Felice Varini
朝、2時間ほど読書。10時半頃事務所に行く。今日はスタッフ全員10名そろった。午後一で中国プロジェクトの打ち合わせ。その後川崎の家の打ち合わせ。基本正方形案と台形案の図面と模型ができている。なかなかうまく解けている。いい感じだ。それに僕が午前中スケッチした第三案の模型と図面を作るように指示した。20日頃にはクライアントと打ち合わせができるかな?。
その後長野に向かう途中で東京駅の丸善洋書アートコーナーに立ち寄る。ここは大学の校費で買って届けてくれる便利な書店なので、月に2度くらいは立ち寄り、洋書の新刊をチェックする。しかし最近は校費で本を買うのは止めた。最終的に退官時、大学に返却することを考えたら、校費で買うのは、本当に資料的なものか、そのときどうしても見たいけれど将来は不要というものに限らないと後で悲しい思いをする。校費はだから、本ではなくコンピューターとか、模型材料とかそういうものに使うほうが賢い。
さてそこでFelice Variniという建築に絵を描くアーティストの作品集を発見して購入。中世の城とか、街並みとか、インテリアも含めてある視点に立ってみるとある形が見えるように描くのである。例えば手前の城壁、その向こうの塔、そしてその隣のパラッツォを含めて大きな円が描かれているように見えるように計算されて描かれる。もちろんそれはある一点からしかそう見えない。しかし逆に違う視点から見ると不思議な線や色の断片が方々の建物に飛び散ったように見えるのである。そしてそのほうがむしろ面白い。そして、そこにいくつかの建物に網がけされた関係性が見えてくる。
そう川崎の家では2個の家の関係がすべてなのである。二つのものは兄弟だけど2卵生でありぱっと見は違うけれど話してみるとああ兄弟、似てないけれど近い。例の矛盾を秘めたテーゼとなることを狙っている。
と、この日記を打ち終わって、トイレにたったら同じ車両に構造の五十田先生が乗っていた。新年の挨拶をする。
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