップライトがないことで、中心性を感じさせない、並置された場所の集まりとなり、どこにいても居心地が良いという感じを受けました。
     また、斜めを多用したときに生じる鋭角の三角コーナーの処理の仕方が気になっていました。ここでは、靴箱や傘たてが置いてあったり、図面を見る限り躯体となっていたり、三角コーナーの難しさを実感したと共に、違和感のない使い方がなされているように感じました。
     最後に、とても勉強になり、楽しい時間を過ごすことができました。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:18 AM
    坂牛研究室 M1 高橋伸幸

    信州大学大学院1年、坂牛研究室の高橋伸幸と申します。先日オープンハウスという大変貴重な機会を提供して頂きありがとうございました。
    感想ですが、現地でのこの建築の第一印象は「空から降り立った建築」でした。13×13の巨大な正方形と3方向に開いた大窓。静かにそして軽くあの土地に建っているというものでした。しかし、内部空間では別の印象を受けました。外部の正方形を感じさせないY字の抜け。そして、Y字によって生まれる3つの空間、また3方向の窓から見える風景。まさに「自由で伸びやかな空間」という印象でした。
    また、内部空間で強く記憶に残っているのが窓です。窓は外部の景色を内部へ取り入れると同時に外部へ内部空間を延長しており、周辺の木々の葉音が聞こえてくる感じがしました。そして、和室→ダイニング→リビングという緩やかな段差による空間の流れがあり、自然に南窓へと導かれ、軽井沢の風景へと視線を奪われました。また、時間によって刻々と変化する窓からの光によって内部の雰囲気がゆっくり変わっていき、特に夕方、南窓に映った木漏れ日の影はとても綺麗で印象的でした。
    時間が経つにつれて、この建築のもつ身体にスーッと滑らかに馴染んでくるような安心と温もりを感じました。「住みたい」と素直にそう思いました。そして、最初の印象は「空から降り立ち、そして土地にしっかりと根づいている建築」というものへと変化しました。
    今回は雑誌や図面だけでは絶対に分からない貴重な経験・勉強をさせて頂き、本当に夢のような時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:19 AM
    mazaya

    Hallo everyone, nice to meet you all. My name is Mazaya. I`m a 4th year student from Shinshu University, is now doing my graduation project under Sakaushi Laboratory.
    Thank you very much for invited me to visit the `open house` in Karuizawa. This is my first experience to pop in the `open house` that was built in a slope and was surrounded by beautiful scenery, forest and mountains.
    In my opinion, I think that it is a perfect house. The sense of an external space and an internal space is different and fascinating. From outside of the house, I expect that the level plan is a dissimilar form with a commonly roof. And, when I entered the house, I still believe that the house is in dissimilar form until the talk from Mr. Sakaushi about the drawing plan. I was surprised that it was a square form !!! へえええ〜〜面白かった^^。I guess that the Y-character form of the level plan makes the sense different. I found that each space of the house was divided well with a different floor level. The position of the bath is suitable and magnificent. I like it!!!. The lightning of the house bear a warm feeling and relax. About the interior design of the house, I think that it work out. The black color of the floor in living and dining, encircle by white color for the wall and ceiling show the modern lifestyle of the owner. And, the different color of each door in the house makes the space looks attempting.
    Last but not least, the visit of the house, bring me a new experience and study much. 卒計頑張るわ〜!!! (o^-`)b

    Log in to Reply
  • 2005年12月20日 @ 7:19 AM
    坂牛研修室4年 片岡篤史

    信州大学工学部坂牛研究室4年片岡篤史と申します。
    期限ぎりぎりの書き込みですいません。
    先日は「軽井沢の家」のオープンハウスに参加させていただき、ありがとうございました。
    「正方形にY字の空間を挿入しました」という解説と共に正方形に黒いY字の床が印象的なコンセプト模型の載った案内を研究室で拝見したとき、初めて「Y字の空間」というものを意識させられ、その空間に大きな期待を持って見学にのぞませていただきました。
    実際に見学に行くと、その「Y字の空間」は想像以上の開放感を与えていました。Y字の軸線上の景色の影響かと思いますが、一方は軽井沢の街を見下ろし、一方は山を見上げ、一方は同じレベルにある森を見て、加えて寝室・ユーティリティ・キッチンへの視線と、実に多様な視線とそこに加わる時間の変化から生まれる多様な印象が飽きのこない楽しい空間を作り上げていたように感じました。もちろん、屋根の勾配が室内に反映されていることや、数十cmのレベル差の利用もその多様な空間構成に一役かっていると思いました。
    外観は正方形プラントのことですが、建物がはじめに見える部分(東)の角がデッキとして切り取られていることや、アプローチ上視線に入る車庫のヴォリューム、屋根勾配などが、その正方形という形を少しぼかしているように感じました。
    そして何より、外観の正方形からは想像しにくい内部空間の構成と、内部からは想像しにくい外観の正方形という形。この内部空間と外観の独立性とも取れる部分が面白く、数人の先輩とも意見を交わした部分となりました。
    また一方で、先生が説明されたトップライトをはじめとする「〜したかった」の部分は、実際の設計はお金との折り合いで建築が形付けられる厳しい部分もあるという点を痛感しました。これはインターンシップ先でご指導いただいた先生も同じようなことをおっしゃっていて、学生としての設計と実際の設計との大きなギャップを改めて感じると同時に、そのような状況を知ったうえで、学生らしい設計を心がけたいと思いました。
    最後に、まだまだ学ぶことだらけの自分にとっては、このような実際に建てられた建築物の見学会に参加できることは非常にいい経験・勉強になります。このような機会が今後またありましたら是非とも参加させていただきたく思います。
    坂牛先生ならびにO.F.D.A.の所員の皆様ありがとうございました。

    Log in to Reply

Cancel Reply

You must be logged in to post a comment.

On October 20, 2005
by 卓 坂牛
in 未分類

11 Comments

Archives

  • October 2024
  • September 2024
  • August 2024
  • July 2024
  • June 2024
  • May 2024
  • April 2024
  • March 2024
  • February 2024
  • January 2024
  • December 2023
  • November 2023
  • October 2023
  • September 2023
  • August 2023
  • July 2023
  • June 2023
  • May 2023
  • April 2023
  • March 2023
  • February 2023
  • January 2023
  • December 2022
  • November 2022
  • October 2022
  • September 2022
  • August 2022
  • July 2022
  • June 2022
  • May 2022
  • April 2022
  • March 2022
  • February 2022
  • January 2022
  • December 2021
  • November 2021
  • October 2021
  • September 2021
  • August 2021
  • July 2021
  • June 2021
  • May 2021
  • April 2021
  • March 2021
  • February 2021
  • January 2021
  • December 2020
  • November 2020
  • October 2020
  • September 2020
  • August 2020
  • July 2020
  • June 2020
  • May 2020
  • April 2020
  • March 2020
  • February 2020
  • January 2020
  • December 2019
  • November 2019
  • October 2019
  • September 2019
  • August 2019
  • July 2019
  • June 2019
  • May 2019
  • April 2019
  • March 2019
  • February 2019
  • January 2019
  • December 2018
  • November 2018
  • October 2018
  • September 2018
  • August 2018
  • July 2018
  • June 2018
  • May 2018
  • April 2018
  • March 2018
  • February 2018
  • January 2018
  • December 2017
  • November 2017
  • October 2017
  • September 2017
  • August 2017
  • July 2017
  • June 2017
  • May 2017
  • April 2017
  • March 2017
  • February 2017
  • January 2017
  • December 2016
  • November 2016
  • October 2016
  • September 2016
  • August 2016
  • July 2016
  • June 2016
  • May 2016
  • April 2016
  • March 2016
  • February 2016
  • January 2016
  • December 2015
  • November 2015
  • October 2015
  • September 2015
  • August 2015
  • July 2015
  • June 2015
  • May 2015
  • April 2015
  • March 2015
  • February 2015
  • January 2015
  • December 2014
  • November 2014
  • October 2014
  • September 2014
  • August 2014
  • July 2014
  • June 2014
  • May 2014
  • April 2014
  • March 2014
  • February 2014
  • January 2014
  • December 2013
  • November 2013
  • October 2013
  • September 2013
  • August 2013
  • July 2013
  • June 2013
  • May 2013
  • April 2013
  • March 2013
  • February 2013
  • January 2013
  • December 2012
  • November 2012
  • October 2012
  • September 2012
  • August 2012
  • July 2012
  • June 2012
  • May 2012
  • April 2012
  • March 2012
  • February 2012
  • January 2012
  • December 2011
  • November 2011
  • October 2011
  • September 2011
  • August 2011
  • July 2011
  • June 2011
  • May 2011
  • April 2011
  • March 2011
  • February 2011
  • January 2011
  • December 2010
  • November 2010
  • October 2010
  • September 2010
  • August 2010
  • July 2010
  • June 2010
  • May 2010
  • April 2010
  • March 2010
  • February 2010
  • January 2010
  • December 2009
  • November 2009
  • October 2009
  • September 2009
  • August 2009
  • July 2009
  • June 2009
  • May 2009
  • April 2009
  • March 2009
  • February 2009
  • January 2009
  • December 2008
  • November 2008
  • October 2008
  • September 2008
  • August 2008
  • July 2008
  • June 2008
  • May 2008
  • April 2008
  • March 2008
  • February 2008
  • January 2008
  • December 2007
  • November 2007
  • October 2007
  • September 2007
  • August 2007
  • July 2007
  • June 2007
  • May 2007
  • April 2007
  • March 2007
  • February 2007
  • January 2007
  • December 2006
  • November 2006
  • October 2006
  • September 2006
  • August 2006
  • July 2006
  • June 2006
  • May 2006
  • April 2006
  • March 2006
  • February 2006
  • January 2006
  • December 2005
  • November 2005
  • October 2005
  • Home
  • About
    • Profile
    • Team
  • Works
  • Blog
    • Text
    • Column
  • Contact
  • University
    • Lab
    • Lecture
  • O.F.D.A Home
  • #

© Copyright 2016 O.F.D.A.